2010/10/13(水)07:28
命を請け負うということ
老衰のため、人生の終焉を迎えようとしている利用者がいる。
色が白く、広末涼子みたいな涼しげな美人で小柄で細身。背骨の筋肉がだめになってしまっているせいか、背骨がくんにゃりして、全身がこんにゃくみたい。いつも自分で車椅子を押して、フロアをうろうろ。ご飯も気に入らないと静かに逃走する。ちなみに、あたしの第一印象はフィンケルスタイン博士だったw(ご存じない方は是非ぐぐってみてください♪)
施設では自分がアイドル並みに可愛がられ、愛されている彼女は、小さい子供やかわいいものが大好きだった。
そんな彼女が、旅立とうとしている。
食事を拒否するようになり、大好きだった甘いものを拒否するようになり、水分を拒否する・・・まるで旅立つための準備としていらないものを削ぎ落としているようだ。
ベッドの中の苦しそうな息遣いを見ていると、迫り来る死神と必死に闘っているかのようにみえる。
老衰とはいえ、死とは大変な行為なのだ。
死
誰にでもやってくるもの。
それでても、その迎え方は人によって大きく違う。
贅沢は言わない。
でも、最後くらいは、穏やかな気持ちで送りたい、送られたいと切に願う、今日この頃だ。