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詳しいコトはここでは言えないけれど
ウチの部署でここ数年じっくり営業展開してきたFC事業が 開発元と決裂し事業打ち切りの危機に瀕している。 これまでにも紆余曲折あった事業だが、 その紆余とか曲折のキッカケの多くは開発元との折り合いの悪さであって、 開発元からの言いがかり的クレームの嵐にも 『THE サラリーマン』と形容したい部下M(通称ロボ)が 一身に受け止め防波堤になってくれていた。 が、ついに彼の中にあったツッカエ棒が折れちまったらしい。 彼いわく「もう、あそこと組めない。これ以上運営する意欲も失せた」と。 部下Mは、上司の命令は絶対であって クロをシロと言われても「御意」とだけ返事をする男だ。 イマドキ珍しいくらいの“遊び”の無さ、生真面目さ、 もっといやあ融通の利かなさが武器でもあり弱点でもある。 きっと、「会社とは、サラリーマンとは、かく有るべき」的 彼なりのダンディズム、俺のコトバで言えば“矜持”に 縛られまくってる。そんな男だ。 そんな男が「これを守り伸ばすのが我が身に与えられた使命」として 進めてきた事業に対して彼自身が白旗を振った。 決して成功していたとは言えないが、 今事業を撤退することで起こるだろう影響も計り知れない。 それがわからない男じゃない彼が初めて白旗を振ったわけで、 案の定、彼なりの決意と覚悟を持った答えが会議の場で出た。 ま、責任をとって退職を、という線だ。 そこから社長をはじめとした説得大会が始まった。 こーゆー、ある意味「真性のバカ」を説得することは難しい。 かつて彼の部下から「ロボ上司」と命名されたほど 一度脳内ハードディスクに書き込まれた情報は 上書き保存とかバージョンアップさせることがなかなかできやしない。 うちの会社の中では極めて異色ともいえる『THE サラリーマン』だが コイツは必要なのだ。 そもそも「事業を任せて失敗したら責任を取らされる」なんて 前例を作るワケにいかないし、今回は彼自身による原因とはいえない。 そんなトコに責任を感じることや責任の取り方も筋違いもいいとこだ。 そこに彼独特の矜持を持ち込むことも 全然カッコいいことじゃない。 「今度は、もっとしっかりしたハコ(事業)を作ります」 俺をふくめ皆の説得を ただ口元を引き締め苦渋の表情を崩さず黙り続けた彼が やっとの思いで吐いてくれた言葉を聞いた途端 アタシャあ、安堵で またもや泣いちまいました。 歳をとると涙もろくなってイケナイ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年02月23日 13時27分46秒
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