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佐藤福島県知事が実弟の汚職事件を期に辞職しました。佐藤前知事は5期18年に渡り福島知事を務めていました。佐藤前知事は元知事の汚職で混乱した県政を立て直すために参議院から鞍替えし、当選しました。
対立候補は建設省の天下り官僚で、建設業界が一致して支持しました。佐藤前知事が建設業界の談合体質を批判し、選挙前の予想に反し当選しました。県民のクリーンな政治を望む声が業界丸抱え候補にノーを突きつけたのです。 佐藤前知事はクリーンな政治を守るために、業界との付き合いを一切絶っていたそうです。前知事のガードが強いので、業界有力者が実弟にターゲットを絞ったようです。選挙参謀を巻き込んだ汚職事件に発展しました。 前知事の関与があったのかどうかは分かりませんが、実弟が虎の威を借りる狐を演じていたのは間違いありません。前知事の生家の家業、スーツ製造業を継いだ実弟の会社のスーツが通行手形代わりになっていたそうです。 業者は実弟に賄賂を渡し、県の工事を請け負っていたそうです。元県幹部も一翼を担っていたそうです。前知事はあるいは知らないことであったかも知れませんが、「李下に冠を正さず」、辞職は当然だと思います。 前知事は知事会副会長を務め、国のプルサーマル政策に対しても批判的でした。「物言う知事」として知られていました。県政に詳しく、県庁の裏表を知り尽くしていたと言われます。役人は口を挟むことができなかったようです。 県議会もチェック機能を失っていたと言われても仕方がないでしょう。業者の声は県議会議員の耳にも届いていたはずですが、猫の首に鈴を付ける役割を果たす人間がいなかったのでしょうか。 福島県は「地産地消」を建設業界にも適用し、地元業者を優先するシステムができていたようです。このシステムが談合の温床となった可能性が指摘されています。業界、政界、官界を巻き込んだ官製談合の疑いがあります。 埼玉県でも前知事の長女が父親の虎の威を借りて汚職をしていた事件もありました。知事には大統領並みの権限が集中するので、知事の周りには利権を漁る狼が跋扈しています。隙を見せたる食いちぎられます。 佐藤前知事は少なくともクリーンであり続けるように努力していたようですが、身内が取り込まれてしまいました。一説には国の原子力行政に楯突いたのに対する国政捜査だと言われていますが、突き入る隙を見せたのは事実です。 前知事が実弟の行動を知らなかったとすれば、既に裸の王様であったのです。知事としての情報網に致命的な欠陥があったと言うことです。ワンマン知事が陥りやすい陥穽です。諫言をしてくれる部下が一人もいなかったのでしょう。 多選知事にはワンマンな人が多いようです。仕事はできるのですが、取り巻きに諫言をするような人材がいない人が多いようです。市民の声が役所の中で揉み消され、役人に都合の良いことしか知事の耳に届きません。 知事は市民の声を直接に聞く機会を持たなくてはなりません。目安箱を持たなくてはならないのです。ブログを活用するのも良いと思います。役人は隙を見せると知事の目と耳を塞ごうとします。「ぷらっとこうち」を閉鎖したようにです。 瀬戸キリスト教会 HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/09/30 09:45:11 AM
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