2019/01/13(日)16:33
【It Bites】 ここ10年で5本の指に入る名盤 【The Tall Ships】
2008年にリリースされた新生イット・バイツの『ザ・トール・シップス』
日本盤はステッカー付き♪ (しかもSHM-CD)
バンドとしては19年ぶりのスタジオ新作で、しかもバンドの中心メンバーでもあったフランシス・ダナリー(Vo.&G.)は脱退しており替わりに元アリーナ、元フロスト*などでお馴染みのジョン・ミッチェルが正式に加入している
彼は元々イット・バイツのファンだったということもあり『ドラマ』期のYESの如く違和感の無いスタイルを披露している、、、このアルバムを聴いての第一印象は「メッチャ似てる!」と声を漏らしてしまったくらいだ
もちろん超テクニシャンだったギタリストとしてのフランシスのギターも若干スタイルは変わったもののフロスト*で聴けたジョンのテクニックも健在で安心して聴けた
まぁつまりはメンバー交代は大成功だったというわけ
さてその内容もこれまた素晴らしい出来栄えで過去3枚の作品の良いとこ取りといったところ
適度にポップで適度にプログレッシヴ、更に言えばそれぞれの曲のクオリティの向上に目を見張るものがある
つまりは名盤確定
1曲目の「Oh My God」からして非常に丁寧に作り上げておりこの作品への期待が溢れる
TOTOのキャッチーさにも通じる2曲目「Ghosts」やスケール感の大きいパワーバラード「Playground」など良い流れでアルバムは進む
そして前半最終曲のタイトル曲「The Tall Ships」はゆったりとした曲調で威厳を感じる秀作
もうこの前半戦だけでお腹いっぱいになるくらい充実した内容である
後半戦もそのクオリティを落とすことなく佳作が続く
程よいプログレッシヴ感が実に気持ちがいい
特に10曲目のこの曲はメロディアス・ロックの最高峰だとボクは思う
【It Bites - Lights】
元気が湧いてくる♪
そして最後のクライマックスは「This Is England」
13分超の大作だが抑えた情熱というか秘めた英国のプライドを感じさせる珠玉の名作
これほどバランスの取れたアルバムは近年出会っていない
音の一つ一つに説得力がありバンド全体の気迫や愛情が感じられる
本当に心から祝福できる再結成であり復活である
ちなみに、このアルバムは日本盤と海外盤ではボーナストラックが異なるのだが実はどちらもボートラにするには惜しいほどの名曲であることもバンドの充実っぷりがうかがえる
機会があれば是非購入して欲しい歴史的名盤であった
綺麗なジャケット
案の定、楽天市場には無かった、、、、、(ガックシ)