第4回:2004.09.25第4回目 : 少しは調べようよ…(苦言)ここ数年TVドラマやCMで古い洋楽のヒット曲を好んで使う傾向が見られる。 特に60-70年代が人気のようだ。 例えば、『夢のカリフォルニア』(ママス&パパス)『アローン・アゲイン』(ギルバート・オサリバン)とかちょっとロック寄りでいえば『オープン・アームズ』(ジャー二ー)『宇宙の彼方へ』(ボストン)など、そのCMがきっかけでリバイバルヒットした曲も多い。 さて、今日取り上げたいのはこの曲。 『雨を見たかい』(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル) 一般には「CCR」と略されて呼ばれているカリフォルニア出身のバンド。 音だけ聴いているとアメリカ南部出身っぽいけど実はカリフォルニアってのがいい。そうとう音楽にこだわりを持ったメンバーが集まったんだなぁって。 そんな彼等の1971年の大ヒット曲である。 ♪I want to know, Have you ever seen the rain I want to know, Have you ever seen the rain Comin' down on a sunny day ジョン・フォガティのしゃがれたボーカルがこの曲をより輝かせている。 文句なく名曲だ。 さてこの曲、上の詞を直訳してみると「晴れた日に降る雨」だなんてまるで天気雨の歌と思われるかも知れないが実はもっと深いところに真実がある。 『ベトナム戦争』 反戦の歌である。 ここで歌われる「Rain」とは「ナパーム弾」のこと。 参考までに「ナパーム弾」とは、焼夷弾の一種で油をばらまきあたり一面を火の海にします。敵を攻撃するほか、ヘリコプターの着陸用土地の確保のために使ったらしいです。 そう、この曲には想像以上に強いメッセージが込められているのです。 そんな曲を日本のCM制作会社や依頼会社は(きっとな~んも考えず)使っている。 「モノより思い出」確かにいいキャッチコピーだ。 感動を覚える。 でもさ…もう少し調べようよ、○産自動車。 その歌の意味を。 つい最近では野○證券がこの曲を使っている。 もう既に○産自動車で使われた時にインターネットでこの曲を使うことに対して批判が出てるにも関わらず…。 選曲の時にネットで調べないのか? ただ制作者が好きな曲を使いたかっただけなのか? それとも、そこまで考える必要もないのかな………。 先ほども書いたがやっぱりジョン・フォガティのボーカルの強さが印象に残る名曲。アコースティックギターとしっかりしたベースが楽曲をリードし、途中から入るオルガンの音が妙に悲しげに聴こえるのは気のせいか? 曲が進むにつれドラムの音が激しくなっていくのがRockっぽくてイイ! 最後に対訳を載せておくので興味を持った方は読んでいただきたいと思う。 『雨を見たかい』(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル) 昔、誰かが言ってた 嵐の前の静けさのこと 知ってるさ そいつが通り過ぎたあとのこと 何度も後ろ髪がザワザワと騒いだよ まるで晴れた日の雨みたいさ たまんないぜ そいつは雨のように光りながら降るんだ 俺は知りたいんだ そんな雨を見たことがあるかい? 想像できるかい? そんな雨のこと 晴れた日に降る不吉な雨のことを きのうもその前も 陽が冷たく陰るほど そいつは熱く激しく降ってた 今まで、そんなこと気にしたこともなかったけど 不規則に回り続ける輪廻の輪 そこから抜け出すことなんてできないんだ まったく驚きだぜ 教えてくれないか? そんな雨を見たことがあるかい? 信じられるかい? そんな雨のこと 晴れた日に降る不吉な雨のことを 知りたいんだ そんな雨が降ることをどう思う? 考えられないだろう? 太陽が見えないくらいまがまがしい雨なんだぜ? この曲はアメリカで「放送禁止歌」に指定されました。 ジャンル別一覧
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