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カテゴリ:おすすめアルバム
昨日書いた【ロック・スーパー・コレクション】で『血まみれの安息日』を買った中学生のロマネスクはその2日後唯一ロックの話がわかる友人にそれを聴かせた
興奮した友人は初めて聴くブラック・サバスに秒でハマり小遣いをポケットに入れ2人でレコード屋さんへ走った 1978年1月30日のことだった 当時サバスの最新アルバムは1976年にリリースされた『テクニカル・エクスタシー』だったのでそれを試聴させてもらった あ、ちなみに片田舎の小さなレコード屋さん(メインは時計とメガネ屋さんでついでにレコードも販売している個人商店である)なので頼めばどのレコードでも聴かせてもらえたし、何なら気に入らなければ後日交換をしてくれるくらいフレンドリー(笑)なお店だった(今では考えられないよね) さてA面1曲目に針を落とした瞬間、友人は”これ買います!”と言い放った(笑) ホントにイントロの3秒くらいで即決だった ボクはというと(後日貸し借りを行なう前提で)そのひとつ前の『サボタージュ』を買ったわけ 、ていうかお店にはもうこれしか在庫が無かった、、、 しかしこのジャケットよ、、、(苦笑) とにかく赤スパッツのインパクトにヤラレた! 意図がわからない!(笑) 裏ジャケットなんてこんなだし、、、 透けとるやんッ!! まぁただね、内容は素晴らしかったよ♪ A面の1曲目からハードなリフで攻め立ててたと思ったら急にアコースティック・ギターの調べが40秒ほど入り再びヘヴィでスピーディなリフが押し寄せてくる この展開はズルイ 名盤の予感しかなかった B面はいきなり前作からの引き続きのように明るいメロディのハードロックで幕が上がる(「スリル・オブ・イット・オール」) 特に3:00すぎ辺りからの吹っ切れたようなフレーズは清涼感を与えてくれる ジャケットのダサさなど忘れさせてくれる(笑) また2曲目の「帝王序曲(Supertzar)」は初期作品から続く一連のアルバムにおける”静”の部分に当たる楽曲で、今回は英国室内合唱団による男女混声コーラスを取り入れた大仰な仕掛けとなっている まるでプログレのアルバムのようだ 3曲目は聴き方によっては能天気にも聴こえる「発狂(Am I Going Insane(Radio))」である 特にひねりもなく……サバスらしいヘヴィさの欠片もなく……やっぱり能天気としか言いようのないメロディが繰り返されるのである意味”捨て曲”もしくはシングル盤のB面扱いになりそうなナンバーなのだが次の曲への橋渡し的に笑い声(←この曲のタイトルは「発狂」だったことを思い出す)から次第に悪魔のうめき声へと変わるSEが入ってて一気にサバス節へとなだれ込む仕掛けにドキドキする で、最後の「ザ・リット(The Writ)」は9分近い大作 このアルバムの制作に1年を費やした彼らの努力が感じられるナンバーでもあるわけで先ほどの「帝王序曲」のフレーズっぽいのも聴こえてくる辺りこの3曲は組曲として捉えてもいいのかも、と思えてくる つまりもっと拡大解釈をすればこのアルバム自体が非常にまとまったコンセプト・アルバム風に作られたものだと思えてくるわけ(もちろんボクの勝手な思い込みだが) そう思うとなんだかこの作品が高尚に感じてくる 売り上げも落ち、ファンの間ではイマイチな扱いを受けているこの作品も視点を変えてみると、つまり初期のサバスとはイメージ・チェンジした新たなバンドの作品だと思って聴くとそれはそれでクオリティの高いアルバムに仕上がっているんじゃないかな~~なんて(説得力はないしボクの個人的妄想なので伝わらない 笑) まぁ正直言うとA面ラストの「誇大妄想狂(Megalomania)」は10分近くもある長尺の大作なのだがちょっと途中で飽きちゃうあたりがこのアルバムのマイナス点かな、って個人的には思う 偉そうなこと書いてすみません(汗) でも次作の、その日友人が買っていった『テクニカル・エクスタシー』よりは全体的にクオリティの高い作品であることは間違いない、でしょう (←そのお話はまた後日) 【Black Sabbath - The Thrill Of It All (1975) 】 B面トップの「スリル・オブ・イット・オール」は前作の流れを汲む光量の多いパターン Aメロと基本リフやギターソロは従来のサバスそのものだが後半のたたみ込む展開は新機軸 オジーも楽しそうに歌ってる(笑) 【輸入盤】Sabotage [ Black Sabbath ]BLACK お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年11月20日 05時25分09秒
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