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今日は朝から某地銀を訪問。
ベンチャーのクライアント候補を紹介してもらいに行ってきました。 僕の勤めている会社は大企業だけでなく、ベンチャーも支援する会社。 基本的にベンチャーキャピタリストもそうだが仕事は 1)良いベンチャーを見つける 2)それが上場する確度をあげる の2点になってくる。 ベンチャーキャピタルと決定的に違うのは2)に注力しているところ。 どっぷり入り込んで、出来るだけの支援を行う。 戦略構築から人のマネジメント、資本政策から資金調達、販路開拓から採用までありとあらゆる事を支援する。 日本にはここを支援できるプレイヤーがなかなかいなかった。 理由は3つ a)そもそも、経営のプロ(=経験だけに依拠しないプロブレムソルバー)が日本にはいなかった。 ・これについては世の中多数指摘されているから今更・・・ →VCは例えば一人10件くらい抱えていて、同時に新規開拓プレッシャーを強烈に受ける。つまり後者にかまけてる暇はない →銀行出身cfoとかで優秀な人がいたりするが、結構それは「俗人的」な話 →もしくは中小コンサルタント(この業界って奥が深くて、相当優秀な人がたくさんいる。「成功者の告白」を書いた神田正典なんてすげー。)がいるが、それもipo後も見据えた一気通貫での話となってくると難しい →証券会社のアドバイスはバイアスがかっている・・・・等等 b)そういったプロ(例えば戦略コンサルタントなんかそうだ)がいたとしても彼らは「今儲かるところ」にしか入り込まなかった ・コンサル会社は世に言われている以上に商業主義的 →まぁ、どんな会社もそうですが。。。 ・必然的に高コストになってしまうので金持ちしか相手できない →基本的に「プロブレムソルビング」ってシステムでいうとaspではなく、カスタマイズ受注。 →結果、工数もめちゃくちゃかかる ・ニーズがある →大企業の経営者って、いきなりなる。それまで開発のラインの長だった人間が先輩差し置いて出世したらしがらみも含めてコンサル使いたくなったりするわなぁ。。。 c)そういったプロたちもベンチャーならではの問題の経験が足りなかった ・付加価値の付け所が変わってくる →社長は創業期から単一の事業をずーーーーーっと考えてきた人間なので、成功してるベンチャーほど"戦略"で付加価値をつけるのは難しい →また、基本的にコンサルは「新規事業」は不得意なので(これについては別に書こうと思う)、ここでも常にヒットを打つのは難しい →スピード感が必要な状況の中、ちんたらやってる暇はない →→無数に出てくるアイデアのネタ、問題等をいちいち「細かい分析」や「たいそうなヒアリング」してたらきりがない →販路開拓、人の採用等「実」になるところについてじゃぁネットワークもっとるかっていうとそうでもない ・「要は儲かる話が聞きたいんや」 →つまりそうとうどろどろしてたり、即物的な話だったりする って並べたけど、こんなのそう簡単に克服できるもんじゃない。色んなトレードオフが発生する。 ・工数かけすぎたらウチの会社自体もうからない ・育成に力入れたら発掘がおろそかになる ・専門化したら中小コンサルティング会社と差別化できなくなる・・・・云々 まぁ、そこをなんとか工夫しようと今の会社は試行錯誤している。 さて、最初の話に戻る。 世の中には、「伸びているけど銀行の融資審査を通らない」会社なんてのが存在する。 今回はそういった会社ってどれくらいあるんだろー。 そういった会社の対応について一緒に考えられたらいいなー。って感じで訪問した。 ちなみに法人担当ならば同時に60件くらい抱えているとのこと。 (うちは同時2件だから、それに比べたらえらい量だ) ヒアリングしてみると、銀行マンっ結構色々なところを考えている。 データだけでなく、実際に足を運んでのヒアリング等も相当フットワークが軽い。 しかし、ファクトから抽出する示唆(意味合い)のスタンスが我々とは結構違う。 物事を因数分解して考えてみて、「これって本当に動かせないの?」「納得できない。無理だって証明されてないってことは可能性あるやん!」 って考えるスタンスを取るのだが、片や「銀行の取れるリスク規定」に引っかかる懸念点、すなわち「それひっかかったらなし」みたいなノックアウトファクターをいかに見つけるか? みたいなので判断する。(まぁ、でもこれはコンサルでもそうか・・・) 仮に個人として「支援したい!」と思っても組織としての対応がやはり優先される。 (当然そうやろうな。銀行ってめちゃめちゃたくさん案件抱えてるし、そんな一個一個の可能性みてたらきりない) 話を聞いていたら結構色々おもしろい会社はあった。 それ、いけんちゃうん!? ワクワク。って。 個人としては支援したいんですが、組織としてねぇ融資できるかっていうと出来ないんですよ。。。 なんか元気出てきた。 世の中にたいする付加価値のつけようってまだまだいっぱいあるんやなぁ。 でもまだマッタク力が足りん。 さっきの話で言うと、その銀行マンに「この人になら自分の思い託そう」って思えるだけの存在にならんといかん。 虫から這い上がるには努力して結果出すのみですわ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.02.04 22:52:48
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