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「大連の春節除夜」
2014年1月30日本日は、中国の重要イベント「春節」の除夜(大晦日)です。 日本と違って旧暦で新年を迎えます。 明日の1月31日から中国では新しい一年の幕開けとなります。 大連に在住して13年になる私には、 まさにこの日からまた一年頑張ろうという気持ちがドッシリと胸に刻まれます。 不思議なものです。 日本企業とのビジネスを展開している身でありながらです。 我が家の周辺では夕方5時半を過ぎるころから「爆竹」が響き渡ってきました。 少し離れた<星海広場>からは夜空をまたいで花火が打ち上げられています。 でもふと思いました。 年々「爆竹」や「花火」の数が減ってきていることです。 中国政府からのお達しも少々影響しているのかも知れません。 確かに今までは好き放題の野放し状態でしたから、 1m先も見えない程の煙幕が立ち込めるのが当たり前でした。 これじゃ健康被害が出るのも目に見えていました。 去年あたりから政府も真剣に対策を検討してきたようで、 その政策の一部として「爆竹」規制が敷かれたようです。 とは言うもののあまり厳格にはしていません。 中国古来からの伝統を取り上げることは、 人民との大きな隔たりを更に広げる一端になる可能性も無きにしも非ずで、 まして「夢」を掲げた新体制としては、難しいと判断せざるを得なかったのでしょう。 都市に出て仕事をしていた<農民工>、 彼らのほとんどは稼いだお金を携えて帰省します。 1年ぶり、3年ぶり、中には5・6年ぶりの人もいます。 そういう人たちは特に伝統文化を懐かしみます。 大連でも農民工が沢山働いています。 ですから今夜はいきなり隙間が空いたような静寂さも感じられます。 いつもだったら仕事帰りの農民工たちが、 仲間同士大きな声で話しているのがこの時間でした。 彼らは今ごろ家族団らんで楽しんでいることでしょう。 私は日本から届いた仕事に関する資料整理をしています。 日本は関係なく日常の業務が行われていますから、 この精神的なギャップをいかに上手に埋めるかが自らの勝負になります。 今日は徐夕、明日は「春節初一」続いて、「初二」「初三」となります。 この初三まではずっと家族。親族との時間になります。 ですから外部との接触は、「初四」から始まります。 来週の火曜日あたりから私の所にも中国人友人が来てくれます。 それまでに仕事に関する件は8割がた片付けておかなければいけません。 仕事に託けて友人関係を齟齬にしたくないからです。 飲食を共にしながらたくさん情報交換ができます。 中日ビジネスがますます盛んになることを前提とした上でのことですから尚更です。 2月6日までが春節休暇で7日より通常出勤となります。 8日の土曜日も振替出勤になっています。 9日あたりから日本に一時帰国している日本人駐在者が大連に戻ってきます。 私は中国と日本の企業に属していますから何となく中途半端です。 でも13年住んでいるとそれも空気のようになっています。 もうそろそろテレビでは、 日本の紅白同様中国全土の人民が見る「年過春晩」が始まります。 そしてその番組が終わる頃大連の家庭では「餃子」を食べます。 食べ終わる頃に午前0時を迎えるのです。 新年の幕開けです。 私も一応一人分の「餃子」を用意しました。 今年も良い年でありますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年02月01日 22時29分16秒
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