テーマ:香水(954)
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![]() 『チョコレート菓子』→『ココア色』とチョコネタが続いたので、 今日はチョコな香りティエリー・ミュグレー『エンジェル』シリーズを。 本家のエンジェルは1992年に発売され、 以降ヨーロッパでかなり人気のあるロングセラーの名香。 トップは、ベルガモット、マンダリンのシトラス系、 ミドルは、パッションフルーツ、ピーチ、アプリコット、パイナップルと果物祭り、 ラストノートは、エンジェルの核ともいえる部分で、 パチョリ、バニラ、チョコレート、カラメル。 そんなエンジェルを知ったのは、10年くらい前かなぁ。 ラストの濃厚な甘さがどうしても馴染まず 「自分には向かないし、日本じゃ難しそう…」と諦めてましたが、 この『Garden of Stars』というエンジェルをベースとした 3種類のミニセット(EDP)を見つけて再挑戦したのですが ・Peony Angel/90点 ・Violet Angel/70点 ・Lily Angel/70点 「あれ?いいかも?」という感じになりました。 エンジェルの香りの核となるオリエンタル×グルマンが弱めになり、 でもパチュリとチョコ/バニラっぽさは感じーの、 そこにフローラルを重ねーの、で仕上がっているので 自分にはバランスがよく気に入りました。 ■Peony Angel ざっくりと言えば酸味をやや感じるフローラルに、 黄桃のようなフルーティーさ。 エンジェルがミドルに持つピーチ、アプリコット、パッションフルーツの 雰囲気を受け継いでいる気がします。 パウダリーさも程よく含んでいますが、 祖母/母の鏡台や着物といった懐かしさを思わせるものではなく 弾けるような若々しい雰囲気に感じます。 個人的にこの香りは子供の頃に感じた高級石鹸のようなイメージ。 エンジェルに感じたグルマン系オリエンタルの “オリエンタル”部分が苦手な方にはこのピオニーがいいかも♪ ■Violet Angel 名前の通りバイオレット/スミレをモチーフとした香り。 トップから、とても分かりやすくバイオレットが香り出します。 とくにスプレー直後のその香りは、にごり・えぐみがなく 清純さを感じさせる透明感が素晴らしい。 バイオレットの香りがまろやかになり始めたところで、 エンジェル特有のお菓子の香り、 バニラ・チョコ・カラメルなどが重なってきますが、 『ピオニー』『リリー』ほどの濃厚さはありません。 また、それらよりシンプルなノートに感じるので個性は多少弱まるものの、 3種類の中で一番受けやすいのは『バイオレット』かなぁと。 ■Lily Angel “エンジェル”という香水を単純に表現するなら チョコレート/バニラ/パチョリ。 ピオニー、ヴァイオレット、リリーの3種類の中では、 このリリーが一番エンジェルっぽさを強く感じます。 トップは、ベルガモットが男性的な青苦さを含みながらも 淡く百合っぽく感じる香りが広がり、 それに重ねて濃厚な甘さ、ねっとりとしたハニー、 イチゴジャムのような煮詰めたベリー系、が強く流れます。 香りの展開はとても早く、ミドルに入ると チョコレート、バニラ、カラメルといったシュガーたっぷりなお菓子の香り。 まるでデザートばかりで構成されたフルコースを食べているような甘い香りのパレード☆ ラストあたりで奥の方からパチョリ、クマリンがでてきますが、 このあたりは和菓子を思わせる匂いで、個人的にほっとする部分です。 「リリー」という名前ほど、その香りを感じませんが、 百合の花の清らかなイメージ/雰囲気はなんとなく理解でき、 グルマン系の甘い香りの絡み具合が絶妙な仕上がり。 甘いお菓子×リリー、の香りが好きな方にはオススメ。 ・・・というわけで、 どれも似合う季節は、秋から寒さがある春まで。 湿度高い日本の梅雨/夏期は難しいというか、香害って言われる。 スレンダーな女性より、さわりたくなるようなカーヴィーなボディの持ち主に似合う。 他に【ローズエンジェル】というのもあるらしい。 これもいつか試してみたいところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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