|
カテゴリ:ブログ
「ぷらっとこうち」が書き込み禁止になりましたが、高知県の職員は自分たちのしたことの意味が分かっていないのではないでしょうか。橋本知事は政治生命を縮めるような決定の影響範囲を過小に考えているのではないでしょうか。
橋本知事シンパが多いブログ世界の住民の支持を失った影響は徐々に出てくるでしょう。滋賀県知事選、長野県知事選で新しい首長が決まりましたが、現職知事が自ら転んで負けた試合のように見えました。 今回の処置を例えれば、「公民館で行われている自由民権運動の講演会に臨席した警官が突然弁士の発言を取り止めさせたので聴衆が騒ぎ出しました。警官は弁士を退場させましたが、聴衆は治まりません。警官は役人に公民館の使用を停止させ、聴衆を公民館から追い出させました」と言うことでしょう。 「ぷらっとこうち」の運営委員会には県職員が職務として派遣され、委員長を務めています。事務局も県情報管理課内にあり運営費は県が負担しているので、「ぷらっとこうち」は高知県が事実上の管理責任者になります。 憲法21条には集会の自由、言論の自由。検閲の禁止が明記されています。「21条、1、集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。2、検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない」 憲法21条をインターネット社会で読み替えれば、「ぷらっとこうち」は参加者の集うバーチャルな集会、結社であり、そこへの書き込みは言論に相当します。公の場に書き込んだ内容を官が不適と判断し削除した行為は検閲に相当します。 憲法99条には「公務員はこの憲法を尊重し擁護する義務を負う」と明記されていますが、高知県の職員が取った処置、並びにそれを決裁した橋本知事の行為は公務員の憲法遵守規定から逸脱しています。 「ぷらっとこうち」は実施要領で「高知を良くしていこうとする人たちが、互いに知恵を持ち寄り、本音で議論を交わしながら、活力ある地域づくりを参加者相互の協働によって考え、実行していく場づくり」としています。 協働の理念を官、民が共に手を携えて住みよい高知を造るために協働することだと理解し、共鳴していたのですが、帝国憲法のように「安寧秩序ヲ妨ゲズ及臣民タルノ義務ニ背カザル限ニ於テ」と条件が付けられていたのですね。 今回のトラブルは官が勝手に騒ぎ出し、民に抵抗されると官が強硬措置を執ったという日本型官僚主義の典型です。官制民主主義の限界です。上からの改革は民が改革で力を付けると官が民を弾圧する歴史を繰り返すのです。 ブログ民主主義が統制型官製民主主義と対抗するのは歴史の必然かも知れません。私たちは官が統制できないブログの世界で自らの意見を表明することができるからです。民意に逆らう権力は存在できないことを証明しましょう。 政治が従来の「看板、地盤、鞄」に立脚している限り、県民から見放されます。ブログの世界の世論を無視した政治は高いつけを払わされることを行動で示しましょう。今回の問題ではブログ民主主義の力が試されているのです。 橋本知事は目覚めてください。「ぷらっとこうち」を立ち上げた理念は正しかったと多くの参加者、県民は思っています。悪しき官僚主義に流されないで、県民の期待を担って高知に乗り込んできたときに戻ってください。 瀬戸キリスト教会 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/08/27 03:17:54 PM
コメント(0) | コメントを書く
[ブログ] カテゴリの最新記事
|
|