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混ぜるなキケン!

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上原正三

2006.10.11
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カテゴリ:上原正三

 宮内洋いわく、「ヒーロー番組は教育番組である」4543112399281.jpg。様々な導師が色々な事を教えてくれるが、上原正三のシナリオが教えてくれるのは、「裏切り者にはを」である。

 「孤立」、「圧力」、「悲劇ヒロイン」の3点セットが上原正三を語るキーワードだと以前、述べたが、「裏切り者は許さない」も、重要なキーワードである(「自己犠牲」とともに、「悲劇のヒロイン」に内包されている)。

 この辺、「裏切り者は信用しない(信用できない)」と言う伊上勝4543112390103_200.jpgのシネリオとは、スタンスが違う。伊上は量産家(スピード派)である為、キャラクターの掘り下げが低く、ワンパターンになりがちだからだ(もっとも、量産化は、平山プロデューサーや阿部プロデューサーなどに促されている面もあり、一概に伊上を責める訳にもいかないが)。もっとも、「悪は悪であり、改心など出来ない」と言うポリシーだったのかもしれない。この辺、何かトラウマがあったのかもしれない。

 上原の場合、そのトラウマは太平洋戦争である。「本土決戦」を謳いながら、ヤマトンチュー(本土人)は全面降伏した。沖縄は、捨石にされたのである。上原の脚本には、その怨念が宿っている。

 テキストは、例によってイナズマンF0000000538101.jpg。第12話「幻影都市デスパーシティ」である。このエピソ-ドで、地下のデスパーシティの存在が判明した(人口太陽がある)。拉致されてきた5万人の市民が生活しており、一定年齢(15歳?)になるとサイボーグ化される(荒井誠がサイボーグなのは、デスパー市民だったからである)。読書は禁止(のようだ)、外界と接触する事も幹部しかできない、と言う管理社会だ。

 ここから逃れるべく、ゲストヒロインがイナズマンに救いを求める。だが、ヒロインの弟が私利私欲に走り、裏切ってしまう。自らの射殺するヒロイン。上原正三は、裏切り許さないのである(その後、ヒロインは幹部を道連れに自爆する)。

 なお、この作品はブローアップされ、劇場公開された。オリジナル映画「飛び出す立体映画イナズマン」とともに、未DVD化である。

 もう1件、おなじみゲッターロボから、第22話「悲劇のゲッターQ」。00000586983.jpg父・帝王ゴールの命令で早乙女家に潜入し、5年前に試作機ゲッターQ(クィーン)の設計図を盗み出した恐竜王女ゴーラ=早乙女ミユキ。彼女は、恐竜と人間の板ばさみになりゲッターQで出撃、自らが悪役(「早乙女ミユキは私が殺した」)となってゲッターロボに攻撃をかける。ゴールは、無抵抗のゲッターQを救うべく最強のメカザウルス・ギンを出撃させたが、ゴーラはミユキである事を明かし、ギンと自爆する。恐竜人間、どちらも裏切れなかった故の悲劇であった。モチーフは「日系二世部隊」と思われる。

 それにしても、ミネルバXimg10393687900.jpgと同じスタンスにも関わらず、超合金魂になっていませんね。まぁ、ミネルバXと違い、武器も不明ですが。テキサスマックともども、超合金魂化して欲しい。







Last updated  2006.10.11 04:42:34
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2006.09.27
カテゴリ:上原正三

 「ロボットヒーロー」のウケがメチャクチャ良いんですが・・・やっぱり、「マイナーネタは扱わない」人が多いので、検索するとここがヒットしたのでしょうね。ちなみに、前回扱ったロボット刑事とピープロ作品は、すべてDVDを持っています。

 さて、上原正三氏は、沖縄出身のシナリオライター。まずは、メインライターを務めた代表作を列記しましょう。

 帰ってきたウルトラマン、イナズマンF00000538101.jpg、ゲッターロボ(とGの初期)0000000582118.jpg、UFOロボ グレンダイザー(初期)2604020620.jpg、秘密戦隊ゴレンジャー(~太陽戦隊サンバルカンまで)、がんばれ!ロボコン、スパイダーマン(東映)、宇宙刑事ギャバン(~時空戦士スピルバンまで)、と、そうそうたる作品ばかりです。くどいようですが、これはメインライターとしての仕事であって、それ以外でも柔道一直線の後半や、電人ザボーガーやロボット刑事、流星人間ゾーンなどにも執筆しています。上原正三氏がいなければ、今の特撮ヒーローやロボットアニメは違うものになっていたかもしれません(ジャンルそのものが消失していたかもしれません)。もっとも、辻真先氏、故・佐々木守氏、長坂秀佳氏や他の方もシノギを削っていたのですが。

 デビューはウルトラQ第21話「宇宙指令M774」bbbs-1776.jpg。ちなみに、このエピソードでは、「宇宙人(異星人)が既に地球に(多数)住んでいる」と言う事が描かれています。上原氏は、円谷プロ文芸担当の金城哲夫との縁で円谷プロに参加したのでした。ウルトラマンあたりまでは、さほどの特徴もないのですが、ウルトラセブンを経て怪奇大作戦に至ると、その才能が開花します。その作風は、一言で言うと「怨念」でしょうか?その反面、グレンダイザーやギャバンには「ただ一輪の花の為」、あるいは「一匹の子犬の為」に戦う姿勢が見てとれます。これは「孤立」で、上原氏の作品には、しばしば「孤立する主人公(チーム)」と言う構図が出てきます。怪奇大作戦では第16話「かまいたち」00000529626.jpgにおいて、それまで主人公チーム(S・R・I)と親しげだった町田警部(演 小林昭二氏。ウルトラマンでは「ムラマツキャップ」、仮面ライダーでは「立花のおやっさん」)がS・R・I(と言うか、故・岸田森氏が演じる牧史郎)と対立します。帰ってきたウルトラマンの第13~14話の前後編00000484815.jpgでは、沈没した貨物船の高村船長(事故のショックにより記憶喪失)が孤立して債権者につめよられ、あまつさえMATの郷秀樹(つまりウルトラマン)にまで「シーモンスなんて聞いた事もない」と言われる始末(高村役は、小林昭二氏)。また、第5~6話の前後編pdnd-37.jpgでは、ヒロインの坂田アキ(と、その兄弟)と、MATが孤立します(無論、主人公の郷も含みます)。この果てに、帰ってきたウルトラマン第33話「怪獣使いと少年」があるのですが、あまりに暗いので、今回はパスします。これらの作品には、上原氏の「沖縄人」としての思いが込められています。余談ですが、怪奇大作戦の牧、柔道一直線の香川先生、帰ってきたウルトラマンの坂田健、と、上原氏は故・岸田森氏に執着していたようです。分かる気がします。

 以上のように上原氏の代表作は多いのですが、「30分で分かる」となると、「宇宙円盤大戦争」しかありません。これは、「グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突!」の併映作品で、グレンダイザーのプロトタイプとなっています。要素としては、「亡国の王子」、「悲劇のヒロイン」、「強大で理不尽な敵」と、上原節の三要素が詰まっています。ぜひ見て欲しいのですが、残念ながら単品売りされていません(「マジンガーTHE MOVIE」のBOXのみ)。困ったものです。いいテキストなのですが。







Last updated  2006.09.27 20:48:03
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