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安倍政権が誕生しました。あるテレビでは「論功仲良し」政権だと揶揄されていましたが、言い得て妙だと思いました。小泉前首相のようなカリスマがない安倍首相にできる範囲内で個性を出した人事だと評価します。
政治家になって10数年しか経っていない安倍首相を抜擢したのは小泉前首相でした。小泉前首相の「自民党をぶっ壊す」という公約は戦後生まれの安倍晋三を総理にし、安倍政権を誕生さすことで果たされました。 戦後生まれの政治家、自民党の従来の体制ならば陣笠議員に毛が生えた程度の政治家が閣僚や党の要職につくことは旧来の自民党の常識では考えられませんでした。自民党が世代交代を果たし、劇的に若返りしたといえます。 戦後生まれの世代、戦争を知らない世代に政治家としての能力を発揮する場が与えられたのですから、後は自己責任です。日本をバブルに導いた世代は政治責任を取らされたと考えれば分かりやすいと思います。 安倍首相の政治姿勢は官邸主導にあるのでしょう。閣僚には自民党の慣例に従った論功行賞人事を行いましたが、官邸のスタッフには気心の知れた人材をあてました。安倍首相の同志とも言える人たちを集めました。 ホワイトハウスをモデルにしているようですが、安倍首相らしさを発揮すればよいと思います。安倍首相は戦後体制の清算を目指していますが、戦争を知らない世代が取り組む政治課題だと思います。 団塊の世代は戦争を知らない世代の右傾化、保守化に危惧を抱いていますが、これからの日本は彼らが指導すべきです。団塊の世代の上と下とでは世代間ギャップがありますが、民主主義のルールに則り世帯間で争えば日本は活性化するでしょう。 安倍首相の登場は戦後政治に一区切りを付けた意味で大きいと思います。自民党は世代交代に成功しましたが、民主党は前原代表が自滅し、先祖返りをしてしまいました。今更、小沢代表が出てくる場面ではないと思います。 小泉前首相は最後まで世論の支持を受けながら「立つ鳥は跡を濁さず」、爽やかに官邸を去りました。権力の頂点にありながら自ら権力を放棄しました。死の床でも寝技を使う小沢流政治学と小泉流美学との違いは歴然としています。 民主党は構造的な歪みを抱えています。小沢、菅、鳩山のトロイカ体制は時代錯誤としか思えません。戦後生まれの政治家が育っているのに拘わらず、旧態依然とした体制から世代交代ができなければ民主党は滅びるでしょう。 日本のためには健全野党が必要です。民主党の存在意義が反対勢力としてだけならば、社会党と自民党が対立していた55年体制と変わりません。民主党が政権交代が可能な野党になるためには構造改革が不可欠です。 私たちはバブル経済とその崩壊とで大きな犠牲を払わされました。政治家と官僚はバブルの戦犯ですが、責任を取らされることもなく、口を拭っているだけです。武士道を礼賛するのならば、責任を取って腹を切れと言いたくなります。 自民党は世代交代の流れを絶えさせてはなりません。先祖返りをさせたい老人がたくさんいますが、自民党は構造改革を断行すべきです。民主党はトロイカ体制から早く脱却し、世代交代を実行させなければ存在意味が無くなります。 瀬戸キリスト教会 HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/09/27 10:06:12 PM
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