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デジタルカメラマンのひとりごと

第八回  Photoshopでのカラーマネージメン

第八回  Photoshopでのカラーマネージメント

さて、実際のカラープロファイルの取扱いはどうすればよいか?
Photoshopにおいては、最初の設定をちゃんとしておけば、普段は気に留める必要がないようになっています。(ちなみにPhotoshop Elementsでは機能説明に「カラーマネージメント…×」となっていますが操作ができないだけで、内部ではちゃんとカラーマネージメントされているので知識として一応読んでみて下さい。)
その最初の設定ですが、「カラー設定」で行います。
下は僕の基本としている設定です。
設定A
一番上は設定の名前なので、意味はありません。自由に名前を付けてセッティングを保存できます。
次の作業用スペースで、RGBにColorsyncRGB-Nikon Adobe RGBとありますが、これはMacだけの機能なのですが、「Colorsyncの設定に準じ、それがNikon Adobe RGBに設定されてます」という意味です。MacはOSレベルでカラーマネージメントが行われているので、この設定にしておくと、Colorsyncの設定を管理するだけで別のアプリケーションもカラースペースを一致させる事が出来ます。Macが映像に強いと言われる(今では迷信に近いと思っていますが…)理由のひとつですね。
もちろん、Colorsyncを通さなくても、Photoshop単体でダイレクトに設定することも出来ます。
Adobe RGBに設定しているのは、僕が印刷向けの仕事が多いためです。AdobeRGBはカラースペースが広いため、素材性が高いと言われています。これは僕の私見ですがその性質から色の伝達という意味からは逆に不利なように思います。素材性が高いゆえに、後処理する人の解釈によって思わぬ方向に転んでしまうことがあるんです。また、正しい後処理を行っていないと、とっても地味な印刷になりやすいのもAdobeRGBなんですね。信頼できる印刷会社に出すことが判っている時以外は不本意ながらsRGBに変換して渡すようにしています。
CMYKの項もありますが、一般の方には関係ないでしょう。というか口が悪いようですが「シロートがCMYK変換なんかすんじゃねーよ!!!」と叫びたい。ここで言うシロートというのは製版技術者以外の全ての人の事です。CMYK変換って難しいのです。僕がカメラマンとして独立するまえの5年間、印刷会社でスキャナを回して、やっと習得した「技術」です。PhotoshopでワンクリックでCMYKに変換することができますがそれだけで美しい印刷ができるほど甘くはないのです。
興奮してきちゃった。この件は別の記事にしよっと。
ということで、CMYKの項は無視して結構です。どうしても設定したい人は「Japan Color 2001 Coated」にしておいて下さい。それ以外のCMYKカラースペースはお話しになりません。
CMYKにおいてはカラースペースやカラープロファイルの概念が少し違うので、また機会があったらお話しします。
設定B
これは、僕がWebに使う写真を作る時に限り使う設定です。
今現在Webに使う画像はsRGBでしか美しい色は再現出来ません。ほとんどのブラウザがCMSに対応していない上、モニタの基本的な表示スペースはsRGBに近いからです。
Web用なのでCMYKの設定は無視しています。
一般の方はこの設定でいいんじゃないかと思います。(プリントをする場合でも)前回お話ししたようにほとんどのデジカメはsRGBを採用していますからそれと一致させるのです。
「カラーマネージメントポリシー」という項がありますが、上のように設定して下さい。
埋め込まれたプロファイルはエンドユース以外に破棄することは絶対に禁止です。
CMYKの項で「オフ」になっているのはそれがエンドユースだからです。
Web用のRGB画像もサーバにアップするときにはプロファイルは書き込まないのがお約束ですがそれは保存する時にプロファイルを削除しましょう。でもサーバ上の画像にプロファイルが埋め込まれていても何の支障もないし(ほんのわずかファイルサイズが増えますが)むしろ、CMS対応のブラウザが登場してきているので、今後は「要プロファイル」が常識になるかもしれませんね。
最後のチェックボックスには全部チェックを入れて下さい。これをしておくと、ファイルオープン時に万一プロファイルが一致しなかった時、警告をしてくれます。
警告A
この時の対処法は「作業用スペースの代わりに埋め込みプロファイルを使用」が基本です。
しかし、自分の撮った写真で、身に覚えの無い場合は疑って見る必要がありますね。カメラの設定とか確認して下さい。Nikon D1xというカメラにはadobeRGBで撮ったにもかかわらず、sRGBのプロファイルが埋め込まれるという、なんともおそまつなバグがありました。
そんな場合はいったん「埋め込まれたプロファイルを破棄」して開き、正しいカラースペースを割りあててあげないといけません。
「ドキュメントのカラーを作業スペースに変換」は必要ないでしょう。前述のように特に意図がある場合以外はカラースペースを変える意味はありません。まして狭いカラースペースのsRGBを他のスペースに変換したからといって色の数が増えるわけではありません。
特に間違ったプロファイルが埋め込まれていた場合これをしてしまうと、カラー値自体がでたらめになってしまいますので、もはやどのスペースを割り当ててあげても正しい色に戻すことができなくなってしまいます。
警告B
この警告は困ってしまいますね。
自分で撮った写真なら、だいたい想像がつくでしょうが…
撮影時のカラースペースが判っていれば「プロファイルの指定」をしてあげればOKです。
海外から送ってきたデータでこれが出て、難儀したことがあります。とりあえず、「そのままにする」で開いたら、とんでもない色で表示されてしまい、片っ端からカラースペースを割当てて試したのですがその結果聞いた事もないスペースでやっとまともな色で表示されました。しかもそれが正しかったのか今でも不明です。僕の製版の腕でなんとかキレイな印刷にできましたけどね。(笑)
プロファイルが大事っていうことは解ってもらえたでしょうか?

次回はやっと色調補正の話しにたどり着けそうです。

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