2006/10/17(火)12:09
怪人喫茶にようこそ。
オリジナルの猫玉さんから許可を頂きましたので、引き続き「怪人喫茶」です。
http://ameblo.jp/puneko/entry-10005527030.html#c10027751203
その日、私は、得意先と昼食を取った。
得意先「ここですよ、課長!」
私「イヤ、私は課長代理だから…」
口ごもる私を尻目に、彼は一足先に、店内に入った。
戦闘員「イーッ!」
いきなり、4~5人の戦闘員に囲まれた。
整列し、みな右手を高く掲げている。何事が?
大使「フハハ、ようこそ、我が支部へ」
驚いていると、かぶり物をした男が現れた。
得意先「どうも、大使」
大使?そう言えば、むかし見たヒーロー番組の大幹部に似ている。
大使「ところで、お二人は、どちらの支部から参られたのかな?」
得意先「イタリアです」
大使「おお、それはそれは、遠路はるばる、ようく来られた」
戦闘員「イーッ!」
戦闘員が、席へ案内する。なんなのだ、ここは?
得意先「怪人喫茶ですよ、課長」
怪人喫茶?メイド喫茶なら、聞いた事があるが…。
あっけに取られていると、テキパキと戦闘員がコップとオシボリを持ってきた。
コップ、おしぼり、それぞれ一人ずつが運んでくる。
戦闘員「イーッ!」
一礼して差し出す。ちょっとしたVIP待遇だ。
しかもオシボリは布だ。紙じゃない。いまどき珍しい。
しかし、ここは、どの位、人件費がかかっているのか?キャラクターの使用料もバカにならないだろうし…。「コーヒー1杯、1000円」と言うことはないだろうな…?
不安げにメニューに目を通す。…意外と、フツーの値段に近い。
得意先「ランチで良いですか、課長?」
私「あ、ああ」
得意先が手を挙げる。大使が、今度は怪人を従えてやってきた。
大使「お決まりですかな?」
得意先「大使、『戦慄!日替わりランチ作戦』を2件、発動して下さい」
大使「フハハ。承知いたした」
大使「聞いたか、子ブタ男?」
怪人「ギッ!」
怪人は、オーダーを伝えに、厨房へ消えた。
しばらくして、怪人がランチを運んできた。大使が先導している。
ランチは、名前に反して、普通の定食のようだ。
大使「それでは、ごゆっくりと、くつろいでいってくだされ。フハハハハ」
それからは、特になんと言う事もなく、食事を楽しんで、会計を済ました。
大使「フハハ。次回も、我が支部へ来てくだされ」
そう言って、大使は「割引券」をくれた。
私は、得意先に礼を言って別れた。
次は、子供と来よう。
※右から、(黒)戦闘員、赤戦闘員(黒の上位)、怪人狼男(大幹部であるゾル大佐の正体)、旧1号ライダー(本来は、2号が相応しいのですが)。
なお、今回はフィクションです。怪人喫茶は実在しません。どなたか開業して下さい。
京都には「ウルトラ デ レストラン」があります。http://www.geocities.jp/csnietn/uru.htm