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365日、逢魔ヶ刻。

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2007年04月04日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
5歳上に兄貴がいる。
それに俺とで合計2人の兄弟だ。
俺が小1の時に兄貴は小6。
子ども時代の「5年の歳の差」ってヤツは、圧倒的だ。
まるで歯が立たない。
ま、歯を立てたりなんかしませんが実の兄貴なんぞに。
そんな技術必要なかったし当時の俺の生活には。

当時のデッパラさん兄弟の立場や日常を象徴する
典型的なやり取りを紹介しよう。

「こうく~ん!」
「なにぃ~?」
「ちょっと、コッチおいで~」
「はぁ~い」(兄貴の前に駈けてくる)

ガキィーーーン(殴る音)

外国人がごく自然にハグやらキスをするように
特に意味もなく、ごく自然に殴られる日常。
「兄弟愛」なぞ育まれるワケがない。

なので、ものスゲく「血の薄い」兄弟が出来上がっていったのも
致し方ない話であります。
そのまま2人はスクスクと育ちました。
大学生になった兄貴はバンドに没頭しプロをめざし家出をしました。
弟は中学の時点で広告制作の道に進むと決め打ちをしたので
高校時代はバンドと部活に明け暮れました。
親に連れ戻された兄貴は調理専門学校に進み調理師に活路を見い出そうとしました。
弟は高校卒業後、東京の専門学校に行きました。
兄貴は専門学校で知り合った女性とデキちゃった結婚しました。21歳でした。
弟は専門学校を出てバイトをしてたプロダクションにそのまま就職しました。

いよいよ「兄弟の接点」まるでナシ。

その後、弟が名古屋に戻ってくるも、
兄弟が会うのは年に1~2度あるかどうかだった。
デッパラさんが所帯を持ってからは、いよいよ疎遠になった。
疎遠にならざるを得ない事情やら状況を
兄貴がドンドン提供してきたこともその理由のひとつ。
大きな声では言えませんが疎遠になっとかないと
債権者とか保証人とか主にヤヤコシイつながりがデキあがっちゃうからでした。
また、
疎遠街道に拍車を掛けたフィクサーとして
俺の両親の存在も見逃せない。

すでに兄貴とは4~5年会っていなかったであろう、
ある年の年末に母親から電話がかかってきた。
「お正月、どうなるの?ウチに来れるの?」
「そうだなぁ、2日になら顔を出せると思うよ」
「あ、そ。じゃ、そのつもりでいるね」
「ところでさ、兄貴んトコは正月、ソッチに行くって?」
「うん、3日に来るって」

なぜ、話をまとめようとしないか俺の母親。
「兄貴が3日に来るから一緒にどう?」くらい言えないのか俺の母親。

そんなこんなで、どうかすると多分、もう10年以上会ってないはずだ。

が、

兄貴と連絡をとる必要が最近になって出てきた。
ところが、こんな調子だから兄貴が今どこに住んでいるかも
住所はおろか連絡先すら知らない。
さっそく母親にメールで兄貴のケータイの番号とアドレスを送ってもらった。
俺がケータイを持つようになって、かれこれ6~7年経つが
兄貴へメールを送るなんて初めてだ。
一応、これまでの不義理を詫び、今回連絡を入れることになった経緯と
頼みたい内容をチマチマと文章にしてメールを飛ばしてみた。

(着信)

お!来た!

(ポチッ)以下、本文の全文。件名はナシ。



「いいよ、それくらいしかできんけど」



どんだけ疎遠でいたいか兄貴。





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最終更新日  2007年04月05日 01時41分33秒
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