うなうな日記

公開二日目。
今日、ダ・ヴィンチ・コードを見て参りました。

結論から言うと「面白かった」のですが、恐らく、
「神＝人間　という発想は禁忌」
という構図が分からなければ、やや理解しがたい内容だったかも知れません。
（現に、同行者は分からないと言ってましたし）
しかし日本人にとって、いわゆる神（＝キリスト）は信仰の対象になっていない事が多いので、普通に謎解き＆エンターテイメントとして楽しめると思います。
出演者は豪華だし、映像も綺麗だし。



さて、だいな☆はダン・ブラウンの小説は読みませんでした。
その代わりにフジテレビが放映していた「天才ダ・ヴィンチ　最大の謎と暗号の符号」を参考に（とゆーか、ただのテレビっ子）しました。
これ、かなり面白かったです(＾∇＾)
映画より、モナリザの謎解きをやストーリーの実地検分を、最新の技術を使って非常に細かく検証してみせたと思っています。
もちろん映画に追随するための番組ですから、内容に重みを持たせるというか、肉付けをしやすいような話を選んでいる部分はあると思いますが。
それでも、「ああ、こういう説もアリだな」と勝手に納得してしまいました…( ´_ゝ`)

モナリザ自体、どんな謎があろーが、
しかるべき受け手が生きて存在しなきゃ、期限切れのメッセージだと思うし、画はパズルでなくて人が「見て」、初めて感動とか嫌悪とか、感情面で判断していいモノだと思ってるので、あんまり「謎解きそのもの」には興味がなかったのですが。
けっこう、圧倒されました。
牧瀬里穂さんのマグダラのマリアも、なんか美しくて。　←余談。


公開前にネタバレしてますからいいんでしょうが、
（↑最終的なネタはバラしませんよ）
歴史を習っていたとき、「宗教ってなんでこんなに人を殺すのだろう」と悲しかったのですが、「人」の信仰や思惑や正義などがこんがらがった時から、色んな側面が生まれたのだろうなぁ、と思います。
だから聖書の解釈もずれて宗派も分かれ、キリストに対する見方も変わってしまう。

誰だってシアワセになりたい、それだけは同じことなのにね。
現世だろうが、来世だろうが。
その目的のために生きてるのに、たどり着く方法が違う。
違うと、「人」同士でぶつかってしまう。
キリストの言動を信じた人も、その家族を守った人も、利用しようとした人も、当のキリストやマリア自身も、それぞれの「シアワセ」を求めていた気がします。

う～ん。そう考えると、とても悲しい物語になってしまいます(T△T)
（歴史ミステリーという分野のはずですが）
追放された神である黒いサラの象は、華やかだけれど、明るいフランスの地にはあまりに小さく暗くて切ない象に見えました。
でもサラは、子孫を残したいと思えるほど「シアワセ」だったのかな。

映画は、ここまできた謎解きをどう終わらせるのか興味深々でしたが、あくまで映画らしい終わり方だったと思います。
一応、解決。と。
まぁ、まだまだ賛否両論巻き起こす映画だと思いますので、「宗教」と「人」との係わり合いを感じる機会としても、ご覧になってはいかがでしょうか～？

(゜ー^)ノ^*・'゜☆。.:*:・'☆'・:*:.。.:*:・'゜:*:・'