2020/09/04(金)16:29
【アフレイタス】 デビューして欲しかったなぁ~ 【テクニカル・プログレ】
1986年10月、ボクは1ヶ月間ほど東京に住んでいた
当時は名古屋の某貿易商社に勤務していたが、その仕事上東京の大手問屋さんに丁稚奉公して勉強をすることを命じられたのだった
目黒不動前の駅から数分の小さな旅館の一室に住み仕事が休みの時はほとんど西新宿まで出向き大量のプログレのレコードを買って来る、という時間を過ごしていた(正直言って仕事は二の次であった)
名古屋へ帰るときにはレコードだけでダンボールいっぱいになっていた(笑)
そしてもうひとつの楽しみとしてライブ参戦があった
聖地シルバー・エレファントを始め至る所で毎週のように好きなミュージシャンのライブが催されてて本当に東京を満喫していたわけ
そこでようやく出会えたのがアフレイタスだった
その前年にあたる1985年に全国規模で行われた【The Circuit of Progressive Wave】ではボクは名古屋にしか参戦できず、その他のバンドが気になっていたんだがそのひとつとしてこのアフレイタスがあった
そう、わずか1年後には念願のステージを観ることが出来たわけ♪
とにかく素晴らしかった!
ただ全く事前にバンドの情報が入ってなくてメンバーが何人かさえ知らなかったんだ
なにせ携帯電話も無かった頃のお話だからね
でもステージは圧巻で特にギターのテクニックには度肝を抜かれたし高級そうなピエロの人形が置かれたピアノを華麗に弾くキーボードの麗しさは印象強かった
ちなみに、アフレイタスといえばその後ヴィエナに加入してプログレファンに脅威のテクニックを披露した永井敏巳さんが在籍していたことが有名だけどボクが観たのはそれ以前である
その永井さんが加入していた頃のライブ映像がアップされていたので貼っておくね
【Seven Beauty - アフレイタス】
その頃の秘蔵音源や映像をまとめたVHSやカセットテープにもアフレイタスは収められている
ビデオの方はもう何十年も勿体無くてそして劣化が怖くて観ていない ←これは早く思い切って再生してDVDとかにダビングしておかなければならない(義務)
1988年になりようやく公式にスタジオ・レコーディングされた音源が発表された
それがこのオムニバスのLPレコードでそれぞれに1曲づつ収録
更にその翌年、このジャズロック系だけを集めたLPレコード『カンタベリー・エッジ』を元に再編集されたCD『ジャズ・ロック・コレクション』にLPレコード『PROGRESSIVE'S BATTLE 1988』に収録されていた「Seven Beauty」を追加収録
……まぁ結局世間にお披露目された公式音源はこの2曲のみという幻にも似たバンドであった
しかしボクとしては物足りないわけで、、、、
やはり最初に聴いたカセット・アルバムの凄さを越えてはいない(ロマネスク私感)
A面1曲目に収録された「INTRODACTION」(←原文まま)の幻想的で緊張感のあるインストは衝撃的で死ぬかと思ったほどである
分厚いモーグの低音に宇宙的なシークエンス、そしてオーケストラ・ヒット
そこに静かにグランド・ピアノが語りかける
遠くで鐘が鳴り響きポリフォニックシンセとシークエンスが重なり合う
言うなればUKの「アラスカ」風なインストなのだが日本人でもこんな緊張感が生み出せるんだという驚きで誇らしげでもあった
本当にこれが良い音で残されなかった事が悔やまれてならない
それと、もっとも印象的だったのはそのステージ衣装だった
黒に統一されててアクセントに金色を使ったまるで忍者風なコスチュームであった
いや、今からも35年も前の記憶なので本当にそうだったのか断言できないのだが(苦笑)
ただその光景というか印象が強かったため昨日のブログでも書いたとおり、いつかステージに立つときはボクも忍者風なコスプレをしたいと思ってたわけ
あの頃、既に完成されていたアフレイタスのコンセプト、、、、
もう一度現代の世界に甦ってくれないだろうか