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アラフィフ主婦の買い物とつぶやきと

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2010年05月12日
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 今週末、長男が修学旅行へ旅立つ。京都・大阪を回るそう。

 長男は「東京行きたかった。アキバ行きたかった」と不満そう。
ええじゃないか、京都・大阪。母さんが代わりに行きたいくらいだぞ。

 私のときも大阪へ修学旅行へ行った。確か「造幣局」という所へ行ったはずだ。
その大阪で、私は久し振りの友の声を聞いた。貴重な思い出。


        さくらさくらさくらさくらさくらさくらさくらさくらさくらさくらさくらさくらさくらさくらさくらさくら



 私が小学3年にあがる春休みに、近所に同い年の子が大阪から引っ越してきた。

         名前はN・M子ちゃんだ、と紹介された。

 当時私は、自分の住んでいる「富山」以外の都道府県を知らなかったので、
「大阪」が一体どんな所なのか見当も付かなかった。

 その時の私がNちゃんに抱いた印象は、TVで見る漫才師さんと同じような喋り方をする
女の子だなーという、単純なものだった。(そりゃそうだ、大阪から来たんだから)

 明るいNちゃんとは、すぐに仲良くなった。
Nちゃんは、さすが都会の大阪から引っ越してきただけあって、富山の片田舎に住む
私の知らない多くのものを、いっぱい教えてくれた。

「スヌーピー」の漫画を教えてくれて、貸してくれたのも、Nちゃんだった。
「ぷりんちゃん、これ、すっごい面白いがんぜ。スヌーピーって名前の犬、
出てくるがやけど、犬らしくない犬なが~。いっぺん読んでみられ」
 漫才師のような喋り方だったNちゃん、あっという間に富山弁もマスター。
子供の順応って、すごいね。(これは大人になった今、思ったことですが)

 たちまち私もスヌーピーの漫画の魅力にとりつかれ、その後数十冊も集め続けた。

 お誕生会に呼んだ子に「お土産」を渡す、というのを初めてしたのもNちゃんだった。
お誕生会の主役の友人にプレゼントをあげこそはすれ、その主役の友人から
お土産をいただいて帰る、なんていう経験の無かった私は大層感激した。

 お土産は、アメリカの国旗と、なにやら蝶ネクタイをしたねずみのイラストが
描かれたハンカチだった。それが「ミッキーマウス」だと知ったのは、随分後になってから。
昭和50年当時の片田舎に住む私にとって、そのハンカチはなんだかとってもハイカラな
品物に思えた。Nちゃんは、本当にハイカラな子だった。

 そうこう仲良くし続けて2年。5年生に上がる直前の3月。Nちゃんが再び大阪へ
引越ししていくこととなった。

 当時を振り返っても、私たちは別れを悲しんで泣く、ということはしなかったと思う。
(もしかしたら、それは私だけだったのかもしれないが)

 Nちゃんは興奮しながら、「ぷりんちゃん、文通しようよ!」と私に提案した。
          「ぶんつう?ぶんつうって、何?」

「お手紙書くことだよ、ぷりんちゃん!封筒に切手貼って、ポストに入れたら、大阪の私の家に
手紙が届くがんぜ!なんか、面白くない?私、一度やってみたかったん」

「へーそうながや。きって、やら貼っただけで,Nちゃんちに届くがけ?面白そう!
じゅうしょ?じゅうしょを封筒に書くがね?分かった。Nちゃん、大阪着いたら
私にじゅうしょ、教えて」

 ・・・こんなかんじで、私達は「離れ離れになる悲しみ」よりも「文通というものを
始められる喜び」に、ワクワクしていた。


     さくらさくらさくらさくらさくらさくらさくらさくらさくらさくらさくらさくらさくらさくらさくらさくら


 ほどなくして、Nちゃんから封筒が来た。大阪から本当に手紙が届いた。
「郵便」のシステムの便利さ、ありがたさに私は大いに感動した。(うぶな小5)

 その後も細々と文通は続いた。中学に上がる頃には、恋の悩みやら、勉強の悩みやらも
書いていたと思う。詳しいことは忘れたけど。

 中3になって「修学旅行」に大阪へ行くことを知ったとき、私は真っ先に思った。
「もしかしたら、大阪の旅館の公衆電話からNちゃんちに、電話できるかもしれない」

 長年文通をしていたけど、電話はかけたことがなく、電話番号も知らない。
なので、「今度、大阪に修学旅行へ行くので、電話番号を教えて欲しい」と手紙を書いた。

 たいそう興奮した文章で、Nちゃんから電話番号が書かれた返事が来た。
「ぷりんちゃん、〇月〇日、大阪に来るん?そしたら私、その日の午後7時から
家に居る事にするから、絶対電話かけて!」

 ドキドキした。とってもドキドキした。造幣局へ行くより、宝塚観劇するより、
数段大切な「イベント」になってしまった。

 そんなドキドキを胸に秘め、私は修学旅行へと出発した。(長くなったので、次回に続く)





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最終更新日  2010年05月12日 14時59分02秒
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