ヴァーチャル本屋さん 大安門堂

2005/11/06(日)23:37

学校図書館って大事ですよね?

大安門堂日記(77)

ちょっと、遅れた話題ではありますが、 また、悲しい事件が起きてしまいましたね。 静岡の女子高校生の事件です。 ブログを書いていた、とか、 こういうことになると、 ネットが関わってくるのは、興味深いですね。 たぶん、学校の先生たちは、この事件が起こって、 はじめて「ブログ」という言葉自体に触れる人も 多いのではないでしょうか? (もちろん、そうでない人も多いと思いますが) この事件を機に、「ブログ禁止」なんて学校が 出てくるんじゃないかと心配です。 そんなことじゃ、何も解決しないのに。。。 一方で、楽天ブックスを見ていたら、 少女が傾倒していたという「毒殺魔」関連の本が、 重版予約中でした。 こういう反応も、すごく悲しい。 昨年、1年間、わたしは中学校の学校司書をしていました。 そして、学校図書館の大切さを実感しました。 子供達は、本を読みたいんですよ。 でも、何を読んでいいのか、わからない。 そこで、学校図書館で、いい本を、 できるだけたくさん用意して、好きなだけ読んでもらえばいい。 そのためにいるのが、学校司書です。 だけど、行ってみた学校図書館の書架には、 PTAや教員から寄贈された本が多くあり、 その中には、性的描写の含まれているものなど、 学校図書館にふさわしいとは思えない本がたくさん含まれていました。 どういうつもりで寄贈されたのでしょうね。 それから、「先生」と呼ばれる教員の皆さんの、 生徒に対する「無関心」にも驚きました。 もしかしたら「無関心」よりも「無視」が正しいかもしれない。 例えば、この少女が、「そういう本を読んでいる」ということを 文集などに書いていたとする。 何も感じませんか? もしかしたら、知識がないので、 「そういう本」だと気付かないのでしょうか? どっちなんでしょうね? 「知識がないから、わからない」のか、 「わかっているけど、無視、無関心」なのか? 少女が「そういう本を読んでいる」と文集に書いていたら、 何かリアクションって起こせないのでしょうか? もし、その本のことを知らなかったとしても、 「その本は、どういう本なの?」と聞く事だってできる。 少女は、そのリアクションを待っていたと思います。 何でもいいから、気付いて欲しい。 そう思っていたと思います。 そして、その後には、もっと「いい本」を紹介してあげて欲しい。 そんな「いい本」が、学校図書館にあふれていたら。。。 そんなの、学校の先生からしたら、 鼻で笑っちゃうような理想ですかね?

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