designな、日記。

2017/07/21(金)15:01

資生堂【We're】

<香水>(151)

1994年発売、2016年廃番になった資生堂『ウィア』。 私にとっては青春ど真ん中、懐かしさで胸がいっぱいになるこの香りは春の香水(3月から5月のちょっと涼しい日まで)として思い浮かぶ一つです。資生堂の説明によれば… ラズベリー、メロン、カシス、バラ、ジャスミン、スミレ、ミモザ、光を浴びて輝く果実と花々が軽やかに。ココナッツ、サンダルウッド、トンカ…まろやかでこくのあるスイートウッディが豊かに香ります。甘さと酸っぱさ、青さと粉っぽさ、やわらかさとこく…、相反する香りのコンビネーションが、あなただけの個性を語り、相手の心を繋ぎます。やさしいのに印象的、柔らかいのに凛とした、一度知ったらわすれられない、ウィスパーフローラルの香り『ウィア』。  ……『一度知ったらわすれられない』その言葉通りで、『ウィア』を知る方なら頷けるのではないでしょうか。 ただ、『ウィア』は一年前くらいに廃番、『タンタトゥリス』『沙棗』も同時期に。資生堂の名香がひっそりと姿を消していたのです。資生堂の香水が好きな方には、資生堂出身の調香師の本『調香師の手帖 香りの世界をさぐる/中村祥二』を。資生堂に限らず香水の世界が好きなら、ますます香りの世界が広がる一冊です。『ウィア』は、フローラルフルーティ。トップは、シトラス、ラズベリー、フルーツ。ミドルは、フローラル。ラストはサンダルウッド。ウッディ、トンカビーン。丸みのあるこもったような香りは、外へ広がるというよりもベールで包まれる、もしくは内へ内へと自身に向かうようなイメージ。なので個人的には仕事などの戦闘モードではなくってリラックスできる、たとえば微睡むための香りです。福岡のこの連休は晴れていたかと思えば雷雨と極端ですが今は風のある涼しい夜につけると丁度いい。EDTなので、香りの良さは1-2時間で終わります。 ボトルは波をうった円錐形でフロストガラス。 オレンジ色の液がやわらかな印象で見えます。ネックはオレンジ、キャップはテラコッタオレンジ。細長いシルクハットのようなシルエット。以前はスプレータイプだった記憶ですが、レフィル仕様なのか、スクリューキャップを開けると丸い口。■サイズ:約φ47×h145mm[50ml] 日本製突飛ではないけれど個性のある作品。いつかふらっと限定復活を待っています。

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