なんでシリアルはパラレルよりも早いのか!
シリアル朝食は旨くないと思うえぬですよ。こんにちは。 そのシリアルではなくITでのシリアルは、転送方式のことを説明しました。シリアルとかパラレルという転送方式は早い、遅いと二アリーイコールなわけですが、その昔パラレルと言えばプリンターポートのことでしたし、シリアルといえばモデムをつなぐCOMポートのことでした。シリアルとは直列伝送方式ともいいます。一本の通信回線を用いて、データを1ビットずつ順番に、伝送していく方式です。パラレル伝送方式にくらべて回路数が少なく低コスト、配線が簡単であることより、長距離間の通信にも使われます。パラレルとは並列伝送方式ともいいます。複数の通信回線を用いる事により、データを一度に複数ビット伝送する方式です。シリアル伝送方式にくらべて回路数が多くなり、高コストになりますが、より高速な転送速度が得られます。 ここでより高速な転送速度=パラレルというのは昔人から言わせれば当たり前であり、今その逆転シリアルの方が早いというのはにわかに信じがたいわけです。旧パソコンでは32ビットや64ビットバスなどのPCIやAGP、そしてメモリなどで使われているパラレルデータ伝送の高速化を成し遂げてきましたが、ほぼ限界に近くなってしまいました。原理的にこれ以上の高速化はかなり困難な状況になっているのです。 データ転送で、1度に複数のビットを同時にやりとりできるパラレル伝送のほうが、シリアル伝送より伝送効率や速度面でも高速なのは理解できます。ですからコンピュータの高速化、高性能化は、より大量のデータをより短時間に処理するため、一度に送るデータのビット数を増やす方向で進化してきたわけです。CPUが8ビットから16ビット、32ビット、そして64ビットへと拡大していったのは、内部処理の単位を多くし、効率を高めると同時に、一度に入出力できるデータ量を増やすためです。 同じ動作クロック周波数なら、同時に転送できるビット数が多いほど単位時間当たりのデータ伝送量も増え、高速化したことと同じ効果が得られます。さらに、動作クロック周波数を高くすれば、それだけ単位時間当たりの処理量が増えます。 今までの高速化は、実はパラレルの限界を技術で回避してきました。例えば、ATAは最大100~133MHz、PCIは最大66MHz、PCI-Xは1スロット構成時のみ133MHzで動作しています。グラフィック用のAGPも基本クロックは66MHzで、x4やx8といったデータ伝送モードでカバー動作しています。メモリも同様にFSB533のCPUでは、最大133MHzのクロックに同期してデータ転送を行うDDR2-SDRAMが使われていますがこれは133MHz×4=533MHzということです。 パラレルデータ伝送では、32ビットあるいは64ビットなどのデータがすべて同時に送出されて、受信側もすべてのビットのデータが同時に届くことを前提にしています。しかし32ビットなら32本の信号が受信側に伝わるまでに要する時間はすべて同じではなく、信号が伝わる速度がビットごとに異なり、同時には届かなくなる現象をスキューと呼んでいます。難しいことは専門サイトに任せてようはこのスキューが発生するため、クロックの限界が133MHzであり、パラレルの限界でもあるということなわけです。でもっと速く通信させるには本来遅いはずのシリアルをまたもや技術でカバーして高速化したわけです。 で出てきたのがシリアル接続することができるHDDなわけです。その普及版がSATAであり、エンタープライズ版がSASになろうとしています。でやっとSASの話になるわけですがまた明日にしやしょう