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ある内科医の独り言

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2006.01.19
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既報の通りだが、総務省が厚労省に対し「産婦人科」という名称を「女性診療科」に変更してほしいという要請が行われた。ソースはこちら

報道では

 高校生の娘を持つ母親から総務省に、「体の具合が悪い娘を連れて行こうと思ったが、産婦人科には妊娠などのイメージがあり、抵抗感がある」という声が届いたのがきっかけ。総務省が医療機関に尋ねたところ「産婦人科という名はニーズに合わない」などの声が多かったという。

ということらしいが、そんなに産婦人科という言葉はニーズに合わないのだろうか?現在、標榜可能な診療科目は「産科」「婦人科」「産婦人科」の3つだが、これが「女性診療科」という名称に変更されることによって受診機会が大きく増えるとも思われない。

別に、名称変更に反対しているわけではない。ただ、先の母親の意見のように「産婦人科には妊娠などのイメージがあり、抵抗感がある」だけでは名称変更をせねばならないほどの理由にはならないように思うのだ。

たとえばあなたが痔を煩ったとしよう。しかし、どこで診てもらうのか。消化器外科や消化器内科、胃腸科などが挙げられるだろうがやはりストレートに「肛門科」を掲げている医院にかかるほうがスムーズに事が運ぶように思う。逆に「痔核科」とか「アナルクリニック」なんて名前が出た日には変な風俗と間違われかねない(笑)

女性診療科は確かに受診への抵抗が少なくなるだろう。しかし、女性診療科という名称によって逆に婦人科疾患を持つ患者さんの受診機会が損なわれてしまう可能性だってある。

名称の変更なのか追加なのか、それによっても対応はまちまちだろうが変更ならば先に挙げたように受診機会を損なう人が出てくるだろうし、追加だとしても今までの「産婦人科」に併記するだけなのだから、やはり受診抵抗という意味ではあまり変わらないように思うのだ。

やはり、名を取るより実を取るべきではないのだろうか。今回の一意見は今後も検討していくべき重要な問題だと思われるが、安易に名称変更に応じてしまうようでは、これから先ずっとこうした意見に振り回されっぱなしになるような気がしてならない。

看板倒れにならないことを祈る。

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最終更新日  2006.01.19 13:09:10
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