テーマ:小説書きさん!!(622)
カテゴリ:バンドリ
こんな経験はないだろうか。朝起きると知らない場所で目覚めたり、同じはずなのにどこか違っていたりと。そんなフィクションの出来事だと思っていた事が実際に起こるとは思わなかった・・・・
意識が覚醒しそうで中々覚醒何時も通りの朝。ゆさゆさと起こしにかかる少女。何故だろう何時もより少し力強いような気がする。そう思い目を覚ますと・・・ 「あ、やっと起きた!おはよう涼君」 「・・・・・日菜?」 起こしてくれたのは紗夜ではなく妹の日菜だった 「どうしたの?まだ寝惚けているのかな。朝ごはん出来ているから早く着替えて来てね」 そう言うなり日菜は出ていく。ちなみに日菜の服装は羽丘の制服の上にエプロンとお約束だ。 ・・・・それにしても何故日菜が?紗夜とは双子の姉妹で一応は幼馴染みなので別におかしくはないが。考えてもしょうがないので制服に着替えようとした時に違和感に気づく。 「・・・・・え?」 花咲川学園の制服ではなく羽丘学園の制服が掛けられていた。最初は日菜のドッキリかとも思ったがブレザーの胸ポケットの所に学生証が入っていたので確認するが、名前・写真(部屋の鏡で今の自分と見比べる)共に自分だった。腑に落ちないがここで混乱してもしょうがないので制服に着替え下におりるとしよう。幸いなのか俺にとっての昨日までと家の構造等に変化はなく迷うことなくリビングには行けた。リビングに入ると日菜が料理を机に運んでいる最中だった。とりあえず椅子に座ると運び終えたのか日菜も向かい側に座り朝食を食べ始める。 「・・・なぁ、日菜?」 ここは思いきって聞いてみよう 「なにかな涼君?」 「紗夜はどうしたんだ?」 「・・・・・・・・・え?」 紗夜の名前を出した瞬間日菜の目からハイライトが消えたような気が。それに空気も重くなったような・・・・・ 「・・・・ねぇ、涼太・・・・二人きりの時はおねえちゃんの話題は出さない約束だよね」 日菜から放たれるそのプレッシャーに言葉を失う涼太。彼の知る日菜は紗夜の事が好きなはずだ。それが目の前にいる日菜はその逆だ。そう何時も涼太が見ていた紗夜のように・・・とにかく今はこの空気をどうにかしないとな? 「すまなかった日菜」 シンプルな謝罪をしたがどうだろうか。 「・・・・・これからは気をつけてね」 最悪な事態は何とか回避できたかな。その後の日菜は先程までの雰囲気が嘘だったかのように何時もの明るさに戻っていた。 その時の俺はそう思っていた お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.06.25 23:29:55
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