2009/09/21(月)22:28
今を決めたあの時5 by井村雅代
これで最後に。。
井村はシビアな現実から目をそらさずに長所の中の短所、短所の中から長所を
見極めることから土俵を新たに設定しなおす。
「脚が長いのは良いけど、長過ぎるから疲れやすいし、隅々まで神経が行かな
いこともあるやろ。短いのは速く動くという強みもあるんや。短いのがアカン
のやなくて短さを感じさせることがアカン。
笑顔の華やかさでパーツの大きい欧米にかなわないのなら、笑わないシンクロ
やったらどうや。怒りや悲しみや葛藤を表現することだってできる。まだ見た
ことない新しいシンクロを提案することで体格を超えるインパクトを与えられ
る」
この勝負魂が、満点の芸術点を得た奥野史子の『夜叉』を生み出し、アトラン
タの忍者、アテネの阿波踊りとつないだ。新たな挑戦への賭けが観客の歓声と
次に何を見せてくれるのかという期待を生み出し、審判の高い評価を引き出し
て来た。
「とにかく現実を受け止める。そこから方法を考える。北京での経験を得た今
はどんな選手でも大丈夫って感じがする。逆境にもさらに強くなった気がする
し、孤独にも強くなった。孤独の中で解決できる自身がついたのと、それゆえ
に人のありがたさも一層わかった気がします」
シンクロとは同調するという意味である。「シンクロするってお互いが生きる
ためのルールなのかもしれへんね」帰国した井村は現在、その経験を日本にフ
ィードバックする道が見えないでいる。
「ちょっと悶々としていますわ」と笑う井村は小学生から日本代表選手までを
育てているクラブで声を張り上げている。井村の傍らにはその背中を見てきた
教え子の立花美哉が後進の指導にあたっていた。
なんかこの辺はソフトボールの宇津木さんとかぶる部分がありますね。優秀な
指導者がまだまだ埋もれていたりするんだろうな~。そういうのを発掘してい
くのもJOCの役目だったりするのかもね。
ってなこと言っていたら。。。男子バレーワールドリーグの出場権賭けてエジ
プトと戦っていて両日とも1-3で負けって。来年WLなしで夏場に国際経験積む
チャンスなくなったわけね。
アジア選手権に絞っているのはわかるけど。。。植田さん、いよいよショーチン
化の兆しか?爆