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ある内科医の独り言

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2006.01.18
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もしこの世から、少なくとも日本各地にあるすべての病院がなくなったら平均寿命はどうなるのだろう。そんなことを考えたことがある。

今の日本はきわめて恵まれている。少なくとも医療というものに接することができる機会はダントツだ。開発途上国の貧困層の人たちが医療に恵まれていない、という報道は繰り返し聞いているはずなのに我が身のこととはとても思えない。遠い国で「そんなこともあるんだなぁ、大変だなぁ」と思ったとしても自分がいかに恵まれているかを考える機会は少ない。

瀕死の重病人ですら医療の恩恵にあずかれない場面がある一方、自宅で安静にしていれば平癒してしまうような病気ですら夜中に救急を受診する人々たち。

何も、こうした人を悪くいっているつもりではない。ただ、マンパワーがなく受け入れが十分できない体制下ではまずこうした軽傷者は後回しにしてほしい、というのは確かだ。連続勤務30時間超の医師一人がみることのできる患者さんなんてたかがしれている。でも、患者さんにしてみれば目の前の医者がどんなに激務をこなしていようが、テレビの番をしていようが知ったことではない。患者さんが望んでいるのは病気の平癒なのだから、当然といえば当然か。

さて、先ほどの話に。

もし、病院が全滅し医師も全滅、適切な薬もないとなれば相当平均寿命が下がることが予想される。外科手術なんてできない。交通事故にあって骨盤骨折や内臓破裂になったとしても黙って手を合わせるしかない。心筋梗塞で倒れたとしても背中をさすってやることしかできない。そのうち口からピンクの泡を吹き出して息が止まったとしても何もできない。後は葬式の準備だけだ。

慢性疾患もまた危機にさらされるだろう。高脂血症や軽い高血圧なんかはすぐに死ぬことはないにせよ、薬がなければほぼ確実に寿命を縮めるだろう。透析を受けている患者さんは数週間もしないうちに尿毒症で死ぬ。

人生50年、といにしえの人たちは言った。今は80年ぐらいにはなっているはず。その30年の人生のために医療技術が進歩し、住みよい社会が編成されてきている。この30年の差はいったいなぜ存在するのかを改めて考えてみるのもおもしろいかもしれない。

ちなみに世界でもっとも平均寿命が短い国はシエラレオネの34歳。僕なんかもう死んでいるらしい……orz

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最終更新日  2006.01.18 10:41:43
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