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ある内科医の独り言

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2005.10.05
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10月は下半期の始まる月に当たるため、大異動とまではいかなくとも小異動が行われることがある。そこそこの規模の病院へ行ったことのある方なら当然ご存じだろうが、勤めの医者というのは派遣社員にも似た勤務形態のため人事部(=医局)から異動命令が下れば従わざるを得ない。だから4月や10月は外来担当医が変わったりして患者さんは少々不安になるようだ。

そりゃそうだろう。見かけたことのある医者であっても自分の病気のことなど知っているわけじゃなし、そんな医者にこれから世話になるなんて考えただけでも不安になるのは当然だ。

さて、そうした不安な患者さんなどお構いなく外来の主治医はどんどん変わる。長年にわたり通っている患者さんであればあるほど主治医の交代も多いわけで「この10年で6人の主治医に診てもらった」なんて患者さんも結構あったりする。

一方、交代するDr.も不安で仕方がない。診たこともない患者さんを明日から山のようにみていかねばならないなんて考えただけでもぞっとする。地方の中核病院で普通に外来をしていればおおよそ300人ぐらいのカスタマー(=患者さん)がつくと思うが、そうした患者さんのヒストリーや病態などをいちいち後任に説明していられるほど医者は暇じゃぁない。そこで、とりあえずの病名や簡単な経過を中間サマリーとしてカルテに記載し後任に託していくのだ。

しかし、そのサマリーのできによっては患者さんの命を左右してしまうわけだからサマリーを書く方も受け取る方も気が抜けない。サマリーを書き出した頃は何とかがんばって事細かにまとめ上げていった外来主治医も、転出直前になれば山のように仕事が重なってくるからサマリーなんかはどんどん手抜きになってくる。しまいには「どくちる君、よろしく。」とだけ書き放たれいったいどういった患者さんなのかほとんど分からないまま診療を始めることになる。

こうした時期、こんな患者さんが外来にあふれかえる。患者さんの病気を理解するのに予習が必要なのは分かっているけれども、とてもそこまで時間が回らない。いったいなぜこの病院に通院しているか分からない患者さんさえいるくらいだから、きちんと理解しようと思ったら毎週のように通ってもらっても1~2ヶ月はかかるだろう。

おまけに内科の扱う疾患範囲は広い。頭が痛くても脳外科の受診前に内科だ。腰が痛くても整形外科の受診前に内科だ。当たり前のことだけれども専門性を謳わない、つまり外来の「顔」であるべき一般内科がすでに機能しなくなってきているように感じる。

ただでさえあふれかえる外来に、意味の分からない申し送り、そして疑心暗鬼の患者さん。いつものことだけれどもこの時期は凹まされる。そして秋が深まっていく……。





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最終更新日  2005.10.06 00:57:53
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