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北朝鮮はおそらく末期的な状況に陥っているのでしょうが、金王朝が倒されない理由がよく分かりません。日々の生活に必要な食料さえ上納させられているのに、農民一揆が起きないのは金正日に対する個人崇拝からなのでしょうか?。
北の体制には日本が焦土となっても国体護持、天皇制維持を図った旧陸軍と相通じるものも感じるのですが、昭和天皇は金正日のように奢侈を極めた生活はしていませんでした。むしろ軍人が昭和天皇を利用し、好き放題をしたのです。 北の身分制度は我々の想像を越すようですが、自己責任で体制変革ができない国とは距離を置いて付き合うしかありません。対話、外交交渉は双方に譲り合う意志がなければできないので、圧力を掛けるしかないでしょう。 小泉首相の日朝会談では拉致が明らかにされ、拉致された人々の一部とその家族が日本に帰ることができましたが、既に対話路線は行き詰まりました。安部新総裁に対北朝鮮外交を対話から圧力へ変換してもらいたいと思います。 拉致された人々を日本に取り返すのは国家としての義務です。北朝鮮の国家体制にまで口を挟む気はないですが、北の仮想敵国である日本は北のミサイル発射、核兵器開発に異議を申し立てる権利はあると思います。 韓国が北に荷担するのは自由ですが、それに伴うリスク、対日米関係の悪化を引き受ける気が本当にあるのでしょうか。ドイツでさえもドイツ統合の後遺症を引きずっていますが、朝鮮半島統一が国際強力なしにできるとは思えません。 むしろ、かつての朝鮮半島のように中国の属国として生きるしか道がなくなるのではないでしょうか。中国は朝鮮半島を属国として取り込もうとしているようですが、韓国の国民感情がそれを許すとは思えません。 中国は台湾を取り戻せば、次に朝鮮半島支配に取り組むでしょうが、アメリカも防衛ラインを朝鮮半島から日本、グァムに引き直そうとしているようです。日本の対北朝鮮外交は日本の国防政策とも深く結びついているようです。 日本は憲法9条が許す範囲内で、北朝鮮、中国に対する防衛ラインを構築しなければなりませんが、アジア外交の根本には先の戦争に対する反省が必要です。日本の自衛のため、アジア解放のための戦争だったとは思えないからです。 しかし、過去に対する謝罪のみが強調されれば日本の世論が硬化します。未来志向の外交、ウィン、ウィンの経済関係を構築する外交が必要です。日本の武器は経済です。明治からの武力外交は日本の国情を考えれば無理な手段でした。 日本が鎖国から国際舞台に何の準備もなしに躍り出たことが、日本人を軽躁状態にしてしまいました。日本の拡張政策が日本を縛ったのです。バブルでお金に狂ってしまったのです。分相応と言うことを日本人は学ばなくてはなりません。 日本は現在でも十分に豊かです。無理に経済成長をする必要もありません。周囲の国々と覇権を争う必要はありません。平和であることが日本の国益に適うのです。日本の取るべき外交手段は経済制裁までで止めるべきです。 安倍総裁に望むのは対北朝鮮包囲網を軍事レベルにまで拡大しないことです。北朝鮮の政治体制にまで介入しないことです。世界、特にアジアでは中国、ロシアの覇権主義が跋扈していますが、挑発に乗らない慎重な外交を望みます。 瀬戸キリスト教会 HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/09/21 09:57:15 AM
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