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カテゴリ:井上オークス
九州ダービー栄城賞 (6月1日 佐賀競馬場 ダート2000m KJ1) 2008年のダービーWeek第1弾、九州ダービー栄城賞。 大外12番枠のオリオンザナイトが好スタートを切って先頭に立ち、11頭を従えてレースを進める。 逃げを打つことが予想されたスターオブジャンプは、スタート前にゲートを飛び出してしまうというアクシデントが響いたのか、2番手で追走する。 1番人気フサイチサガントスは中団5番手、2番人気デスロールは後ろから3番目の待機策をとった。 そして2週目の向こう正面、オリオンザナイト&北村欣也が作るゆったりした流れに業を煮やしたか、フサイチサガントス&鮫島克也が動き出した。それに呼応するようにして、ミトノコウモンダ&倉富隆一郎、さらにデスロール&杉村一樹がポジションを上げてゆく。 4コーナーをまわるとき、フサイチサガントスは3番手、デスロールは4番手。 しかし先頭は依然としてオリオンザナイト。 佐賀競馬場の200mの直線を、逃げる逃げるオリオンザナイト。 懸命に追い上げるフサイチサガントスとデスロール。 されど先頭はオリオンザナイト、サガントスとデスロールは届かない! オリオンザナイトが、九州ダービー栄城賞を鮮やかに逃げ切った。 九州ダービー栄城賞の結果 オリオンザナイトをダービー馬に導いた北村欣也騎手は、2002年にカシノオオサマで勝って以来、通算4度目のダービー制覇に、喜びを爆発させていました。 「ぜひ逃げたかったです。ただ、もう1頭逃げそうな馬(スターオブジャンプ)がいたからどうなるかと思っていた。そうしたら、思ったより無理せずハナを切ることができました。前走の1400m戦では強い勝ち方をしたので、距離だけが不安だったんです。2000mは少し長いと感じていたから、折り合いとペースに気をつけて騎乗しました」 逃げを打ち、スローペースの競馬に持ち込むこと。北村騎手の作戦はドンピシャでハマりました。 「『いいところを見せられたら』という気持ちで乗っていたら、勝つことができた。本当に嬉しいです。オリオンザナイトは、調教ではぜんぜん動かないんですよ。ところが、レースとなると気合いが入ってガラッと変わる。普段は牛のようにおとなしい馬なんですよ(笑)」 ホッカイドウ競馬からやってきたオリオンザナイトを管理する西岡龍三調教師は、「スタートが抜群な馬ですもんね」と愛馬を称えます。 「乗り役にすべてを任せていました。逃げ馬やけん、ゴールに入るまでヒヤヒヤやったです。勝ってくれて本当によかった。普段は牛のような馬ですけど、レースでは頼もしいですね。そこはやっぱり、お父さんから受け継いだんじゃないでしょうか」 スピードで押し切るレースをしてきただけに不安視されていた2000mという距離や、まだ治り切っていないソエを乗り越えてつかんだダービー制覇だったそうです。 さて、気になる今後の予定は? 「大井のジャパンダートダービー(7月9日)に、行けるようなら行きたかです」 オリオンザナイトのお父さんは、羽田盃、東京ダービー、そしてジャパンダートダービーを逃げ切った名馬・オリオンザサンクスです。 オリオンザサンクスの決して多くはない産駒のうちの1頭が、九州という土地でダービーを制し、海を渡って父が制した舞台に挑もうとしている――。 血の運命(さだめ)、オリオンの輝きに胸を打たれたダービーでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ダービー馬はダービー馬から・・・血のロマンですね。
日本ダービー馬タニノギムレットではなく、東京ダービー馬から九州ダービー馬が出ましたか。 東京に凱旋して、JDDもがんばって欲しいものです。 (2008年06月02日 13時08分53秒) |