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人が歩くよりも遅いスピードで移動する。
そんな必要は、この情報化社会・デジタル時代には テンから必要なくって、それぞれ走ったり車に乗ったり DLしたり、メールを飛ばしたりしてるワケです。 役員・幹部連中による一泊旅行の二日目に 『元祖 近江八幡水郷めぐり』なるものに参加してきた。 参加といっても、ただ単に渡し舟に乗って揺られてきただけなのだが。 http://www.suigou-meguri.com/ 元々は田畑に水を行き渡らせるために作られた水郷で、 その田畑に出向く農民達が利用していたのがこの渡し舟らしい。 櫓を漕いで進む渡し舟の速度こそ“歩くより遅い”スピードなのだ。 自然の地形を生かして作られたこの水郷は、 今でもほとんど当時のままらしく、 “在りし日の日本”をかいま見ることができる。 俺が参加したのは周回コース(4キロ/所要時間80分)で、 水郷の中央に浮かぶ小島というか中洲というのか、それを ぐるりと回るコースとなっている。 菜の花畑が拡がる岸辺を横に見つつ いくつかの橋をくぐり抜けるとやがて葦の原が姿を現わす。 葦の茂みに目をやると水鳥が群れていつ。 滋賀県の県鳥“かいつぶり”だという。 カモなどよりもずいぶんと小さな水鳥だ。 一緒にいたヒナなど“お風呂場のアヒルさん”よりも小さい。 そこそこ大きな黒い鳥がいたので、あれは何かと船頭に聞くと 鵜だと言う。鵜飼いの鵜だ。 「あぁ、ナルホド」と見ている目の前で ドボン!と音を立てて水面下に消えてしまった。 どうやら魚を捕りに潜ったらしい。 しばらくすると魚をくわえて浮かび上がってきた。 一級のイリュージョン。 もはやエンタテイメントだ。 自分の役どころをちゃんと、わかってらっしゃる。 空に目をやれば鷺がのんびり飛んでいる。 これは聞いたことがないぞ、な鳥の鳴き声もした。 ぐるりと360度、人造物が目に入らない景色も一瞬あった。 何なんだ、この時代錯誤も甚だしいスローな景色は。 風が強くて身体が冷え込んでしまったことだけが 残念だったけど、 人が歩くより遅いスピードだからこそ 見ることができた景色だったのは間違いない。 これは贅沢な時間を過ごしているぞと実感できた。 何だか柄にもなく『自然賛歌』な日記になってしまったが、 今回は、完敗に乾杯。 日頃、都会でガリガリ働いてる人、 水郷めぐり、オススメです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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