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ある内科医の独り言

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2005.11.10
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一般内科なんて言葉は悪いが症状のゴミ箱みたいなものだ。とにかくいろんな症状の患者さんがやってくる。専門化できない以上、頭痛や腹痛はもとより肩こりや腰痛、さらには健康相談までその種類は数え切れない。

大学病院での研修時、外来でさせられていたことの代表が「問診」だ。問診とは読んで字の如く、アンケート方式で現在までの経過をまとめていくことを指す。

基本的には5W1H方式で事足りる。Who/What/Why/Where/When/How……。WhoとかWhereとかWhyなんてのはまぁ使用頻度は少ないが、とりあえず押さえておかねばならない項目がある。

まずは主訴。これがなければ始まらない。何の訴えがあってやってきたのかを明確にしない以上、診察に進めないからだ。しかしこの最初にして最大の山場が主訴にあるのは間違いない。

問診票には「今日はどうされましたか?」なんて優しい口調で書いてあるが、それこそ思ったままのことを枠にあふれんばかりの勢いで書く患者さんもいれば、全く何も書かない患者さんまでその種類は多岐にわたる。内容もしかり。

そして主訴というのは奥が深い。頭痛でやってきたとしても、よくある感冒症状のものなのか、二日酔いなのか、それとも出血や腫瘍などの頭蓋内病変なのか……。さらには血管炎や肩こり、偏頭痛なども候補に挙がってくるだろう。

症状はよく似ていても原因がまるで違うわけだから、とりあえず憶測してみないことには始まらない。

そこで役に立つのが現病歴だ。おもにその症状にまつわる個人史を語ってもらうわけだが、これも主訴と同じく表現方法は千差万別だ。

さっきからなのか、数日前からなのか、それとも何ヶ月以上も前からなのか。これだけでもある程度疾患を絞り込むことができる。単に発症した時期だけではなく、症状の程度や内容などを詳細に語ってくれればさらに絞り込んでいける。

頭痛に関していえば、拍動性があるのかないのか・視野や視覚に変化はないか・突然殴られたような痛みなのか・経験したことがあるのかないのか・朝だけか・一日中か・聴覚に変化はなかったか……そうした診断のきっかけを作ってくれるのがまさしく主訴であり現病歴なのだ。

だからこそ研修医の時は問診をおろそかにしてはいけないと上司からずいぶん厳しくいわれた記憶がある。

内科を受診する上で「問診」こそが最初にして最大、かつ最後の山場といっても問題はないだろう。最終的には主訴が解決すればいいのだから……。

確かに問診はめんどくさい。一般病院に勤務するようになってからは受付事務のお姉さん方が問診を取ってくれるのだが、やはり素人。どうみても内科じゃないだろうなぁと思えるような患者さんや、患者さんのたっての希望で内科を受診したりする患者さんなど、やはりゴミ箱的な印象は捨てきれない。

めんどくさいし、症状もよく分からないから内科へ。

この印象がある限り、一般内科は主訴のゴミ箱だ。しかし、ゴミもきちんと分別できれば宝の山。ジェネラリストとしてのスキルアップにはこのゴミの分別・回収・再利用こそが求められている。そんな「何でも診られるお医者さん」を目指してお宝探しにワクワクしていた時代は幸せだったなぁ……orz








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最終更新日  2005.11.10 10:17:50
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