φ(．．) Daily　Groovus

３年前、当ブログにおいて情報を募らせていただいた「蛇夢」と「ALM」のご報告です。

（参考）
　・ 幻のプログレッシヴ・へヴィ・ロック………蛇夢
　・ALMって知ってる！？

コメント欄やメッセージでご本人様またはメンバーに近いお知り合いの方や関係者様から貴重な情報を得ることができました。　ここであらためて御礼申し上げます。



さて、それからは蛇夢のドラマーだった佐藤さんに直接会うことができ現在経営なさっていらっしゃる“Nori 's Bar　LagoLa ”にも立ち寄らせていただくこともできた。　まさに夢の再会でした。　当時の事やメンバーのその後までお聞かせくださってボクが音楽に目覚めた頃の新鮮な気持ちが甦ってきました。　またその時ご一緒してくださったWoogさんさんにも感謝です。

そして一昨日、今度は当時メンバーといつも一緒に過ごしていたというユッコさんと出会うことができた。　実は彼女からずっと前にメッセージを頂いていたのだがボクのパソコンが壊れていたため、ここにきてようやくご連絡差し上げることができたという次第…こんなご無礼をしていながらも快くお会いくださって本当に感謝です。
そんなユッコさんは気さくで「こんなことまで話してもいいの！？」とこちらが遠慮してしまいそうな事まで話してくれました。

彼女は当時他に彼氏がいたにも関わらず吉田克己さん（G.)といる時間が長かったそうで、ある日八ヶ岳のペンションに２人っきりで遊びに行ったそうです。　彼氏公認で（笑）
しかし吉田さんは一人でずっと山を見ていたそうです。　話しかけても言葉のキャッチボールができない状態。　そんな彼女を見ていたたまれなくなったその赤い屋根のペンションのオーナーに慰められていたそうです。　その後、出来上がったのがALMとしての最初の曲「ハンクおじさんの休日」でした。　その時からイマジネーションを膨らませ続けながらずっと曲作りに没頭していたんですね。　ちなみにその曲の冒頭の詞“ある村に～♪”からALM（アルム）というバンド名にしたそうです。　
しかもボクがずっと知っていた曲の冒頭の詞“ある日ハンクおじさんは～♪”は実は２番の歌詞だったというのも今回初めて知りました。　っていうか、番組で流れた曲のほとんどが時間の都合で短縮版となっており…まぁプログレバンドですからある程度は察していたのですが…本来なら15分くらいの大作も5分に削ってあったそうです。　まるでNOVELAの「回想のかけら」みたいですね。

吉田さんはメルヘンチックな方だったそうで、山本恭二風な風貌のままディズニーランドにも行ったそうです。　ミッキーマウスに出会った時突然笑い出してしばらく…というか一日中笑いが止まらなかったそうです。　その理由を訊くと「ミッキーマウスの耳を取った姿を想像してた」だそうです。　周りのみんなとはツボがかなり違っていたそうです。

そんな彼も普段は寡黙で人付き合いもほとんど無く自分の世界を作り上げていたそうです。　また人の悪口はもちろん嫌な言葉すら話さなかったそうです。　その理由を訊いてみたら…
　　「嫌だと思って口にすると余計嫌な気分になるから言わない。」
と答えたそうです。　ここに吉田さんの世界が凝縮されていると思いました。

ALM解散後はなぜかミュージシャンが集まったボロアパートに住んでいたそうです。　久しぶりにユッコさんが立ち寄ると目の前の壁にシタールが！　さらに吉田さんご自身も手に持ってて…。　うぅむ、音楽を突き詰めるとやはりインド音楽（精神も含む）も行き着くものなんだと思いました。　そこの住人にシタールの名人が住んでいたらしく習っていたようです。　ちなみにその方々のお名前は“ペンギンさん”と“テンプラさん”だということです（笑）　インパクトが強くていまだにユッコさんは覚えていました。

あとKey.の寺西さんのお話も興味深かったです。　音楽一家に育った彼はその才能が飛び抜けていたそうです。　ある日ちゃんとその勉強をしようと武蔵野音楽院に入学したそうなんですが、その直後講師から「君に教えることは何も無い」と言われて生徒ではなく講師として就職が決まったそうです。　
その後は着々と音楽の仕事をこなしていき久石譲さんと仕事をする機会が増え最近では映画『おくりびと』の編曲者として名前が知れ渡りました。　ALM当時も吉田さんがイメージで伝える曲を譜面に起し細かいところまでアレンジをしていたらしいです。　陰の立役者だったわけですね。

ベースの竹田さんはいつも派手なカツラを着けていたのであだ名はそのまま「カツラ」。　その後日本のグラムロック・バンド「ティラノザウルス」に加入したそうです。

ボーカルの伊藤さんはルックスから想像できるようにモテてたそうですね。　実は（1年前にメッセージを頂いたんですが）その伊藤さんとお付き合いをされている女性の方から彼は現在は音楽の世界からは身を引いているが今でもギターやアンプを手元に置いて音楽を楽しんでいるとのご連絡を頂いた。　残念ながらパソコンの不調でその後連絡が取れなくなってしまったのでぜひもう一度ご連絡できたらと切に願うロマネスクです。

ドラムスの中尾さんとはmixiでLUSHELの宮崎さん（B.)経由で近いうちに繋がりそうです。　てか繋がります（笑）



今回ユッコさんのおかげでボクの思い出がいろいろと結びついて大きな一本の木に成長したような気分です。　このご縁を大切にしていきたいと思いました。
また彼女は元フィンガー5のアキラ氏（現在T.AKIRAとして現役活躍中）をバックアップしていらっしゃる。　コチラの方も沖縄関連でボクもお手伝いできそうな予感です。　それはまた後日ブログで公表していきたいと思います。