デジカメライフ~お役立ち情報満載~
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ニコンはキャノンと肩を並べるカメラの老舗メーカーですが、一眼レフデジタルカメラに力を注いでいるようで、コンパクトデジタルカメラのラインアップはキャノンほど多くありません。画質的にはソニーやパナソニック、ペンタックス等のデジタルカメラと同程度ですが、シャープさやコントラストが控えめなので、パッと見た感じ、あまり綺麗に見えないかもしれません。逆に、変に画像処理で強調されていないため、撮影後のレタッチがし易いという事も言えます。同社の特徴としては、顔認識AFオートフォーカス、無線LANによる画像転送機能、プログラムシフトがあります。顔認識AFは、レンズを向けた方向にある人物の顔を認識し、それにピントを合わせるものです。私も使ったことが無いので、どの程度の性能があるのか不明ですが、おもしろい機能だと思います。無線LANによる画像転送機能をサポートしている製品は2機種ラインナップされており、カメラの性能というより、利便性の方向で自社の特徴を現そうとしているようです。プログラムシフトは、シャッタースピードと絞りの組み合わせを撮影時に選ぶことができる機能です。コンパクトデジタルカメラとしてプログラムシフトを搭載している機種は珍しく、シャッタースピードを調整して、積極的に絵作りを楽しみたい方にはお薦めです。その他、光学式手振れ補正機能を搭載している機種も用意されており、最近のトレンドはしっかり押さえています。最近、レンズ部分を稼動させることが出来るCOOLPIX S10というのが発売されており、色々な撮影アングルが楽しめるようになっています。総合的に、画質はキャノンに一歩譲りますが、使い勝手の付加価値を付けて、他社との差別化を図ろうとしているようです。
2006.09.09
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色々なメーカーから多くのデジタルカメラが発売されています。メーカーは自社製品の特徴をアピールしていますが、正直言って、それだけを聞いても他社製品との違いが良く分からないですよね。でも実際は、デジタルカメラメーカーそれぞれ他社との差別化のため、その目指す方向性が違っています。という事で、現時点におけるメーカーごとの特色について、簡単に解説していきたいと思います。まず第1回目はキャノンです。実は私はキャノンファンです。銀塩一眼レフ(フィルム式一眼レフ)カメラの時代から愛用しています。現在保有しているデジタルカメラは4台ですが、そのうち2つはキャノン製品です。さて、キャノンの特徴は、何と言っても低感度撮影(ISO100以下)の画質の良さです。デジタルカメラの撮像素子はCCDが一般的ですが、同じCCDを搭載している他社よりも一歩抜きん出ています。その理由は、DIGIC2という画像エンジンです。一眼レフの交換レンズにおいては、光学式手振れ補正機能付きレンズを他社に先駆けて投入してきました。残念ながら、コンパクトデジタルカメラにおいて、光学式手振れ補正、高感度撮影機能については他社に遅れを取りましたが、IXY Digital 800ISでようやく肩を並べる事が出来るようになりました。とは言っても、低感度撮影の画質は一歩も二歩も抜きん出ており、昼間の撮影はもとより、夜景の撮影でも低感度撮影であればノイズも少なく、良い画質で撮影できます。キャノン製コンパクトデジタルカメラで一つだけ残念なのは、シャッタースピードの表示が無いという事です。手振れしそうな速度まで落ちると、警告のLEDが点滅したり、機種によってはシャッタースピードが液晶に表示されますが、それ以外は全く表示されません。これは、手振れや被写体振れの程度を確認したいとき、非常に不便です。それ以外は、非常に良く出来ているため、一般的な旅行でのスナップ撮影等では、非常にお薦めできます。
2006.09.07
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「撮影した画像をパソコンで確認していたら、いつも同じ所に白い点がある」これが撮像素子のドット抜けです。」液晶モニタのドット抜けは、数個程度なら正常範囲内として修理扱いにはなりません。私も、かつて1度、デジタルカメラの液晶モニタでドット抜けを経験しました。正直、残念でなりませんでした。撮像素子についても、やはりドット抜けは発生します。しかし、液晶モニタと違い、撮像素子の場合はメーカーが事前にチェックし、ドット抜けは製品として出荷しないようになっています。万が一検査に漏れてユーザーの手に渡っても、保障期間内であれば無償修理となります。それでは、今使っているデジタルカメラの撮像素子にドット抜けがあるかを、どうやって調べるのかと言うと、ISO100で白くない壁などを撮影して、パソコンで等倍にて白い点があるかを確認すれば良いと思います。高感度撮影にすると白い点のノイズが無数に発生しますので、どれがドット抜けで、どれがノイズか分からなくなります。何枚か撮影して、いつも同じ位置に白い点があれば、一度購入したお店かメーカーに問い合わせてみる必要があります。
2006.09.02
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特に機種は何でもOKです。ただ、窓に密着させるという方法は、かなり撮影範囲に制限がかかりますので、ここは広角28mmを搭載しているパナソニックのLUMIX FX01、FX07、FX50あたりがお薦めです。広い範囲を撮影する場合は広角に、ある一部分を切り取りたい場合は、望遠にすることで、撮影範囲の制限を少しでもカバーできると思います。
2006.08.30
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窓ガラスに自分や照明の灯りを写り込ませないためには、カメラのレンズを窓ガラスに密着させる必要があります。これはガラスや水槽越しに撮影する時にも言えることです。レンズを窓ガラスに密着させる場合、あまり強く押しすぎるとデジタルカメラ本体が壊れますので、あまり強い力で押さえないようにしてください。高感度撮影機能があっても使うと著しく画質が損なわれるので使わないようにしましょう。あとは、セルフタイマーを使って撮影すればOKです。
2006.08.29
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夜、東京や大阪の高層ビルの窓から見える夜景は、大変美しくて感動するものがありますね。これを写真に収めたい!と思ってシャッターを切っても、そのままでは手振れしてしまいます。「デジカメで夜景をバックに記念写真を撮る」でも説明しましたが、光が不足するため、シャッタースピードが遅くなり、手振れしてしまうのです。もし、かなり明るい夜景で、光学式手振れ補正や高感度撮影なんかを使って手持ちで撮影することに成功しても、今度は窓ガラスに自分の姿や部屋の照明が映り込んで綺麗な夜景になりません。
2006.08.28
割り切って三脚を使うという事を前提にするなら、特に機種は何でもOKです。が、少しでも画質を優先させたい場合は、キャノンのIXY70,80,800ISあたりがお薦めです。もし、手持ちでの撮影もしたいという方には、光学式手ブレ補正と高感度撮影を兼ね備えた機種がいいでしょう。パナソニックのLUMIX FX01、FX07、FX50あたりなら、更に28mmの広角レンズを備えているのでお薦めです。
2006.08.26
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夜景を背景に撮影する場合、撮影モードは夜景モードに設定します。これはスローシンクロとも呼ばれており、フラッシュで人物を照らしつつ、背景である夜景も綺麗に撮影する手法です。さて、ここで重要な事は、いかにデジタルカメラを固定するかであり、三脚は必需品です。シャッターはセルフタイマーで撮影してください。暗い場所での撮影では、シャッターを押す瞬間に手振れしますので、セルフタイマーを使いましょう。本当は大きな三脚がいいのですが、じゃまになるので持っていけない方は、せめて小さな三脚でもいいので持って行ってください。小さな三脚でも、夜景スポットに設置されているベンチとか、ちょっとした台みたいなところに置くことで高さを稼げます。ただし、この場合は背景を自由に選べませんが、それは我慢するしかないです。三脚も持っていない場合は、どこかデジタルカメラを置ける場所を探して撮影するか、あるいは建物の壁等にカメラを押し付けて撮影するという荒業もあります。とにかく、カメラを固定するという事だけは忘れないで下さい。光学式手ブレ補正と高感度撮影を併用すると、何とか手持ちで撮影できるかもしれませんが、画質は相当悪くなる事を覚悟しましょう。
2006.08.25
夜景スポットでは、よくアベックが記念写真を撮影する姿を見かけますが、ほとんどの場合、三脚を使わず、手持ちでフラッシュを炊いて撮影しているだけです。たぶん、家に帰って写真を見たら、きっとガックリするだろうな~と思いながら、いつも見ています。デジタルカメラにとって、夜景は非常に暗い光ですから、夜景を綺麗に写すには、秒単位までシャッタースピードを遅くする必要があります。夜景をバックに人物を撮影する場合、フラッシュを炊くことになりますが、この場合は人物に十分光が当たる為、デジタルカメラはシャッタースピードを速くしてしまいます。結果的に、夜景を綺麗に写すだけの長いシャッタースピードが得られず、人物だけ写って背景は真っ黒の写真が出来上がります。その他、夜景モードに設定したまま手持ちで撮影するケースもあります。夜景モードはバックの夜景が綺麗に写るようにシャッタースピードを遅く設定しますから、手振れが発生し、人物も夜景もブレて写ってしまいます。
2006.08.24
三脚を使うことが前提なら、何でもいいのですが、ISO80や100などの低感度撮影での画質が綺麗なキャノンのIXY Digital 60、70、80あたりです。もし予算に余裕があるなら、光学式手振れ補正機能付きのIXY Digital 800ISが、色々と応用が効くのでお薦めです。三脚が使えない場合は、高感度撮影で画質の一番綺麗は富士フィルムのFinePixF30でしょう。カメラのサイズにこだわらず、画質を最優先するのであれば、一眼レフタイプのデジタルカメラをお薦めします。
2006.08.23
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フラッシュを炊くと、その場の雰囲気が無い写真に仕上がってしまいますので、フラッシュ発光禁止に設定します。子供がポーズを取ってくれる年齢であれば、三脚を使ってカメラを固定しましょう。光学式手振れ補正機能対応機種であっても、部屋の明るさによって補正しきれませんので、三脚を使う方が無難です。コンパクトデジタルカメラ用の三脚なら1000円前後で売られています。さらに、セルフタイマーで撮影すれば、ろうそくの灯りであっても、綺麗に撮影できます。子供がポーズを取ってくれない年齢の場合、又はおもちゃで遊んでいる自然な姿を撮影する場合は、高感度撮影にするしかありません。最近はISO800以上の高感度撮影機能を搭載している機種も増えてきましたので、お手持ちの機種が高感度撮影対応なら、これに設定します。画質は劣化しますが、撮れないよりはマシと割り切って使いましょう。
2006.08.21
室内での撮影は、室外とは違って光が不足気味です。デジタルカメラは光を十分に取り込もうとして、1.絞りを全開する。2.シャッタースピードを遅くする3.ISO感度をアップする。4.フラッシュを炊く。という手段を取ります。多くのデジタルカメラでは、撮影モードがオートの場合、フラッシュを炊いてしまいます。フラッシュ部分の面積は小さいので、正面の一部分しか明るくできません。つまり、中央の被写体が明るく写り、周りが暗くるため、あまり綺麗な写真は望めません。フラッシュを炊かない様に、フラッシュ発光禁止モードに設定したとしても、今度はISO感度が上がり、画質が荒くなるか、あるいはシャッタースピードが遅く設定され、手持ちでの撮影で手振れや被写体振れによるボケた写真となってしまいます。ですから、誕生日の場合、ケーキのろうそくの明かりで照らされた子供の顔を撮影しようと思っても、至難の業です。
2006.08.20
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光も十分にあり、被写体も短時間であればじっとしていられますから、それほど高性能な機種は必要ありません。光学式手振れ補正、高感度撮影の機能は無くても大丈夫です。サービス版(L版)に印刷するだけであれば、携帯のカメラ機能を除き、200万画素以上あれば十分ですが、うまく撮影できた写真は大きく引き伸ばしたいものです。となると、A4サイズが余裕でカバーできる500万画素以上がお薦めです。数ある対象機種の中で、私が選ぶとしたら、昼間の画質が一番綺麗なキャノンのIXY Digital 60、70、80あたりです。もし予算に余裕があるなら、光学式手振れ補正機能付きのIXY Digital 800ISが、色々と応用が効くのでお薦めです。
2006.08.18
七五三となると、ある程度、こちらの言う事は聞いてくれますので、いかに良い表情を撮るかが大切になってきます。お澄ましした顔、笑った顔の2種類は撮影するようにした方がいいと思います。写真を撮影する場合、人物の後ろに太陽がある、いわゆる逆光は避けるような事が書かれてある場合がありますが、これはフラッシュを炊かない場合の話です。被写体の前に太陽がある、いわゆる順光は人物の顔に直接陽が射し、眩しいために表情が険しくなりがちですし、顔に鼻等の影が出来るので、あまり好ましくありません。逆光でフラッシュを炊いて撮影すると、顔に影もできませんし、瞳が光で反射してキラッと光るため、綺麗に撮れます。ただ、逆光をオートで撮影する場合、フラッシュが炊かれない事も良く有りますので、手動でフラッシュ点灯にしておくほうが無難です。あと、神社等の建物、木陰など、若干の日陰で撮影するのも良いと思います。この場合は、普通にオートで撮るだけで大丈夫です。それから、いつも言える事ですが、子供が主人公なのですから、子供を大きく撮るように心がけましょう。貸衣装を借りている場合、特に着物なんかの場合は、全身の写真や、前だけでなく後ろからの写真も撮っておくといいでしょう。余談ですが、三歳児の場合は、集中できる時間も短いので、すぐ飽きてちょろちょろ動きたがります。子供が興味を持つ「アンパンマン」や「ディズニー」など、何らかの縫い包みを誰かに持ってもらって、子供の気を引きつけて撮影するのが良いと思います。以前、うちの子をスタジオで撮影してもらった時、子供の目の前で縫い包みを振りつつ、カメラの位置まで縫い包みを移動させ、カメラの方向を向いた瞬間、シャッターを押したり、同様に縫い包みを振った後、子供の目の前で「わっ」といいながら落すフリをすると子供が笑うので、そのまま縫い包みをカメラの位置まで持ってきて、シャッターを押していました。要するに、縫い包みに気を引かせ、カメラの前に持っていくことで、カメラ目線を作っていました。
2006.08.17
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七五三のお参り等、屋外で記念写真を撮る場合は、光が十分にありますから、基本的に手振れは起きにくい状況にあります。よくありがちな失敗は、逆光(太陽に背を向けて)で撮影してしまい、顔が暗く写った、あるいは周りの景色を多く入れすぎて、子供が小さく写ってしまうという事くらいでしょう。高倍率ズーム機(望遠が200mm以上の機種)特有の問題として、ズームを望遠側にして、しっかりカメラを構えず撮影すると、場合によって手振れを起こす可能性もあります。
2006.08.15
機種を選定する場合、オートフォーカスモードに、被写体の移動に合わせて連続してフォーカスを合わせ続ける「コンティニュアスAF」があれば、ベストです。また、できるだけシャッタータイムラグの短いものを選びましょう。更に、高感度撮影においての画質も重視する必要があります。2006年8月現在の時点でのお薦めは、富士フィルムのFinePix F30です。欲を言えば、デジタル一眼レフカメラがほしい所です。最近は価格が下がってきており、10万円以下でレンズ込みで購入できますので、運動会や学芸会等、今後長く使うことを考えれば、非常にお薦めです。
2006.08.11
とにかくシャッタースピードを上げる必要があります。光学式手振れ補正機能は、カメラの揺れを感知して補正する方式のため、手振れは軽減しますが、被写体振れに対しては無力です。被写体振れを防ぐには、物理的に照明を明るくするか、明るいレンズ(開放絞り値が極めて小さいレンズ)を使って光を多く取り込むか、撮影感度を上げて撮影する事になります。といっても、照明を明るくするにも限界はありますし、できない場合も多いと思います。レンズについても、コンパクトデジタルカメラの開放絞り値(F値)は小さいものでもF2.8、平均的にF3.5程度なので、あまり期待できません。となると、最近流行の高感度撮影に頼ることになります。撮影時のポイントは、1.「デジカメで走り回る子供を撮る(屋内編)」に加えて、高感度撮影モードに設定するという事です。2.ズームは広角側に設定(広角側の開放絞り値の方が、望遠側に比べて小さい高感度撮影はどうしてもノイズが乗りやすく、あまり綺麗ではありません。Lサイズのプリントで、なんとか使える程度だと考えて下さい。それでも、写せないよりは遥かに良いと思います。本格的に、綺麗に撮影するのであれば、デジタル一眼レフカメラに明るいレンズを装着し、さらに高感度撮影するのがベストです。私の場合、キャノンのKiss Digital N に1万円くらいの廉価版レンズ(キャノン純正)を装着し、ISO800や1600で撮影します。デジタル一眼レフカメラの場合、ISO1600に設定しても、コンパクトデジタルカメラのISO200と同等以上ですから、画質的にも安心です。
2006.08.10
屋外と室内の大きな違いは、明るさにあります。室外では多少陽が翳っていても、それほどシャッタースピードは遅くなりませんが、屋内では照明を全て点灯させたとしても、シャッタースピードは遅くなりがちです。人の目は、瞳孔によって光の量を自然に調節するため、明るさの感覚がデジタルカメラの計測値と一致しないのです。従って、つまりシャッタースピードが想像以上に長くなり、結果的に手振れや被写体振れを起こしてしまうのです。撮影モードがオートの場合、手振れを防ぐため、デジタルカメラは自動的にフラッシュを点灯します。コンパクトデジタルカメラの場合、フラッシュの光量が少なく、また点灯面積も小さい為、手前は真っ白で、奥は暗くなりがちです。これだと、手振れ、被写体振れは防げても、あまり綺麗に撮影できません。
2006.08.09
機種を選定する場合、オートフォーカスモードに、被写体の移動に合わせて連続してフォーカスを合わせ続ける「コンティニュアスAF」があれば、ベストです。また、できるだけシャッタータイムラグの短いものを選びましょう。2006年8月現在の時点でのお薦めは、富士フィルムのFinePix F30です。
2006.08.08
シャッタースピードを出来るだけ速くする必要があります。デジタルカメラの撮影モードは「スポーツ」や「キッズ&ペット」の様に、動き回る被写体を撮影するモードに設定します。一眼レフタイプの様に、マニュアル設定が可能であれば、シャッタースピード優先にしましょう。また、オートフォーカスモードに「コンティニュアスAF」というモードがあれば、これに設定して下さい。「コンティニュアスAF」とは、被写体の移動に合わせて連続してフォーカスを合わせ続ける機能の事です。そして、シャッターは全押しで撮影します。シャッターを半押しすると、フォーカスロックのみになりますので、全押しして下さい。もし、右から左、あるいは左から右へ被写体が移動している場合は、カメラで被写体を追いながら、ここぞという所でシャッターを押しましょう。ただ、コンパクトデジタルカメラは、オートフォーカスの速度が、あまり速くないので、難しい撮影であることは確かです。連写機能があれば、それを使うのも有効です。
2006.08.07
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今日から、撮影シーン別のアドバイスを紹介していきたいと思います。それぞれ、取り上げたシーン(状況)において、 その1 失敗する要因 その2 撮影のポイント その3 撮影の注意点の3部構成で解説していきたいと思います。第1回目は、屋外において「走り回る子供を撮る」というシーンでの、失敗する要因についてです。デジタルカメラのシャッターを押すと、オートフォーカスが働き、被写体にピントが合った時点で固定(フォーカスロックと言います)されます。この状態で被写体が動くと、被写体との距離が変わるため、ピントがズレてボケた写真になってしまいます。また、シャッターが開いている時間が長い、つまりシャッタースピードが長いほど、被写体の移動が残像現象として写りますから、被写体振れを起こしてしまうのです。
2006.08.06
子供が遊んでいる自然な姿をベストショットとして写真に納めるには、絶妙なタイミングが必要です。子供は横を向いたり、右を向いたり、急に動いたり、なかなかじっとしてくれません。「ここだ!」という瞬間にシャッターを押しても、微妙に目をつぶっていたり・・・だから、たくさん写真を撮っておく方が安心です。また、子供に近づいて、いろんな角度から写真を撮るのは、今までのパターンから脱して、また違った写真を撮影することが出来るからです。これらを実践していくと、当然今まで以上に撮枚数が増えますよね。おそらく失敗写真も、たくさん出来上がると思います。また、似たような写真がいっぱい増える事になります。ですから、その中から、良いと思う写真を選び出す必要があるのです。そして、選ぶ作業を通して、良い写真を選ぶ目を養うことができます。選ぶという事は、その写真の良い部分を識別できるという事です。漠然と写真を見るのではなく、細部までちゃんと見ることが出来るようになり、必然的に、こすれば良かった、今度はこうしてみよう、という反省点も沸いてきます。意識的に、これを繰り返していくことで、写真の腕が上がっていくのです。反省無くして成長無し・・・という所でしょうか。
2006.08.05
写真を撮りなれている人と、そうでない人の違いの1つに、写真の撮影枚数があります。なんとなく、写真を撮る枚数を控えてしまうのは、フィルムカメラ時代のコスト意識(無駄な写真はフィルム代や現像代がもったいない)が残っているせいでしょうか・・・プロのカメラマンが写真集を出すとき、たった数十ページの写真集でも、何百枚もの写真を撮っています。つまり、本当に良い写真を撮るのは難しくって、それだけたくさん写真を撮る必要があるってことなんです。我々はプロではありませんので、そこまでこだわる必要はありませんが、それでも良い写真を撮るためには、もっともっとシャッターを切った方が良い結果が得られます。と言っても、闇雲に写真を撮ればいいという訳ではありません。いいなぁ~と思う表情やシーンに出会ったら、1枚だけ撮るのではなく、最低でも数枚は撮っておいた方が良いという事です。デジタルカメラも機械製品なので、シャッターにも寿命がありますし、バッテリーも充電を繰り返すと劣化しますが、それは微々たるものです。フィルム代と現像代は全くかかりません。ここぞという時に、何枚か撮っておいて、後でその中から一番良いものを残すようにすればいいのではないかと思います。
2006.08.04
子供と何処かへ遊びに行った時、喜んで遊んでいる姿が可愛くて、思わずシャッターを押してしまいますよね。家に帰って、パソコンのフォルダに写真を入れて・・・それを何年か後に、みんなで見て、会話が弾んだりします。撮影直後なら、どんな雰囲気の場所だったのかは、鮮明に記憶に残っています。でも、時間が経過すると、忘れてしまいますよね。「あれ~?どんな所だったっけ?」っていう具合です。記念写真は忘れてしまった記憶を思い出させてくれるものです。だから、時間が経過するにつれ、価値が上がります。後で見返した時、子供の遊ぶ姿だけでなく、その場の雰囲気(風景や景色も含めて)も思い出せる方が、楽しいですよね。デジカメはフィルム代、現増代がいりません。あとで捨てればいいだけですから、子供の写真だけでなく、その場の雰囲気、つまり周りの状況も一緒に撮っておきましょう。
2006.08.03
前回のブログと関係しますが、子供の目線で撮るというのは結構大切です。子供の目線で撮影するには、しゃがむ事が必要なのですが、ついつい、立ったまま、つまり大人の目線から撮影してしまいがちです。これはこれでいいのですが、頭が多く映るか、顔が見上げた角度になってしまいます。子供の目線で撮影すると、生き生きした正面からの表情が撮影できますので、出来るだけしゃがんで撮るように心がけましょう。
2006.08.02
子供が遊んでいる姿って、微笑ましいですよね。そこで、思わずパシャっとシャッターを何枚か切ると思うのですが、折角だったら、もっと色んな角度から撮影してみませんか。例えば、砂場で遊んでいる子供を、砂場すれすれの地面から撮ってみる(土がカメラに付かないように気をつけてくださいね)とか、しゃがんで子供の目線あたりから撮って見るとか、作ったお山越しにローアングルで撮ってみるとか・・・前後左右、思いつくまま、色んな角度から撮ると、今までに無い写真が撮れたりします。失敗作は沢山できるかもしれませんが、あとで捨てればいいだけの話です。デジタルカメラはフィルム代、現増代が不要というメリットを生かして、いろんな角度から撮影しましょう。
2006.08.01
写真を撮るとき、何となく、その場全体を撮ってしまっていませんか?子供の表情を撮りたいのに、漠然と撮ってしまうと、主人公である子供が小さく写ってします。意識的に、あと2~3歩、被写体に近づいて撮影することを心がけましょう。特に、背景が綺麗な景色や建物の場合、どうしても被写体である子供から離れがちになります。この場合は、カメラの位置を決めてから、子供をカメラに近づけてください。要するに、主人公である子供が大きく写るように、子供に近づくか、カメラに子供を近づけるかすることが大切です。
2006.07.31
シャッターが開いている間に、カメラが動くとブレ(=手振れ)となってしまいます。ですから、カメラが揺れないように、しっかりと持つ必要があります。そして一番気をつけなければならないのが、シャッターを押す瞬間です。シャッターを押す時、力が無意識のうちに入って、その振動で写真がブレてしまうのです。手振れを起こさないために、以下の事に注意しましょう。1.脇をしっかり締めて撮る 脇を開けたり、手を伸ばして撮ると安定しません。2.ゆっくり息を吐きながらシャッターを押す。 息を止める人がいますが、これは逆効果です。3.シャッターはゆっくり押す。 力を込めて一気に押すと、その振動で手振れします。 出来れば、シャッター半押しのフォーカスロックをしてから、 ゆっくり全押しするといいでしょう。 また、シャッターを押す代わりに、タイマー撮影を利用するのも効果的です。それから、レンズを望遠にするほど、手振れしやすくなりますので、注意しましょう。最近光学式手振れ補正機能を搭載している機種が増えましたが、これは非常に効果的ですが、しっかり構えないと、やっぱり手振れしますので、あまり過信しないように。
2006.07.30
デジタルカメラの操作はとても簡単です。撮影モードをオートに合わせ、被写体に向けてシャッターを押すだけで写真が撮れてしまいますよね。でも、いつも満足のいく結果になるとは限りません。よく、「○○○について、上手に写すにはどうすればいいのですか?」と聞かれる事が多いのですが、上手って、その写真を見て、「撮影者の思いが伝わってくる」事だと思うんです。そして、その思いを最大限伝えるための撮影技術、つまりノウハウがどうしても必要であり、それがオートの限界かなと思います。写真は奥が深くて、かなり感性の部分が入ってくるのですが、それは人それぞれ違ってくるので、ここでは、技術的な面から、上手な写真を撮るためのコツを紹介していこうと思います。まず、1回目は、子供のスナップ写真を撮る時の心構えです。これらの事を意識的に実践するだけで、かなり写真の幅が広がります。1.しっかり構える2.できるだけ被写体に近づいて撮る3.色々な角度から撮る4.子供の目線から撮る5.周りの状況も一緒に撮る 6.できるだけたくさん撮影する。7.ベストショットを選ぶ次回から、1つずつ、簡単に解説していきたいと思います。
2006.07.29
撮影可能コマ数は、バッテリーを満充電した状態で撮影できるコマ(画像)の数を表しています。デジタルカメラの撮影枚数は、液晶モニタの使用頻度、輝度の設定、フラッシュの点灯回数によって大きく変化します。以前は、メーカーが独自の測定条件で撮影可能枚数を公表していたため、異なったメーカーや機種間での比較ができませんでした。そこで、2002年7月にカメラ映像機器工業会(通称 CIPA) という組織が発足し、バッテリー寿命の測定方法を規格化したのです。CIPAは、これ以外にも、感度規定や解像度測定という規格も制定しており、今では各メーカーはこ規格に則って測定した結果を公表するようになりました。厳密に言うと、この規格で定められた測定基準の中には、ある程度メーカーが自由にできる部分があるため、100%完全に同じ条件とまではいきませんが、それでも十分比較するのに役立つ指標となっています。さて、それでは実際の使い方で、撮影可能コマ数に記載された枚数だけ撮影ができるのかというと・・・決して、そうではありません。当然、使い方によって差が出てしまいます。例えば、室内をよく撮影する人と、昼間しか撮影しない人では、当然撮影枚数は変わってくる訳です。ちなみに、CIPAでは、30秒毎に撮影を行い、毎回ズームを動作させ、2回に1回はフラッシュを炊くことになっています。また、動画についての条件は規定されていません。ですから、あくまでも目安としてお考え下さい。
2006.07.27
デジタルカメラで使われている電池は、その機種専用に設計されたリチウムイオンバッテリーと乾電池の2通りがあります。リチウムイオンバッテリー(Li-ionと表記)は 1.小型であるにも関わらず蓄積できる電気量が多い 2.自己放電(放置しておくと勝手に放電される現象)が非常に小さい 3.メモリー効果(使い切る前に充電を繰り返すと、充電しても使える電気量が減る)が無いという利点があるのですが、 1.バッテリーの価格が高い 2.専用設計の為に他の機種では使えない場合が多い 3.購入できる場所(店)が限定されるという欠点もあります。ただ、コンパクトデジタルカメラはサイズや重さを追求しますので、リチウムイオンバッテリーが主に使われています。バッテリーを長持ちさせる、つまり1度の充電で沢山の撮影を出来るようにするには、フラッシュを無闇に炊かない、液晶モニタでの画像確認表示を長時間使わないの2点に尽きます。ただ、これらを気にして撮影するとストレスになりますので、予備のバッテリーを購入することをお薦めします。次に、乾電池タイプの場合ですが、 1.電池の価格が安い(1個当たりの価格) 2.どこでも入手可能 3.ニッケル水素充電池を使う事で更に経済的 4.デジタルカメラ製品としての価格を押さえられるという利点がある反面 1.撮影枚数が少ない 2.長い目で見ると、非常に不経済という欠点もあります。ちなみに、ニッケル水素充電池は 1.価格が安い(1個当たりの単価) 2.うまく使えば500回繰り返せるので、とても経済的 3.量販店、ホームセンターで簡単に入手できるという利点の反面、 1.自己放電が大きい(2週間放置するだけで、かなり容量が減る)) 2.メモリー効果が大きいという欠点も持っているのですが、昨年、サンヨーから、自己放電を少なくし、繰り返し回数も2倍の1000回まで可能にした eneloop(エネループ)という充電池が発売されています。。
2006.07.25
2つの装置の間に立って、情報のやり取りを仲介するものをインターフェースと呼んでいます。デジタルカメラにとってのインターフェースとは、パソコンやプリンタに接続するUSBと、テレビに接続するAV出力端子を指します。USBは、もともとパソコンにキーボードやマウスなど、情報を高速でやり取りする必要の無い装置を接続するために作られた規格でした。しかし、簡単に抜き差しして利用できる便利さから爆発的に普及し、後にCD-Rやハードディスクなど、情報を高速にやり取りする装置でも使えるように改良され、USB2.0という規格が登場しました。仕様表上で単にUSBと書かれている場合は旧規格(USB1.1)であることが多く、パソコンへ画像を転送する場合、時間が掛かります。最近のデジタルカメラでもUSB1.1が使われている機種もありますので、USB2.0と明記されているか確認しましょう。尚、デジタルカメラのメモリカードに記録されている画像をパソコンに転送するだけなら、1000円~2000円程度のUSB2.0対応メモリカードリーダーを使う事で、高速に画像をパソコンへ取り込むことができるようになります。従って、この場合はデジタルカメラのUSBの規格は気にする必要はありません。テレビに接続して写真や動画を楽しみたい場合は、AV出力端子が搭載されているかを確認しましょう。
2006.07.23
テーマの募集に対して、色々と書き込んでいただき、ありがとうございました。皆さんのリクエストに沿って、ブログにてお役立ち情報を公開していきたいと思います。募集はこれが最後ではなく、今後も継続して受付ていきますので、知りたい事、取り上げてほしいテーマが見つかりましたら、教えていただけると幸いです。それでは、今後とも、よろしくお願い致します。今は3時40分です。今から日本海へ海水浴に行ってきます。
2006.07.21
フラッシュはストロボとも言いますが、光が少ない状況下において被写体に照射する補助光です。フラッシュの光の強さは、通常ガイドナンバー(GN)で表されるのですが、コンパクトデジタルカメラの仕様表には、光の到達距離が書かれている事が多いようです。仕様表には調光方式: 自動調光制御 調光範囲: 約0.3~2.6m(広角側)/約0.3~1.4m(望遠側) 発光モード: 自動発光、赤目軽減自動発光(アドバンスト赤目軽減)、発光禁止、強制発光、スローシンクロ と書かれてあります。フラッシュは、被写体に照射した際の反射光を測光して、絞りやシャッタースピードを決定しています。従って、調光方式は自動調光しかありません。ちなみに、コンパクトデジタルカメラの場合、フラッシュを使った撮影時はシャッタースピードが1/30秒(機種により1/60秒)に固定されます。これは、手ブレや被写体ブレを起こさない為に高速シャッターを切りたいにも関わらず、これ以上シャッタースピードを速くすると十分に光を得られない=適性露出に出来ないからです。つまり、フラッシュ撮影におけるシャッタースピードの上限値です。調光範囲とは、この範囲であれば自動調光できますよという意味です。広角側と望遠側でそれぞれ違っていますが、これは広角時より望遠時の方が開放絞り値が大きく、光が届き難い事に起因しています。広角側はレンズの長さは短く、望遠にするほどレンズの長さは長くなりますので、長いレンズの方が光を通し難いのです。それでは、調光範囲外で撮影したらどうなるでしょうか。近すぎると被写体は真っ白になり、遠すぎると真っ黒になってしまいます。発光モードは、自動的に発光させたり、発光させなくしたり、強制的に発光したりというモードであり、通常はどのカメラでも備えています。スローシンクロは、夕暮れや夜景などの背景と人物を同時に写したい場合に用いるモードです。発光モードの1種ではありますが、どちらかといえば撮影モードに分類されます。フラッシュを使うと、どうしても被写体だけが真っ白になりがちなので、綺麗に撮影するにはコツが必要です。その辺については、仕様表が一通り終わった次の段階で、紹介したいと思います。
2006.07.19
仕様表をテーマにしたブログも、あと少しで終わります。次は、撮影技術とか、6月に購入したIXY DIGITAL 800ISをテーマにしようかと考えているのですが、皆さんがご希望のテーマがあれば、それを優先して取り上げようと思っています。そこで、今後取り上げて欲しいと思われるテーマをお聞かせ願えませんか。また、質問については個別に解答させていただいておりましたが、たぶん同じような疑問を持たれている方も大勢いらっしゃると思いますので、ブログでの回答をさせて頂こうかとも考えております。質問をされる場合、「回答はブログでOK」と一言添えていただけると幸いです。それから、BBSについては目を通しておりますが、仕事柄夜遅く帰ることが多く見過ごす可能性が高いので、私書箱に送っていただけると確実です。すいませんが、よろしくお願いします。
2006.07.18
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撮像素子に入ってくる光の量のことを、露出と呼んでいます。カメラは被写体が反射した光を撮像素子で受けるのですが、この光の量が露出です。被写体が見たままの明るさで写る光の量を、適正露出と言いますが、適性露出にするためには光の量を計測(=測光)し、シャッタースピードと絞りを使って光の量を調整する必要があります。この調整する方法が露出制御であり、自動と手動があります。プログラムオートは、カメラが自動で調整する方式です。これに対して、露出補正とは、カメラが自動的に調整した光の量を基準に、増やしたり減らしたり(=補正)する方式です。仕様表には ±2.0EV、1/3EVステップ とかかれてありますが、これは光の量をプラスマイナス2段分、1/3段づつ調整できるという意味です。段という表現が出てきましたが、デジタルカメラ仕様表の見方Part12~撮影感度 あたりに記載してありますので、そちらをご覧下さい。露出補正をしなければならない理由は2つあります。1つは、白すぎる被写体や黒すぎる被写体に対しては、カメラのオートでは露出を間違えてしまう可能性があること。もう1つは、撮影者の感性で、適性露出よりも暗めとか明るめに写したい場合、つまり写真的表現をしたい場合があるからです。どんなデジタルカメラでも露出補正は必ず搭載していますが、ほとんどの場合、使われることがありません。しかし、使うことによって、写真に幅が出来ますので、試してみたら面白いと思います。どういう風に使うかについては、また時間をとって紹介してみたいと思います。
2006.07.16
シャッタースピードは、撮影する為にシャッターを開いている時間の事です。仕様表には 2秒~1/2000秒と書かれていますが、これは、この範囲内でシャッターの開く時間が調整できるという事です。カメラは被写体が反射する光の量を測定し、明るすぎず、暗すぎず、見たままの明るさで写るようにシャッターの開く時間=シャッタースピードを調整します。しかし、上限と下限があって、強すぎる光や、真っ暗な状況では、シャッタースピードの調整だけでは対応しきれず、白くなったり、黒くなったりします。但し、一般的な状況下での撮影においては、1秒~1/1000秒くらいあれば問題はありません。現在発売されているデジタルカメラは、余裕でこの条件をクリアしているので、気にする必要は無いと思います。ちなみに、カメラが光の量を調整する方法は、シャッタースピードの他、絞り値の調整も併用しています。シャッタースピードは光の量を調整するために使うことがほとんどですが、写真的表現の用途で用いる事もあります。例えば、噴水などを撮影する場合、シャッタースピードを遅くして撮影すると、水の流れの軌跡が綺麗に表現できます。逆に、シャッタースピードを速くすると、水滴の形をくっきり映し出すことができます。ただ、シャッタースピードを遅くすると手ブレが発生しますので、三脚を使うか、光学式手ブレ補正機能を利用することになります。最近のコンパクトデジタルカメラは光学式手ブレ補正機能を搭載しているものも多く、写真的表現に向いているように思いますが、残念ながら、ほとんどの機種はシャッタースピードを自由に選択することが出来ません。もし、写真的表現で写真を楽しみたいのであれば、シャッタースピードの選択機能が搭載されている製品、できれば絞り値も選択できる製品を選ぶ必要があります。
2006.07.14
スポット測光は、中央部分重点測光における測光範囲を、もっと小さく狭めたものです。これを使うことにより、被写体の一部分の明るさを測光することが可能になります。多分割測光の場合、被写体の一部に太陽等が写りこんでしまうと、光の量が多すぎると判断し、光の量を減らそうとします。結果的に、写真全体が黒っぽくなってしまいます。例えば逆光で人物を写した時、人物の顔が暗くなるのはそのためです。もし、人物の顔だけを測光できたら、カメラはそこを基準に光の量を調整しますから、顔は綺麗に写るはずです。スポット測光は、まさにこういう時の為に使います。つまり、綺麗に写したい(=適正露出にしたい)部分を点(=スポット)として測光することで、回りの明るさ(又は暗さ)に影響を受けず、自分の意図した部分を綺麗に写し出すための測光方式です。これは逆に、測光する部分が少しでもズレると、カメラはそこを基準にしてしまうという危険性もあります。また、測光する場所が18%グレーに近い色ならいいのですが、極端に明るい、または暗い場合、カメラは光の量を調節しようとします。ですから、通常は露出補正と組み合わせて使用することになります。多分割測光は全自動であるため、予想外の露出になる場合がありますが、スポット測光と露出補正を組み合わせた場合、自分の好みの明るさにコントロールできるため、欠かせない測光方式と言えます。
2006.07.11
カメラを被写体に向けたとき、おおくの場合、中央に最も写したいものが来るだろうという前提のもとに、画面(撮像素子)の中央を重点的に測光する方式です。メーカーによって中央のどのくらいの範囲を測光に使うのかが異なるため、やはりこれもメーカーによって露出の差が生じます。また、オートでの撮影の場合、多分割測光方式よりも露出に失敗する(つまり、必要以上に白くなったり、黒くなった入りする)確率が高くなります。しかし、多分割測光よりもかなり単純な測光方式である為、自分のカメラを使い込むことで、撮影時にどれくらい補正を掛ければよいかの判断がし易く、多分割測光が全盛の現在でも、必ず搭載されています。ちなみに、補正とは、測光した結果に対して、意図的に光量を加減することにより、そのまま写した場合よりも明るく、また逆に暗く写るようにすることです。一般に、これを露出補正と呼んでいます。露出補正については、また別の機会に詳しくお話したいと思います。
2006.07.08
マルチパターン測光は、メーカーによって分割測光、評価測光などと呼ばれています。被写体の明るさ(反射光)を撮像素子全体の面積で受け測光するわけですが、この時、複数のエリアに分割し、それぞれのエリア毎に測光し、総合的に評価することで、撮影面の一部に入り込んだ強い光(又は濃い影)に影響されずに正しい露出が得られるようにする方式です。ちなみに、これらを総称して多分割測光と呼んでいます。測光は通常、色情報は使わず輝度だけで評価しますが、ニコンの一眼レフはRGBの色情報も測光で利用することにより、適正露出の精度を上げています。多分割測光は、画面の分割数や、分割したエリアを用いた測光の評価方法がメーカーによって異なるため、中央部重点測光やスポット測光に比べて、メーカーの特徴が現れ易いと言えます。例えば、あるデジタルカメラでは夜景は綺麗に写るが、日中に人物を写すと他のデジタルカメラより暗めに写ってしまう・・・という具合です。何も考えずにシャッターを押すだけで、そこそこ綺麗に撮影することができる反面、極端に真っ白な雪景色や夜景、一部太陽光が含まれたりするような特殊な場合の撮影結果を予測することが難しく、また写真表現的に黒っぽくしたり、逆に白っぽくするような事が苦手です。そのような場合は、中央部重点測光やスポット測光を用いることになります。
2006.07.05
デジタルカメラは被写体から反射される光を受光素子で画像に変換しています。その際、明るすぎず暗すぎず、見た目と同じ色合い(=適正露出)にするため、光の量を計測しています。これを測光と呼んでおり、測光の方式としていくつかの方法が用意されています。それでは、明るすぎず、暗すぎずというのは、測光した結果を何と比べているのでしょうか。実は、グレーと比べています。白は光の反射率が多く、黒は反射率が少ない事は想像できると思いますが、カメラは色でなく光の明暗だけで適正露出を判断しているため、白と黒の中間、しかも反射率18%のグレーを基準にしているのです。言い換えると、被写体の反射率が18%よりも多いと光量を減らし、少ないと光量を増やすようにシャッター速度と絞りを調整します。何故18%のグレーかというと、自然界に存在する被写体の反射率を全て平均すると、18%のグレーになるそうですさて、それでは、仮に真っ白な被写体を撮影するとどうなるでしょうか。カメラは18%のグレーを基準としていますから、当然明るすぎると判断して光量を減らそうとします。すると、本来真っ白であるはずなのに、撮影画像ではグレーっぽく写ってしまうのです。逆に、真っ黒な被写体の場合は、反射率が低すぎる=暗いと判断し、光を多く取り込もうとするため、真っ黒でなく白っぽい黒として写ってしまいます。真っ白又は真っ黒は極端な例ですが、例えば被写体の一部が真っ黒や真っ白っであった場合、たまたまそこに露出を合わせてしまうと、全体的に白っぽくなったり黒っぽくなったりしますよね。被写体の反射光は面で受けていますから、それをいくつかのブロックに分割し、それぞれのブロック単位で反射率を測定してあげれば、一部が真っ黒であったとしても全体的に白っぽくなることは防げるという次第です。これが、多分割測光やマルチパターン測光とか呼ばれている方式です。実際には、色々な被写体や構図を撮影した時、ブロック分割したエリアごとの光の分布をデータベースとして持っており、実際の撮影時に、このデータベースと照らし合わせて露出のミスが最小になるような仕組みが施されています。このデータベースはメーカーによる色づけがされていたり、独自のノウハウが詰まっているため、同じ被写体を撮影してもデジタルカメラのメーカーの違いやラインナップの違いによって、撮影画像の映り方が異なってくるのです。仕様表にはマルチパターン測光(256分割)、中央部重点測光、スポット測光、AFスポット測光という4つの測光方式が書かれてありますので、次回は、それぞれについて説明したいと思います。
2006.07.03
「撮影したその場で写真の確認ができる!」これがデジタルカメラならではの機能であり、その役目を果たすのが液晶モニタです。液晶モニタには、実に色々な種類が存在するのですが、デジタルカメラで搭載されているのは、パソコンのモニタと同じくTFT型と呼ばれるものです。このTFT型には、安価だが表示速度が遅い(残像が残る)「アモルファスシリコン」、表示速度は速いが高価な「ポリシリコン」、価格を抑えつつ表示速度も維持した「低温ポリシリコン」の3種類が存在します。最近では「低温ポリシリコン」を搭載した製品も増えてきていますが、「アモルファスシリコン」もよく使われていますので注意が必要です。また、光源の違いにより「透過型」「反射型」「半透過型」が存在します。「透過型」は液晶モニタの背面にバックライトを装着したものであり、室内での視認性に優れていますが、バッテリを消費しやすく、また室外の強い太陽光が当たると非常に見難くなります。「反射型」は太陽光を反射させて画像を見せるタイプであり、室内では液晶の表面にフロントライトを当てて反射光を作り出していますが、室内では光量不足で「透過型」よりは劣ってしまいます。「半透過型」は両者の特徴を合わせ持ったタイプで、室外、室内どちらも視認性に優れています。デジタルカメラの多くは「透過型」が使われていますが、これからは「半透過型」も増えてくると思います。液晶モニタは撮影時、ファインダーの役目も果たすため、見やすいように大型化されてきており、2インチは当たり前、3インチなんかも登場してきています。しかし、単にサイズが大きいだけでなく、液晶モニタの解像度が少ないとあまり綺麗に見えません。20万画素以上だと、かなり詳細な画像を表示してくれますので、機種選びのときの目安にしてください。
2006.06.30
ファインダーとは、撮影する為に被写体を覗く為の小窓です。コンパクトデジタルカメラは液晶モニタを見て撮影することが前提なので省略されている事が多いようです。ファインダーには、その実現方法に光学式と電子式の2種類があります。光学式は、覗き穴から被写体を見ているのと同じで、カメラの向こう側の被写体が光学的にファインダを通して確認できるようになっています。コンパクトデジタルカメラの場合、撮影用レンズの上にファインダーの小窓が作られているのですが、この方法は低コストで実現できる反面、パララックス(ファインダーから見える範囲とレンズを通して撮影できる範囲が微妙に異なる現象)が発生するという欠点を持っています。パララックスは近距離を撮影する場合に発生するため、風景等は問題ありませんが、接写する場合等は注意が必要となります。同じ光学式でも一眼レフタイプの場合、撮影用レンズからの被写体の像をファインダーで確認できるためパララックスの問題は発生しません。但し、プリズム等で光を屈折させる必要があるため、コンパクト化が難しく、コンパクトデジタルカメラでは使われていません。電子式は、撮影用液晶モニタの小型版をファインダーとして組み込んだものであり、電子式一眼レフといった感じです。液晶であるためシャッター速度や絞り等の情報を同時に表示することが出来るので使い勝手が良い反面、それなりにコストがかかるため、コンパクト機よりも高倍率ズームの中級機以上で採用されています。電子式のもう一つの欠点として、シャッタータイムラグ(シャッターを押して撮影が完了するまで)の間、ファインダー像が止まってしまうという事が挙げられます。最も、最近のデジタルカメラはシャッタータイムラグが小さいですから、あまり問題にならないかもしれません。ファインダーを使う場合のメリットとして、 1.昼間の明るい場所で液晶モニタが見難い場合でも、ファインダーを通して被写体を確認できるので、使い勝手が向上する。 2.ファインダーを通して被写体を覗く場合、カメラをしっかり持つようになる(液晶モニタによる撮影に比べて)ため、手ブレが軽減できる。が挙げられます。
2006.06.24
静止画を連続で撮影する場合、「連写機能」という表現をしますが、動画の場合は「連続撮影可能時間」という表現を使います。サンプルの仕様表には TV再生640★:約3分40秒 カメラ再生320★:約7分20秒 カメラ再生320:約14分30秒 長時間再生160:約48分5秒とかかれてありますが、前提条件として 256MB SDメモリーカード使用時となっています。撮影する被写体や風景の複雑さ、あるいはメーカーが設定した動画時の圧縮率によって変わってきますが、動画の解像度が640×480 30fps の場合、おおよそ1秒間に1.2Mバイト~2Mバイトのメモリを消費します。連続撮影可能時間はメモリカードの容量に依存しますので、512Mバイトのメモリカードだと2倍、1Gバイトだと4倍、撮影可能時間が増えることになります。ここに書かれている数値は、あくまでも目安と考えておいてください。
2006.06.21
前回に引き続き、動画圧縮方式の続きです。3.MPEG4低速回線を使った動画再生から、ハイビジョン並みの高画質までを幅広く圧縮できるように考え出された規格です。圧縮率を高くしつつ、画質の劣化も抑えることが出来るため、パソコンを中心として普及してきました。デジタルカメラの世界でも徐々に使われるようになり、カシオやサンヨーの一部製品に採用されています。本来の画質は非常に綺麗なのですが、圧縮方法が複雑なため、それなりのハードウェア性能が必要となります。デジタルカメラでは専用回路が搭載されていますが、圧縮速度と回路の価格が優先の為に画質を犠牲にしています。従って、MotionJPEGよりも解像感が劣ってしまいますが、1GBのメモリカードに40分程度の録画が可能なので、長時間録画をする場合に効果を発揮します。4.DivXMPEG4から派生した圧縮方式です。MPEG4は暫定的な規格として長期間使われてきた経緯があり、ここから多くの圧縮方式が派生しました。MPEG4の規格が定められた現状では、これらの派生圧縮方式が、それぞれの名前で使われるようになってしまったのです。DivXは画質を維持しつつ圧縮率を高めた規格であるため、ちゃんと圧縮した場合の画質はDVDの画質に匹敵する程です。しかし、デジタルカメラに搭載されている圧縮専用回路は圧縮速度と回路の価格が優先されており、MPEG4と同じくMotionJPEGよりも解像感が劣ってしまいます。
2006.06.17
デジタルカメラで採用されている動画圧縮の種類は、4種類が存在します。MotionJPEG : 多くのデジタルカメラが採用MPEG1 : ソニー製品の一部が採用MPEG4 : サンヨーが積極的に採用DivX : カシオの一部が採用MotionJPEG以外は圧縮専用回路が必要となりますが、コストダウンやデジタルカメラ本体のサイズ制限を受けるため、画質を犠牲にしています。画質の綺麗さから言うと、MotionJPEGが一番優れており、それ以外は似たり寄ったりとなります。圧縮率から言うと、MPEG4又はDivXが優れており、次いでMPEG1、MotionJPEGの順になります。1.MotionJPEG 余分に動画圧縮用の回路が不要であることから、多くのデジタルカメラで採用されている動画圧縮方式です。 30万画素(又は8万画素)の静止画を1秒間に30枚(又は15枚)撮影し、それをつなげて動画を構成しています。動画として見た場合に圧縮率が低いため、メモリ容量を消費す1Gのメモリをもってしても10分程度の撮影しか出来ません。2.MPEG1最近ではほとんどお目にかからないビデオCDで採用されている圧縮規格です。700MBの容量に1時間の動画をVHS並みの画質で録画する事を目的に開発されました。ソニーの一部の機種で採用されていますが、何故かこちらは1Gで12分程度しか撮影できません。次回はMPEG4とDivXについてです。
2006.06.13
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電子式手ブレ補正は、ブレに合わせて撮像素子からの画像の取り出し位置を変える方式であり、画像処理によって実現されており、デジタルビデオカメラで広く採用されています。デジタルカメラの動画においては手ブレ補正機能が無い事が多いのですが、電子式手ブレ補正機能搭載の製品もポツポツと出ています。光学式手ブレ補正機能を搭載している機種においては、動画撮影時にもこれを用いる事が多いようですが、全てが全てという訳でなく、ペンタックスの一部機種などの様に、光学式手ブレ補正を搭載しているにも関わらず動画撮影時は電子式手ブレ補正に切り替わる製品もあります。動画撮影時のズーミングについては、光学ズームを搭載していたとしても、動画撮影時にズームをすると、現時点でほとんどのコンパクトデジタルカメラは光学ズームが効かず、電子ズームとなってしまいます。しかし、現実問題として、動画撮影中にズームをすると見難い(酔い易い)映像となってしまうためお奨めできません。ズームしたい場合は一旦撮影を停止し、ズームを完了してから撮影を再開する方が、映像的に見やすくなりますから、動画撮影中に光学ズームが出来ないデメリットはほとんど無いと思います。
2006.06.10
デジタルカメラの多くは動画撮影機能を搭載しています。最近のデジタルカメラは起動時間が早いため、サッと取り出して動画を撮影する事が可能です。仕様表には640×480ピクセル/320×240ピクセル 30fps MotionJPEG、音声付き(モノラル)電子式手ブレ補正対応と書かれてありますね。「640×480ピクセル/320×240ピクセル」は動画の解像度を表しており、640×480ピクセルはVHSのビデオ並みの画質だといわれています。単純計算で320×240は四分の1程のサイズになるだけですが、実際の画質はそれ以上に悪いため、とてもテレビで見ようという気にはなりません。デジタルカメラの液晶モニタで再生しても明らかに画質の差が分かりますので、保存を考えるのなら640×480ピクセルを選択しましょう。次に、30fpsという表記が出ていますが、これはフレームレートと呼ばれるものです。テレビの画像は1秒間に30コマの静止画で構成されており、人間の目の残像現象によって動画に見えています。30fpsは1秒間に30フレーム(=静止画)撮影しますよという意味です。30フレーム/秒だとテレビに映しても動画が滑らかに再生できますが、15フレーム/秒だとカクカクした動画になってしまいます。640×480 30fpsはテレビで見る上での最低限の数値だとお考え下さい。最近のデジタルカメラの多くは条件をクリアしており、必要に応じて解像度やフレームレートを落とす事が可能になっています。しかし、リコーやオリンパス等の様に動画機能をあまり重視していないメーカーのデジタルカメラは320×240や15fpsが上限であるものもありますので、注意してください。動画の手ブレ補正については次回、圧縮方式については次々回に詳しく解説する予定です。
2006.06.07
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現在、メモリカードは以下の4種類があります。■CF(コンパクトフラッシュ)カード数年前のコンパクトデジタルカメラでSDカードと人気を二分していましたが、今は主に一眼レフデジタルカメラに使われています。CFカードは大容量が売りになっており、値段は高いですが8Gというものも存在します。ま た、消費電力は大きいですが、読み書きが高速な4Gや5GのハードディスクのCFカードもあります。 ■SD/MMCカードコンパクトデジタルカメラの主流になっています。もともとパナソニックが最初だったのですが、今では富士フィルムとオリンパス以外は、SDメモリカードが使われています。MMC(マルチメディアカード)というものもあるのですが、私も実物は見た事がありません。SDカードより低速で容量も少ないため、これを購入する方はいないでしょう。ちなみに、SDメモリカードはCFカードアダプタを使う事で、CFカードタイプのデジタルカメラのほとんどの機種で利用することが可能です。携帯電話用のメモリとして、miniSDカードがよく使われていますが、こちらはアダプタを使うことで通常のSDカードとして利用が可能ですので、購入したい記憶容量がラインナップにあれば、これとアダプタを同時購入して使う方が、後々応用が利くと思います。■xDピクチャカード富士フィルムとオリンパスがスマートメディアの次に共同開発したメモリです。従って、この両者のデジタルカメラでしか使えません。■メモリスティックソニーの規格であるため、ソニーのデジタルカメラでしか使えません。メモリスティックは従来タイプと改良されたPROの2種類が存在し、それぞれスティックの大きさを従来の半分にしたDuoと呼ばれる製品が存在します。コンパクトデジタルカメラはメモリスティックPRO DUOという製品が主流となっており、従来のメモリースティックはあまり使われなくなっているようです。また、これとは別にマジックゲート対応と書かれているものがあるのですが、こちらは著作権情報を持つ音楽ファイルに対応しているという事なので、デジタルカメラだけで使うのであれば気にする必要はありません。■その他上記以外に、昔はスマートメディアというのがありましたが、現在は使われていません。富士フィルムとオリンパスの中古機種を購入される方は、メディアにも注意してください。今でも発売されていますが、かなり高価です。全くの新規でデジタルカメラを購入する場合、どのメモリカードであっても大差はありませんので、デジタルカメラの性能やデザインを重視すれば良いと思います。ただし、機種を迷っていてメモリカードの将来性も検討しているのであれば、SDメモリカードを採用している機種がお奨めです。将来の買い替え時に選択できる機種が広がりますし、SDカードであればCFカード用のアダプタを数千円で購入することで、CFカード対応機種での利用も可能となります。将来一眼レフタイプのデジタルカメラを購入する事を前提としているなら、SDカードの方が良いでしょう。l
2006.06.05
連写はシャッターを押しつつける事で、連続的に写真を撮る機能です。コンパクトデジタルカメラの場合、1秒間に2枚~3枚程度が多いようです。ピント合わせの時間も含まれていますので、被写体の移動量が多い場合、連写が効かない場合もあります。連写は初期値としてOFFになっている事が多いので、使う場合は確認しておきましょう。また、連写には枚数制限というのがあります。撮影画像はメモリカードに保存される前に、画像処理をするための一時的なメモリに一旦保存されます。この一時的なメモリはメモリカードよりも高速であるため、連写された画像は一時メモリが一杯になるまで行われ、その後でメモリカードに徐々に保存されることになります。つまり、この一時メモリの容量によって、連写枚数も変わってくるわけです。ただ、最近のメモリカードも1秒間に2~3枚程度なら書き込めるまで高速化されてきています。これを利用して(高速タイプのメモリカードの使用を前提として)一時メモリの容量は少なくても、メモリカードが一杯になるまで連写が出来るデジタルカメラも登場しています。連写機能は使えばおもしろいですが、利用するケースは限られています。移動中の被写体を撮影する事を想像しがちですが、光が十分に無いと被写体ブレを起こしたり、被写体の速度が速いとピント合わせに時間がかかったりするため、いつでも連写できる訳ではありませんので、注意してください。あと、集合写真なんかは、誰かが目をつぶってしまう事があるので、連写は有効かなと思います。
2006.06.03