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カテゴリ:救急外来の日常
ある男の方
昔、薬学を学んでいたらしい。 薬剤師ではない。 奥さんと別れ話をしていて 衝動的に自傷行為 ドクゼリを致死量の半分内服したということで 救急要請 本人はケロッとしており なんの症状もなし。 救急隊が持って来てくれた葉っぱを見る インターネットのドクゼリと照らし合わせると・・ ・・・あれ? 「普通のセリじゃない?」 みんなで呟く。 明らかに葉っぱの形が違う しかも致死量の半分なんだ・・・ 一応、私たちは葉っぱの専門家ではないため 念の為の経過観察入院となった クセの強い人だったなあ 大きな声で歌い出したり 突然「いい匂いにしなきゃ」と言って 香水?を吹きかけたり。 香水をバッグからゴソゴソ探し出そうとしている時 私は何を出すのか 怖くて怖くて 包丁や拳銃でも出すんじゃないかと ドキドキしてたら 緑のなんのパッケージもない容器を取り出した。 中に入っている 謎の液体を自分に吹きかけていてギョッとした。 だけど吹き出し口が私の方を向いていて こっちにしぶきが飛んできて 「うわああああああ」と心の中で叫ぶ。 マジでビビった。 薬学を学んでいたらしいという あの情報が頭をよぎり やばい液体なんじゃないかとヒヤヒヤ。 エアロゾルとして吸いたくないと 呼吸を止めてその場を立ち去った。 幸い、陰圧個室に入室していた。 「非売品の@#$%%^っていうやつ」 と、いうが香水に疎い私には 何が何だかわからず。 液体の正体は謎のまま。 時間を置いて部屋に入ると ユーカリ?なんだろう なんかのアロマで香ったことのある 良い匂いが漂っていた。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.11.27 11:47:53
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