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カテゴリ:アメコミ
今回の僕のポジションは「虎の威を借るキツネ」です。カッコ悪いなぁ。 小野耕世氏の「アメリカン・コミックス大全」には、「ドクター・ドゥームに失望した」と言う旨の文章がある。それは、「9.11テロ」の後で出版された「スパイダーマン」の中で、ドゥームが世界貿易センターの崩壊ショックを訪れ、落胆しているシーンを指している。「これではキミ、約束が違うぜ」と書き、「(ドゥームは)テロリストに喝采を送るべき」と書いてある。それが正論だろう。「お前はアメリカ人か?」とツッコむのが、正しいファンの姿のはずだ(彼は東欧のラドベリアの専制君主である)。ドクター・ドゥームと言えば、「ファンタスティック・フォー(FF)」の悪役に留まらず、マーヴェルを代表する大悪役である。「インフィニティ・ガントレット」のクロス・オーバーの際、FFを差し置いてヒーロー連合軍に混じって活躍したほどだ。ちなみに、このチームはアヴェンジャーズをメインにしたようで、キャプテン・アメリカを筆頭に、アイアンマン、ハルク、スパイダーマン、マイティ・ソー(北欧神話の雷神トールその人。いや、「人」じゃなく「神」ですけど)、サイクロップス(当時はXファクター。画像は「エボリューション」)、ウルヴァリン、クロークらで構成されている・・・が、FFは、誰ひとりとして参加していない。それは、イントロで消滅しているからである。ガントレットの能力により、持ち主(サノス。一番左の巨漢。その前は、「死の女神」こと「」デス」)が念じただけで、「全宇宙の半数の生命体」が消失し、FFはチームごと消えた・・・にも関わらず、ドゥームは生きており、ヒーロー連合に加勢した(このチームが「人気キャラ」の連合である事は、ほぼ間違いないだろう)。それほど存在感のある悪役なのである(ダース・ベーダーの元ネタですし)。その彼がツインタワーの倒壊ぐらいでショックを受けるのは、言語道断と言うものである。なお、ツインタワーにはマグニートーも同時に訪れており、やはりショックを受けていたが、「ミュータントの平和の為に、全人類を抹殺」しようと企てている男が、それくらいでショックを受けないで貰いたい。あくまで、彼らは「フィクションの中の存在(キャラクター)」である。設定にツバを吐くようなマネはやめて頂きたい。 昨日も、「正常な判断を無くした男」が、園児の列にクルマをツッコませ、2人を死亡、重軽傷多数よ言う惨事を引き起こした。「わき見運転」が原因である。余りにもオソマツな原因だろう。裁判の判決はどうあれ、死んでお詫びして頂きたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.16 15:33:26
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