★3月6日(Gate♯18)
【自分をいとおしく思える日】
どんな試練にも押しつぶされず、生きて生きて生き抜いてきた自分。
この忘却の惑星で生存を続けることは、予想外に過酷なことだった。
ただ、生き抜いてきてくれて、ありがとう。
(以上転載)
クラブ活動で日航123便事件を取り上げていた高校生がいたなんて
うれしいですね。
コロナ禍の困難な時代、以前、私が講演をした各大学の学生で、卒業を迎えた皆さんから大変嬉しい手紙を頂戴した。私の講演内容が、彼らの進路を考える際に参考になったようである。未来の自分を想像し、その心に正直に生きること、また、誰かに寄り添うことを目標として職業を選んだ、とのことだった。
最近、私は友人や知人たちとオンラインでやり取りすることも多いが、こういった手紙というものは、いつの時代も本当に心にしみわたる。リアリティを持ったつながりは、私の取材活動においても強みとなっている。
また、高校生のクラブ活動で日航123便事件を取り上げ、拙著を輪読してくれた生徒さんたちからも嬉しいメールが届いた。在校中の3年間にわたって、この問題を取り上げてくれた3年生の皆さんから、卒業に際して送ってくれたその一部をこの場で愛読者の皆さんに紹介する。
「この部活動に入って良かったと思っています。520名の命が失われたにも関わらず真実を今も隠蔽し続けているのが信じられないです。私達三年生は明日で高校を卒業しますが後輩の皆が更なる真相究明のために頑張ってくれると信じています。卒業後も私達は真相究明のため、これからも貴方様の力になりたいです。」
その高校のクラブ活動顧問の先生とは、2019年7月16日のシンポジウムの際、名刺交換を行った。教諭によれば、部活の部屋には日航123便の乗員の写真と名前が掲げてあるそうだ。文化祭で日航123便事件の発表をした生徒たちが一生懸命書いた乗客のお名前は、御巣鷹の尾根登山をした際に上野村へ持参し、尾根の管理人さんに渡したとのことだ。
なぜ、乗員の分だけがまだ部活に貼ってあるのか。その理由は、「真相究明がまだなされていないからであり、青山さんの仲間だった客室乗務員たちは、今もなお絶対に納得できないからだ」とのことだった。真相が明らかになるその日まで、「若い僕たちは決して日航123便事件を忘れずにずっと追い求めていく」との意思表示とのことだ。
その教諭から私へのメールの一部をここでご紹介する。
「実は本校には、文化祭で掲示した15名の日航の乗員の方の名簿と写真が部室横に掲示されてまして、2年半の月日で字が薄くなってきたために、全員で濃く塗って再生しました。乗客の方の名簿は、すでにお巣鷹の尾根に慰霊登山したときに黒沢さんにお渡ししたのですが、この乗員の方の名簿は事件の真相が解明するときまで学校に掲示しておこうと決めたものです。」
早速私は、ご遺族の吉備さんに連絡を取り、このことを電話で話をした。吉備さんは、電話口で泣いていらした。私も涙が出てきた。
そして、二人で決意を新たにした。
日航123便 墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る (河出文庫) [ 青山 透子 ]
「墜落の新事実」にも書いたが、吉備さんは、ご主人の戒名について住職に尋ねたところ、「このことは世界中に響き渡らせよ。絶対に納得するまで私はあきらめない」というメッセージが込められていると告げられ、それからご主人の意思を受け継ぎ、真相究明を求めてきた。
ずっと協力してくれる人を捜し求めておられたが、取材に来た新聞記者でも自分が一番言いたいことを書いてくれなかった。その中で2010年、私の「天空の星たちへ」を読んで、この人ならば、という思いで、大阪からわざわざ私に会いにこられた人である。雷の轟音も録音されたほどの強烈な雷雨の日、吉備さんがタクシーから降りると、ぴたりと雨が止んだ。「きっと主人が見守ってくれているんや」と大阪弁で語る吉備さんと、マガジンランド出版社にて担当編集者と初めてお会いしたとき、私は「日本航空にいた人間として、出来る限り研究調査を続けて行っていく」と約束した。
私は東大大学院に在学していた際、自分の研究のみならず、この問題について教授たちに問題意識を投げかけ、それにこたえて下さる教授と共に調査を続けてきた。なお、東大では、大学院生は各専攻に基づく講義のみならず、他の専攻の講義や学部の授業においても、専門性の高いゼミや医学部等の臨床実験等以外は、ほぼなんでも受講可能であった。私は環境科学や物理学、法学(法倫理学)、哲学、工学部などの講義も受講した。ちょっぴり自慢させていただければ、単位登録をしたものについては全優だった。(この意味は、東大生ならばすぐわかるでしょう)
ということで、皆さん卒業おめでとう!
あなたたちの心に響いた数々の言葉と私の文章をピックアップしてくれて本当にありがとう。
私が皆さんに贈る言葉は、「自分に嘘をつかない勇気を持つ」ということではないだろうか。そして、誰かに寄り添うことでそれが強くなり、必ず道は開ける。これは間違いない。
『
卒業生たちからの言葉 青山透子』
【関連情報】
『
★日航123便墜落事件が新たな展開に!★』
『
★「日航123便墜落 疑惑のはじまり 天空の星たちへ」を読んで★』
『
★日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る★』
決して、JALだけが「邪る」じゃない!(笑)
心からの感謝とダジャレをこめて・・・・みお \(@^O^@)/
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