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ある内科医の独り言

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2005.08.25
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あふれんばかりの問題

別に病院での出来事に限ったことではないが、この世には多くの問題点が山積みされている。無事に解決に向かうものもあれば、迷宮入りといったものもある。たとえ無事に解決しても新たな問題は次から次へと出てくることは必定で、我々はそうした問題と向かい合うことになる。

その問題は急務なのか

そうした問題を解決するとき、まず把握しておくことは「急ぐ」のかそうでないのかだ。与えられた時間は1分なのか1時間なのか、それとも1ヶ月や1年なのか時間の単位は問題にもよるだろうが、その問題解決に必要とするおおよその時間を見極め把握しなければならない。

事態の悪化をさける

そして「とりあえず」この問題をなんとかせねばならないときは現状をおおざっぱでも良いから把握し、これ以上悪化させないよう努めなければならない。こうした状況をどれだけ早く掌握できるかが今後の鍵となっていく。

精度を犠牲にする

従って、時間がないときの状況把握はそれほど精度は求められない。問題解決策をダーツの板にたとえるならど真ん中でなくてもいいから、とにかく的に当てることを目的にする。外さなければそれなりの手応えがあるはずだ。その手応えを感じ取っていくなかで徐々に、しかし急ぎつつ精度を上げ本質に近づくよう努力する。

猶予がある場合は

前者の場合と違い問題解決までにある程度の猶予が与えられている場合、まず行うことは問題のスクリーニングだ。多少時間がかかっても必要と思われる範囲でできるだけ広く浅く状態を把握する。感度を上げて拾い上げるのが目的だから特異度は多少下がってもいい。ノイズを拾っても後で分析する時間は十分にあるはずだからだ。

情報集積と分析

こうして集められた情報を集積し分析していく。最初のうちは情報にあふれてしまうかも知れないが、分析していく中で情報が持つそれぞれの価値や因果関係が徐々にわかってくる。

解決への道のり

そして分析された情報を元にウェイトを持たせ情報の価値に重みをつける。一番大事な情報は何か、後回しでも良い情報は何か……。順番を決めていくことで平面に散らばっていた解決策は一つの線をなし、道が造られる。一人だけでは処理できる解決策も限られたものになるから、こうして線形を成していくことで解決を図っていくようにする。従って、こうした情報や解決策は精度を上げておかないと大変なことになる。順番が大事なシーケンシャル・ソリューションなのだから、解決策が前後してしまってはどうしようもない。

多くの問題は複雑な構造をしている

しかし、我々の身の回りに山積する諸問題は実際のところ非常に複雑な構造をしている。急ぐべき部分やそうでない部分、重要性の軽重などが渾然一体となり、解決の道筋も決められない場合が往々にして存在する。シンプルな解決方法だけでは処理しきれないのだ。従って自分が直面している状況を把握し、二者を併用しながら問題解決を図るのが最適解だろう。今すべきことは何かを考えつつ問題を分割し、それに応じて適切な解決策を見いだしていかねばならない。

問題を俯瞰できるか

結局、どんな問題にせよそれを構成する部分に分けていくためには俯瞰能力が必要になってくる。視野が狭かったり目の前のことで精一杯という状況では、対峙する問題の大きささえわからなくなってしまう。一般に『要領がよい』といわれている人は問題解決に要する技術や知識は『要領が悪い』人とそれほど変わらなくても、ほとんどが優れた俯瞰能力を持っている。

臨機応変に対処してみる

フランスの哲学者、デカルトはその著書である方法序説(Discours de la m?thode)で『困難は分割せよ*』と説いた。直面する問題は大小様々であろうが、自分の処理できる大きさにまで分割するにもまた能力が必要とされる。問題を俯瞰し、分割し、解決への糸道を探っていく中でもそれぞれ得手不得手があるだろう。そうした得手不得手を見極めながらも手持ちの札は多い方がいい。問題に応じどれだけ臨機応変に対処できるか、最近よく言われている危機管理能力などもこうした力の試しどころなのだと思う。

*原文はフランス語で書かれているが、あいにく読めず。英語訳はhttp://www.gutenberg.org/etext/59で参照可能。谷川多佳子の訳では「わたしが検討する難問の1つ1つを、できるだけ多くの、しかも問題をよりよく解くために必要なだけの小部分に分割すること」とされており原文もそういったニュアンスで書かれている。





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最終更新日  2005.08.25 15:54:04
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