せっかくなので開いてみた。

2005/01/30(日)14:03

「ゲームセンター「CX」」を読む

ゲーム話(215)

一昨日描いたバナーを昨夜からトップページに提示しています。当ページにリンクしてくださる際は、気が向いたらお使いください。一応ここにも貼っときます。 どぞよしなに。 ちなみにトップページの他2つのバナーは私の作った他のページへのリンクです。よろしければそちらにもご来訪ください。 さて。 「ゲームセンター「CX」」という本を読みました。 これはフジテレビのCS放送で放映されている同名のTV番組を書籍化したものです。 私はCSなんて見られませんが、昨年末に地上波で深夜放映されたこの番組の特番を見て「面白いな~」と思い、その特番でこの本が紹介されていたのであっさり購入してしまったのです。ホント、いいカモですね。 内容は「クリエイターインタビュー」を主軸にして、「有野の挑戦(番組ナビゲーターの有野晋哉氏(よゐこ)によるOLDゲーム攻略企画)」「代表的ゲームソフト」などの記事がごちゃ混ぜに挿入され、最後に有野氏の書き下ろし文(イラスト付き)で〆る、というのがゲームメーカーごとにまとめられています。 個々の内容は興味深いんですが、太田出版らしく非常に読みづらいです。何故だか太田出版の本は生理的に私を拒絶してくれます。 この本で一番の大問題は、ごちゃ混ぜなページ構成です。 インタビューの途中に他の内容が挿入される構成なのですが、その挿入位置にまったくデリカシーがありません。 各回の基本的な構成は、: インタビュー(2~6ページ)→代表作紹介(2ページ)→インタビュー続き(2ページ)→代表作紹介続き(1ページ)→「有野の挑戦」(1ページ)→インタビュー続き(2ページ)→有野氏コラムのようになっています。ここで重要なのは、各項目の挿入位置です。 ページ単位で構成されているのは普通ですが、サイアクなのは質問・回答の途中だろうがそこでページが終わっているのなら平気でぶつ切りにして、その他のページを挟み込むんですよ。中断されたインタビューを頭の中にロードしたまま代表作紹介などを読めというのは、なかなか過酷な仕打ちです。 「だったらページを飛ばしてインタビューだけ読めば?」と言う人もいるでしょう(実際インタビューの続きのページは記されてはいます)が、そんなことさせんとインタビューを最後まで続けて読ませろ、というのが私の意見です。 だいたい、このページ構成にどんな意図があるのかさっぱり判りません。もし理由があるのなら、ぜひ教えてほしいものです。 あと困ったのは、インタビューするクリエイターの選択基準。各メーカーのスタッフではなく、代表作に携わった人にインタビューしてるんですね。だからゲームメーカーでくくれないような、くくっちゃいけないような人が出てきてるんですよ。 まぁそれはそれで正しいと思うんですが、でもさすがに「セガ」の回で広井王子氏にインタビューして、「セガ」の回なのに平気で「天外魔境」の話が出てきたりするのは微妙に困りました。これが「RED」の回だったらごくフツーなんですけどねぇ…。 他にも「代表作の選定に変な偏りを感じる」とか「その代表作紹介で肝心なデータが抜けてる(“スターフォースのアーケード版はテーカン(現テクモ)製”とか“高橋名人の冒険島はワンダーボーイのキャラ挿げ替え”とか)」など、違和感を感じる点はいくつかありますが、上記の問題に比べればささやかなものです。 先にも書いたように、内容はとても興味深く、面白く読みました。ただ、先に挙げたヒネクレたページ構成がその興味をいちいち潰してくれて、不快に感じたのも正直なところです。 変な凝り方しないで、素直に普通の構成にしてくれてれば、読みやすくて素直に薦められるいい本なのに…残念です。 しかし…なんで私は太田出版の本にこんなに生理的嫌悪を感じるんだろうなぁ。自分でも不思議です。 【楽天ブックス】ゲームセンター「CX」 (写真つきのリンクが作れませんでした)

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る