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カテゴリ:政治
民主党の金融強化法案に対する修正要求の内、新銀行東京に適用しない、経営責任を明確にする、農林中金の透明性確保するは考慮されるべきですが、残りは協議次第です。何でも反対の繰り返しでは政治不況が現出するからです。
国民は自社対決時代に先祖返りをすることを望んでいませんから、与野党協議を重ね、妥協すべきところでは妥協することが求められます。麻生首相が政局よりも政策を重視するのは国民が解散よりも経済対策を求めているからです。 政権交代が可能な政治は政権交代が政治に混乱をもたらさないことを前提としています。ナチスドイツは最も民主的な憲法であるワイマール憲法の下で合法的に独裁政権を樹立しましたから、小沢民主党にもその傾向が見られます。 小沢氏の独裁的な政治手法が細川政権を短命に終わらせ、非自民党政権を混乱させました。小沢氏の側近政治が党を渡り歩く結果をもたらしました。福田首相に大連合を持ちかけたのも彼の独断でしたから、党内の反発にあいました。 小沢民主党が政権を奪取したら、全体主義、独裁主義が日本を覆うでしょう。彼のリーダー論には歯止めがありませんから、彼に従わない者は追放されます。新党を立ち上げ、壊すことを繰り返す、が彼の政治姿勢を表しているからです。 小沢氏は自民党を壊し、新生党を壊し、自由党を壊しましたから、デストロイヤー、破壊者です。政権政党の党首が務まるだけの器量がありません。日本が経済危機に陥っている時に壊し屋ぶりを発揮されたら、日本は沈没します。 洋上給油からの撤退も日米同盟を破壊しましたから、アメリカは日本の頭越しに米朝対話路線に踏み切ったのです。日銀人事を破壊し、副総裁なしの異常事態を引き起こしましたから、小沢民主党には創造的な仕事は期待できません。 小沢構想では政治家100名を霞ヶ関に入れるようですが、政治が大混乱しかねません。小沢氏は大連立を持ちかけた理由として民主党の政権担当能力のなさを挙げましたから、統治システムを変えるのはリスクがありすぎます。 自民党政治が限界に来ているのは事実ですが、自民党政治のプロ中のプロである小沢氏の耐用年数も尽きています。民主党がニューリーダーを擁立出来れば政権交代にも同意出来ますが、古い世代の内輪もめには付き合いきれません。 緊急避難として麻生首相に任期満了まで努めてもらい、自民党と民主党に新世代への脱皮競争をしてもらうのが良いのかも知れません。世界の先進国のリーダーは総て戦後世代ですから、日本のリーダーも若返る必要があるからです。 民主党は小沢氏の庇を貸して母屋を取られましたが、母屋の住人が立ち上がるべきです。古い自民党と古い自民党出身者の競り合いですから、日本が良くなるとは思えません。新しい発想ができる政治家が求められているからです。 100年に1回のような大暴風雨が吹いていますから、内輪もめしている場合ではありません。挙国一致内閣を造るぐらいでなければ、大恐慌に巻き込まれてしまいます。失われた10年を繰り返さないためには協調が必要です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008/10/30 08:30:46 PM
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