Ride On U.S

2009/11/25(水)18:20

クラウド インターフェイス

ストレージコラム(93)

http://www.netapp.com/jp/communities/tech-ontap/tot-fcoe-0901-ja.htmlサービスとして、クラウドを各社が打ち出していますが、どのハードウェアでも接続することを許容できるのは、NASかせいぜいiscsiです。FCでは現実的に無理です。何故無理なのかを説明してもなかなかご理解していただけないのですが、そもそもですよ。HDSのストレージにIBMのサーバーをFCで繋げることはもちろん不可能ではないです。不可能ではないですが、マルチベンダー環境におけるFC接続性の悪さは、ネットワークのTCP/IPのようには行かないわけです。ネットワークであれば、IBM、HP、日立、NEC、自作なんでも繋げられます。ネットワークではこれが当たり前ですが、FCではこれが当たり前ではないわけです。なぜ当たり前ではないかは説明を省きますがそれぐらい面倒なものなのです。ですからそのような煩雑なプロトコル(Interface)をクラウドとして選べばそりゃ運用が大変ですよ。そんなことは誰もがわかりきっていると思っていたのですが、どうもそうではないようです。そこで出てきたFCoEですが、この子が更なる発展をしていった時にこの煩雑、複雑なサポートマトリックスから開放されるのか?という点がクリアできれば伸びると思います。また今はまだ対応していませんが、1本のFCoE上にEthernetもFCも流せるようになったときに普及に進むと思いますが、今現在ではまだそれが実現できていません。ということでにわかに期待したいのが、iscsiであり、10GEthernetなわけです。iscsiにおけるサポマトはそれほど厳しいことはなく、また速度的にFC-4Gを凌駕できます。どのサーバーベンダのハードを使用しても、Windows、Linux等ある程度決められた一般的なOSさえ積んでいればどれでも接続を保証します。これだけでも随分楽になると思うんだけど、どうも日本人はiscsiアレルギーがあるらしい。仮想化対応ということで、VMを使うのはいいとして、その箱であるハードウェアを好き勝手に選んでストレージに接続できるかというと実はそうではない。FCで繋ぐなら。でもNFSやiscsiなら有る程度好き勝手に箱は選んで構わないわけですからそういうプロトコルを選ぶべきだと思うんだけどこれまた未だにFCの方が速いとか信じている人が多い。信頼性が高いというならまだ分かるけど速いとか遅いとかを未だに話す、話題にする人の多さにびっくりする。ちなみに10Gの次は40Gです。FCは8Gの次は16Gです。いつになってもFCはEtherを超えられないし、そもそもDISKはそこまで速くなれませんからボトルネックはシークタイム等DISK側が先にさちります。じゃどうするの?ということでSSDが出てきているわけです。NAS、iscsiにおけるIPオーバーヘッドがあるのは事実ですし、再送要求、パケットロストが無いわけではないです。ですが、IP Routingできる便利さや接続サポートマトリックスなどの点を考えればそっちのがいいんじゃね?と自分は思うんですけどどうも世のベンダー、管理者さんはそうは考えず自らの利益や立場を守ろうとするあまり今までと同じレガシーシステムを選ぶようです。FCoEについては、上記サイトで説明してありますのでご興味あればどうぞ!!

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