野良猫一家がやってきた

それからというもの、毎朝母猫様におやつを献上させていただくために

軒下に通う生活が始まりました。

やっぱり警戒して出てきてくれない。そりゃそうですよね。置き餌すればいいのかも

しれないけど、他の野良猫が集まっても困るし・・・でもなんとか信頼してほしい。

餌を棒にくくりつけてみっか・・。細長いシャッターしめるとき用の棒に餌をひっかけて

口元まで伸ばしてみました。

匂いかいでる・・　

くんくん　くんくん

ぺろぺろ

ぱくっ

あ！食べた！食べてくれた！！　うっひゃっほっほ！！

こんな事でどうして興奮するんでしょう。人間って。

それで今度はちょっと手前の方に餌を置いてみました。箱からちょっと

でてきて警戒しながらも食べてくれました。は～　よかった。

こうやって徐々に慣らしていこう。ひとまずは安心。

と思ったらなにやら背後に気配がする・・

みゃあお～～～～ぅ　ぐるるる～～～～ん

振り返るとそこには昔から近所に住んでて目があっても絶対逃げない黒野良猫が！

しかもこいつがありえなく人懐こい！！

この距離はやばいでしょう。野良なんだから警戒しようよ。

あきらかに

ごはんくれ　ごはんくで～～　ぐるるる～～ん

と主張してます。早速招かれざる客がきてしまった・・・。この黒は男の子ですが

またこれがよく太ってる。

ちょっと黒さん、わたしはこの母猫ちゃんにあげたいのよ。あんたはよそで

もらってんでしょ？遠慮してくれないかなぁ。仔猫もいるんよ。

とぶつぶつ言ってみる。でも立ち去る気配なし。

もしかしてお父さんなのかな？なんて思ってたら母猫が近くまで出てきました。

あ！やっぱり知り合い？すると黒さんも近づいてなにやら話をしてるように

顔を近づける二匹。すると突然、

母猫パンチ！！！

黒さんはしぶしぶ去っていきました。

オス猫は仔猫を襲う事もあるってなにかで聞いたから、他の猫が入ってこれない

ようにしてあげないといけないや。

そこで軒下の出入り口に母猫は通れるけど黒さんには無理なサイズの格子状の

パーテーションをおいて壁を作りました。

でもこれをきっかけに母猫ちゃんはけっこう近くまで出てきてくれるようになりました。