もてるモデルになるために後編「復活編」【もてるモデルになるために後編「復活編」】2004年1月、今はなき人気番組、NHK「私はあきらめない」で モデルの長谷川理恵さんが取り上げられていました。 今回も、前回に続き「プロジェクトX」風に(バツじゃないよ) 「プロジェクト・デトックス」版で後編の「復活編」を 語りは田口トゥモローさんでお届けします。 運をう~んと使い果たし、悩み、苦しみながらも窓際モデルを続ける毎日。 そんなある日、ずっと彼女を見守り続けていた父の放ったひとことが、 長谷川をダイエット地獄の底無し沼から救った。 「モデルって、そんなにやせてなきゃいけないの? 海外のスーパーモデルみたいに、ちゃんと食べるもの食べて、 そして運動して、内面も鍛えて、それが本当の美しさじゃないのかなあ。」 今まで食べないことだけを意識してきた長谷川にとって、 それは、まさに目からウロコのひとことだった。 「あっ、そうか!」 その瞬間、毒・が・出・た。 プロジェクト・デトックス♪ 毒にやられて、うまく機能していなかった魔ごころが 機能回復した瞬間、真ごころに・・・。 そんな真ごころで今までの自分を振りかえってみた長谷川は愕然とした。 他のモデルは、撮影日に合わせてベストな状態で臨めるようにずっと日々 準備をしてきているのに、自分は何もしてこなかった。 食べ物のことも全然気をつかっていなかったし、運動もしなかった。 プロ意識ゼロ。 まさにゼロからの出発だった。 カメラの前に立った時だけじゃなくて毎日がモデルだということに 全く気づいていなかった。 中味が表情として外に表れることも・・・。 必要なことは、何も気にしていなかった。 なのに必要でないことには、過剰にとらわれていた。 やっと、そのとらわれの身から解放された。 それは長谷川が復活ののろしをあげた瞬間でもあった。 プロジェクト・デトックス♪ 長谷川は母に言われていた。 「今は若いから、みんなちやほやしてくれる。仕事でも使ってくれる。 でもね。必ずみんな歳をとるんだから、その時に中味が空っぽだと みんな振り向いてくれないし、すぐ飽きられちゃう。捨てられちゃう。 何かしら人に負けないもの、本を読んでもいいし・・・、 そういったことをして中味を磨かないと絶対魅力的じゃないから あなたも何かやりなさい。」 いつも「外見が一番」と思っていた10代20代の頃は そんな母の言葉は“理恵の耳には念仏”だった。 DAGA、だが~♪ 今の長谷川にはよく理解できた。 幸い窓際モデルは仕事も激減中で、 仕事のオファーはないが自分磨きの時間はたっぷりあった。 「私はモデルの仕事が好き!そうだ!だったら、 いつオファーが来てもいいように準備だけはしておこう。」 ついに希望の光が見えた。 プロジェクト・デトックス♪ まずスポーツクラブに通い始めた。 運動するようになると自然と食べ物にも気を使うようになった。 叔母の料理教室にも参加して料理の勉強も始めた。 インテリアにも興味をもった。 時間があれば、興味のある人の自伝とかを次々に読んで その生き方のエッセンスを吸収した。 とにかく興味のあることは何でもやってみた。 内面を磨くことで、次第にプロのモデルとしての魅力が甦っていった。 そんな中で長谷川は自分を夢中にさせるものに出会った。 マラソンだった。 かつては“ダイエット地獄のハイウェイ”をただひたすら走っていた。 それが今では本物のフルマラソンを走れるまでになった。 まさにマラソンが“まだ損”な人生を得別レースへと導いた。 プロジェクト・デトックス♪ 最初は10分走っただけで息切れしていた。 苦しい練習を積み重ね、自分と闘いながらも 一歩一歩着実に夢に向かって長谷川は走り続けた。 1年後にはフルマラソンを走るようになっていた。 「やればできる!」 その喜びを体感した長谷川は、モデルに対する意識も 前向きになっていった。 そしてついに再びメインモデルとして表紙を飾ることになった。 悪夢は去った。 プロジェクト・デトックス♪ それでは長谷川理恵さん、どうぞお入りください。 マラソンとの出会いで人生が変わった・・・? 「すべて変わりましたね。 今は少しでも時間があれば、海に行こうかなあ、走ろうかなあ、とか じっとしてられないんですね。 もう同じ人間とは思えないくらい、自分でもビックリしてます。 今までは、あきらめがよかった。 ちょっとやなことがあっても、もういいや、できないし・・・で 終わっていたんですけど、マラソンを始めてからは、 やれば必ず結果はついてくるし、やった分だけ必ず自分に返ってくる。 それを自分の体で知ったので、ここでもうちょっと踏ん張ればいい結果が 出るかもしれない・・・、いい意味でねばりっこくなりましたね。 何でも自分の考え方次第なんだなあ~って。 今まで出来なかったのは、それはただやらなかっただけで マラソンを通して人間のもっている可能性とか、 人って変われるんだっていうことを強く感じました。 あのマラソンの苦しみ、練習の苦しみに比べたら、普段のちょっとした いやなこととか、そういうのって何でもない、 ほんとちっぽけに感じるんですよね。 これってもうマジック!」 長谷川さんにとってモデルの魅力とは・・・。 「写真の世界も好きなんですけど、やっぱり自分の体を使って、 思ってること感じていることを表現することがおもしろい。 どんどんハードルは高くなっていくんですけど、 高くなっていけばいくほどおもしろくなる。 私はモデルって20代過ぎたらもう終わりだなあって思ってました。 でも、今は全然・・・。 もう30代のモデル目指しちゃいますから、平気で・・・(^o^)。」 語り継ぐ~人もなく~♪ 吹きすさぶ~風の中へ~♪ 紛れ散ら~ばる星の名は~♪ 忘れられ~て~も~♪ ヘッドラ~イト・テールラ~イト♪ 旅は~まだ終わらない~♪ “窓際モデル”から“またピカモデル”への復活・・・。 モデル 長谷川理恵 30歳 海外の雑誌のモデルという新たな目標に向かって 今日も笑顔で走り続ける・・・。 ☆今月のテーマ『もてるモデルになるために』のツボ☆ ・仕事がヒマは、ステップアップの大チャンス。 嘆いてばかりで何もしなければ、人生ずっとマヒ状態。 ・かつお節だよ人生は。わが身を削って人生に味を出せ。 飾ってるだけじゃ、カビが生えて腐るだけ。 ・魔ごころを真ごころに変えるデトックス・マジック。 ・Refresh 野菜美人2 ( 著者: 長谷川理恵 | 出版社: フジテレビ出版/扶桑社 ) メルマガ「噂の毒出しマガジン」2004年6月号より |