【EL&Powell】 火星ー戦争をもたらすもの 【ホルスト『惑星』カバー】
今日も『惑星』ネタが続くよ結構この惑星ってのはプログレ界隈では取り上げられることが多かった古くはキング・クリムゾンが発表した2ndアルバム『ポセイドンのめざめ』(1970年)に収録されていた「デヴィルズ・トライアングル」が元々ホルストの「火星」をモチーフとした楽曲でライヴでも頻繁に演奏されていたこの時代はまだホルストの親族が『惑星』の楽曲のカバーの制作を許可していなかったためクリムゾンも「火星」という文言を使えなかった、、、昨日紹介した冨田勲氏の『惑星』を期にその許可が緩くなりその後堂々とカバーするアーチストが増えていったのは皆さんもご存知の通り余談だがこの曲の終盤のクライマックスで「クリムゾン・キングの宮殿」がオーバーダブされて聴こえてくる場面は恐ろしくドラマチックで素晴らしい!ポセイドンのめざめ [HQCD] / キング・クリムゾンさてそれから16年後の1986年、解散したエマーソン・レイク$パーマーに代わってドラムスに同じPのイニシャルを持つコージー・パウエルを迎えて制作された『Emerson Lake & Powell』がリリースされたのだが、ここには目出度く「Mars, The Bringer of War」(邦題:火星ー戦争をもたらすもの)としてカバーが収録されたしかもご丁寧に”from THE PLANETS by Gustav Holst”というキャプションまで付いていたEmerson, Lake & Powell / Emerson Lake & Powell 輸入盤 【CD】これは素晴らしい出来映えだったそもそもハードロック畑のコージーさんがどれだけプログレ畑に馴染むかがポイントだったんだけれど、まぁ彼は元々レインボウの時にもクラシックの名曲「序曲1812年」を元に最高のドラム・ソロを演奏していたこともあり全く問題なかったわけカー・レース仲間のキースとの相性も良くてアルバム自体とても良かったこのアルバムを聴くと新日本プロレスを思い出す(笑)【Emerson, Lake & Powell - Mars, the Bringer of War】彼らがこの楽曲をまるで自分たちのオリジナルみたいに演奏してるのが凄い!あと、日本でもスーパー・プログレッシヴ・バンドVIENNAも1989年のライブ盤『プログレス』で「惑星~キーボード・ソロ」を収録しているしねプログレ好きには『惑星』は相性が良いのかもね