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テーマ:宇宙(833)
カテゴリ:おすすめアルバム
昨日木星と土星の天体ショーについて書いたが、ふと冨田勲氏の『惑星』(1976年)を思い出し久しぶりに取り出してみた
![]() これを買ったのはもう44年も前の話なので当時の記憶はほとんど覚えてないが、非常に重要なLPレコードであることは間違いない まだ中学生だったボクは徐々にハードロック少年へと生まれ変わっていった時期で、それと同時に今まで聴いた事もないような音楽の世界へも突き進んでいた 1976年にもなると既にプログレの世界にも1-2歩くらいは足を突っ込んでいたと思う そんな中で出会ったのがこの冨田勲氏の『惑星』だった どんなきっかけで知ったのか忘れてしまったがたぶんプログレ的な音楽の側面として興味を持ったのかもしれない キーワードは【シンセサイザー】 とにかくこのアルバムは”シンセサイザーだけで作られている!”と思っていた ミュージックライフ誌でキース・エマーソンのステージで配線だらけのキーボード群を見て驚いていた時期にそれ以上の配線だらけのスタジオの中で寛ぐ冨田氏って何者だ!?と思ってた ![]() これがシンセサイザーか!! by中学生のロマネスク(笑) その後、彼が実はボクが大好きだった「どろろ」や「リボンの騎士」などの手塚治虫さんのアニメ主題歌や「マイティ・ジャック」などの特撮テレビドラマの主題歌を書いた人だったことを知った その時は興奮したなぁ~!! あの「どろろ」の中間部の非常にエモいパートの演奏がメロトロンだったと知った時の驚きは心臓がバクバクしすぎて死ぬかと思ったほど幸福感に襲われたわけ ボクの音楽への想いが1人の人間によって時空を隔てて繋がったと思ったのだ 【Tomita Planets - Jupiter, The Bringer of Jollity】 壮大な物語がこの1曲に詰まっている まさに名演である! ところで中学生のボクはこの時点でメロトロンが何であるかなんて知らなかった だからこのアルバム中に時々聴こえてくるコーラスの声なんかもシンセサイザーで作っていると思いシンセサイザーに対して《どんな音でも作れる未来の夢のキーボード》だと思っていた、マジで(笑) しかし高校生になってよりプログレへ傾倒し始めた時にこのレコードのライナーノーツに書かれてあった文章や資料などの意味がようやくわかってきた、、、、 ![]() あ、メロトロンも使ってるやんけ! いや、冨田氏のライナーにもちゃんと書いてあったし(笑) てか本当にメロトロンなんて知らなかったからさ なんか知らないって事はある意味新鮮で素晴らしい事なんだなぁ、と今では思う ところで、 このアルバムはあの小惑星探査機【はやぶさ】とも縁がある 2011年に再リリースされた『惑星』には「木星」と「土星」の間に「イトカワとはやぶさ」というタイトルの楽曲が収録された もちろんこのイトカワとは2003年に発見された小惑星の事ではやぶさとはその探査機の事である (発見された2003年にはすでに糸川氏は亡くなってしまっていたけれど彼の偉業を称え命名された) ちなみに冨田氏はこの『惑星』をバレエの舞台で使ってもらおうと提案したのだがそのバレエ団に偶然そこに所属していたのがこの糸川氏であったという(糸川氏の趣味はバレエ) 冨田氏はそんな事は露知らず後年このような人脈に発展していったわけである こんな繋がりもあるんだねぇ~ つい先日探査機【はやぶさ2】が話題になったばかり (2014年に小惑星《リュウグウウ》へと旅立ちつい先日の12月6日に帰還したのだがカプセルだけ残して再び旅立った……てか働きすぎ! 笑) なんとなくボクの中ではこの一連の天体ショーがこの『惑星』を中心に回っているような気がした 、、、、惑星だけに () ![]() 冨田勲(syn) / 惑星 ULTIMATE EDITION [CD]
最終更新日
2020年12月24日 21時55分04秒
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