NINA RICCI【L'Extase】
完全な春が訪れる前に、今、似合う香り2015年発売のニナリッチ『レクスタス』香りはフローラル×グルマン。トップはピーチ、ペアの甘みのあるフルーティさに爽やかなスパイス感のピンクペッパーで始まります。ミドルはローズ、ジャスミンと香水の王道の香りが華やかに広がり、ラストはキャラメル、バニラといったグルマン系の甘さにアンバー、ムスク、ベンゾインも絡まることで濃厚な甘みになりますが微かにシダー、パチョリでバランスを取っているように感じます。トップとラストは現代的な香りですが、ミドルのローズとジャスミンが軸になっているあたりはどことなく名香を思わせる品格があります。・アルマーニ『Si』・ディオール『ミスディオール』『ピュアプアゾン』・ランコム『トレゾアミッドナイトローズ』・ベルサーチ『クリスタルノワール』あたりの甘さとローズ、ジャスミンの絡み方を好まれるのなら『レクスタス』はお勧め。『L'Extase』とはフランス語で『エクスタシー』という意味らしいですがニナリッチが打ち出すコンセプトやイメージフォトを見ると20-30代前半へ向けたオトナなシックなエロティックな香り。私がお勧めするのは20代後半から40代。季節は秋から3-4月まで。日中より夜向きの香り。香水の経験、好みや雰囲気にもよりますが・20代では夕方以降のデート時に・30代では昼夜問わず華やかなシーンに・40代では普段使いで…と年齢を重ねるにつれカジュアルに使える感覚です。40代半ばの私にはいわゆるエクスタシー度(?)は高くはないので朝から使っています。すぐにトップのフルーティな甘い流れに入りますが、寒さのある朝にはトップ数秒にあるピリっとしたかすかなスパイス感は分かりやすくこの部分で目が覚め1日のスイッチが入ります。ちなみに霧が細やかで範囲はやや広め。外出するなら1-2プッシュで。ボトルは、レーズンのようなダークヴァイオレットのグラデーション。ゴールドのキャップ、ボディフロントにある商品名が刻印されたゴールドプレートとカラーやフォルム、ディテールまで優美さを含んだデザイン。サイズは、約w54×d26×h88mm[30ml]フランス製2015年『レクスタス L'EXTASE EDP』以降は2016年『レクスタス ローズ レジェール L'EXTASE CARESSE DE ROSES EDP』2017年『レクスタス ローズ エクスターゼ L'EXTASE ROSE EXTASE EDT』と続き、最近『レクスタス ローズ レジェール』も購入しました。こちらも同じ調香師フランシスクルジャンですが『レクスタス』が25歳の女性とするならば『ローズレジェール』は17歳のレクスタス、というイメージ。季節は6月あたりまで使えそうな明るくフレッシュ系。これはまた次回に。