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カテゴリ:政治
麻生首相の日本が100年に1度の米国発暴風雨に巻き込まれているという現状認識には同意できますが、経済対策の目玉である給付金の経済効果は地域支援金同様限られていますから、国会で成立させるためには難儀しそうです。
給付金は公明党の定額減税との妥協の産物なのでしょうが、バラマキの印象が否めませんから、国民からの支持を得られないように思えます。自民党は民主党のバラマキを批判してきましたが、自民党も同じ穴の狢になったようです。 中小企業の減税の方が麻生首相らしさが出ています。大企業も大幅な減損ですし、株価が急落していますから、法人税の減税に踏み込めるタイミングかも知れません。とにかく金の卵を産む鶏を太らせることが先決だからです。 企業がバブル崩壊からの再生の最終コーナーで暗礁に乗り上げましたから、経済界からの長年の要望に答えるのも選択肢の一つです。世界経済が再生するまでは隠忍自重の日々が続くでしょうから、重荷を軽くする必要があります。 円高は日本が信任されているからです。例え消去法からとはいえ、有事のドルよりも円が信任されているのですから、日本はもう少し自信を持った方がよいのかも知れません。破綻したアイスランドなどとは決定的に違うからです。 政策金利が引き下げられましたが、日本はバブル崩壊時とは決定的に違い、企業のリストラは進んでいます。失われた10年は日本が変革するために必要な時間でした。構造改革が済んでいなければ、日本は沈没しているからです。 むしろ心配なのは政治不況です。政治家には政権争いしか念頭にありませんから、政局が優先し、政策が疎かにされます。小沢氏には日本の経済危機などは眼中にありませんから、政権奪取のためには何でも反対を続けるでしょう。 日本経済の再生にはブッシュ政権になりクリントン時代のジャパンパッシングが終わったことも貢献しています。日米の蜜月時代はジョージ、ジュンイチロウが築き上げました。首脳間の信頼関係が経済関係も良好にさせたのです。 沖縄返還が佐藤総理のベトナム戦支援により可能になったように、日米蜜月も小泉首相がイラク戦支援を間髪を容れず支持したからです。逆に日本の頭越しの米朝宥和政策はインド洋の洋上給油からの撤退がもたらしたものです。 小沢氏は日本の財産である日米蜜月時代を党利党略のために破壊しました。小沢氏は個人的な権勢欲を満たすためには国益を損なうことも厭わなかったのです。日銀総裁、副総裁人事も宙に浮き、副総裁を欠員のまま放置したのです。 政治家に権勢欲はエネルギー源になりますが、国益を放棄した権勢欲は我利我利亡者しか生み出しません。政治には裏表がありますが、小沢氏の政党を渡り歩き、政党を造っては壊した行状を我利我利亡者と評するのが適当でしょう。 小沢氏の権勢欲は独裁政治、側近政治に繋がります。独断で福田首相と大連合を合意し、党内からの反対で撤回したのがよい例です。民主党の代表選に対立候補の擁立を許さなかったのも、彼の全体主義的な党内運営から来ています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008/10/31 08:41:08 PM
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