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都内の仕事場まで東西線を利用している。
日曜は家で仕事をしていたのだが、その仕事に必要な資料が足りないことに気付き、 仕事場まで取りに行くことにした。 どうせ外に出るなら浦安で途中下車して買い物もしよう。 家を出る頃から、ある人とケータイでメールのやり取りが始まっていた。 電車に乗ってからも続き浦安で降りても続いた。 小雨も降ってたし、傘もなかったので雨宿りを兼ねて 駅前の屋根が出っ張ってるトコでメールの続きをカチャカチャやってたのだった。 その時、視界の端に女性の視線を感じた。 小首をを傾けながら、そして驚いたことに微笑みさえ浮かべながら 少しためらいがちに、でも明らかに俺をめざして近づいてくるのだった。 何だナンダ。 頭の中に一瞬「宗教」「アンケート」といった言葉がよぎる。 俺との距離はすでに2メートルもない。 頭の中で素早く予行演習が始まっていた。 『あの、ちょっとお時間いいですか』 どっちにしろ、そんな出だしに違いない。 アンケートではなさそうだ。 手にはケータイしか持ってなかったからだ。 ん?ケータイ? 妙に肉感的な女性が口を開いた。 「ア~…、サッキ デンワクレタヒト チガウ?」 は? アジア系妖しなニホン語を操るオネイサンだ。 カタコトの日本語を話す日本人じゃない人と駅前で待ち合わせる初対面同士…。 ふぅ~ん。 そういうことであったか、ニンニン。 で、相手を俺だと思ったワケね、君は。 ま、そう思われても止むを得ない風貌だけどな。 でもね、オッチャンは仕事の途中やねん、 こう見えてかなり仕事熱心で、 でもアッチの方もかなり上手だと評判なんだよ。 アッチって、お絵描きのことだが。 電話で話してる時に手元にメモなぞあると 最初は相手の話す内容をメモってたはずなのに 電話を切った時には、かなりの力作が出来上がっていることが、ままあるのはどういうことか。 またソレを会社の子達が面白がってコレクションにしたりして 君ら何してんねん仕事せんかいなのであった。 何の話か。 ま、そんなわけで俺が自宅でやる仕事のための資料を取りにいこうとしてる時に 今から「そーゆーコト」をしよう・されようとしてる人々がいるわけで それはそれで何だかなぁ、なのであった。 羨ましくなんかないぞ。 あ、ホントに。 羨ましくないってば。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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