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ある内科医の独り言

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2004.08.15
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東京都の教育委員会が「ジェンダーフリー」という用語を教育現場から排除することになったらしい

用語を排除するかどうかは勝手に決めればいいことだろうが、こんなことがニュースになること自体違和感がある。教育現場ではジェンダーフリーという言葉が浸透しているのかもしれないが、僕には遠い言葉のように思える。男女混合名簿の廃止なども決定したようで、時代に沿っているのか沿っていないのかがまったくわからない。誰が音頭をとっているのかは知る由もないが、男女混合名簿かそうでないか、ってそんなに教育にとって重要なことなんだろうか。少なくとも教育を受けている当の子供たちにとってはあまり関心のないもののはずだ。僕自身、名簿の順番で気分を害したことなど一度もない。

外性器の区別をセックス、と呼ぶのに対し社会的な性差をジェンダーという。昔から議論百出しいまだに解決を見ないところを思うと、おそらく永遠のテーマなんだろう。先日もカリフォルニア州の最高裁が「同性結婚は無効」とした判決が出たばかりだ。まぁ、こちらは「結婚」というややこしい制度が絡んでくるのでひとまずおいておくとして、先にあげた教育委員会の決定は何か間違ってはいやしないか。

セックスの問題は残念ながらどうしようもない。しかしジェンダーはそれぞれの社会で形成されるひとつの概念であり、扱い方も多種多様であって当然だ。以前の日記にも「区別」と「差別」の違いについて書いたのだが、どうもこうした扱い方(handling)を取り違えているような気がしてならない。だいたいこうした「ジェンダーフリー」を撤廃しようとする教育委員会のお偉いさんたちっていうのは、性同一性障害に対して何の理解も示さないような気がする。ジェンダーフリーという用語を撤廃するとかどうとかいうようりも、もっと真剣に議論すべき対象があるはずだ。教育とはいったい誰のためのものなのか、十分に議論してほしいと思う。だから教育委員会っていうのは・・・。


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最終更新日  2004.08.15 11:21:38
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