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2006/10/23
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カテゴリ:夢日記
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いつもと同じ筈の珈琲がやたら不味く感ぜられる。
口内に拡散するコールタール様の臭気は
気化し更に肺の隅々にまで滲み渡る。

仰ぎ見ればどんより重い曇り空。
淀んだ灰色に鈍い光だけの太陽。
中途半端な堕落した夜明けだ。

ふと気付くとそこは屋外と思しき場所。
わたしは、設置された肘掛けのある
丁度床屋の椅子の様なものに静坐させられ
医師らしき初老の男により右目眼球術式を施されている。

局所麻酔で意識がある為、自分自身その一部始終を見て取れる。
まず、針、本体、共に通常のものと比して極端に細い注射器
その針をぷつりと眼球に突き立てられ
液体の注入が終わると、メスが入れられる。

麻酔の効力によりやはり痛みはないのだけれど
眼球内で確実に何かの作業が進められている感覚は
遠く人ごとの様ではあるが感じて取れる。

手慣れた様子で作業を進める医師と思しき男は
やがて治療を施している右目周囲の皮膚を剥がし
剥がしたその部位に醤油を塗布し始める。
まったく原始的とも思える民間療法のごとき未知なる治療法であるけれど
この医師に対する絶対的な信頼がある為
わたしはこれに感嘆し、一抹の不安の陰りも無い。

そして眼球に二度目の注射。
冷たい針先より静かに浸透し充填される安堵感。

ああ、これでわたしの病は完治するだろう。


■夢日記/2006年10月17日■



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最終更新日  2006/10/24 12:28:03 AM
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