|
カテゴリ:レース活動
N-PLANのサスについての考察 http://ameblo.jp/plan4n-plan/entry-10903889506.html http://n-plan.at.webry.info/200906/article_3.html http://n-plan.at.webry.info/200801/article_30.html http://n-plan.at.webry.info/200902/article_11.html サスのセットは本当に難しい。自分は約3年筑波の茶耐セットで悩み続けた。 そもそもフロントは底付きするのが嫌い、ブレーキはガツンと効くのが好きというわがままな自分は基本フロントが固くなりやすい。特に筑波の1コーナーをはじめ各ヘアピンは突っ込んでなんぼの世界だからリア踏んでなんて高等技が使えない自分はフロント頼りになる。そうすると最終でフロントからチャタが出ていて開けっ放しで曲がれない、結果タイムが出ないということになるわけです。一度このチャタで大転倒してますからね。もう二度とごめんです。 今年、フロントはKITACOのアウターに変えてみた。リアはナイトロンでOHを行いCOMP側の効きが最弱で更に弱くなるようにしてもらった。この結果DLのKR337タイヤテストで走った感じではチャタはほとんど無かった。これが本番の夏場の茶耐でどうなるかはわからないけど何とかこのままいきたい所です。 で自分のリアサスの基本セットの仕方ですが、まずはサスそのものをオーナーが知らないといけません。これを知らないとセットしても、また他人に聞いても答えようがないからですね。 サス長(上ねじ穴中心からしたねじ穴中心まで) 自由長とセット長(=イニシャル) バネの固さ(Kgとかポンドとか) 減衰調整値(TENとCOMP、本体とタンク、伸び側と縮み側ともいう) この値がすっと出てこないといけない。まあ誰かさんのようにどんなサスでもタイム出しちゃう人には関係ないけどね。サスに問題を抱えている、悩んでいるなら知らないといけない数値だと思います。 で自分のセットですが、ナイトロン+NSF+オープン仕様なのであまりミニコース向きではないセットかもしれないですがご参考まで 本体 ナイトロンレーシング サス長 213ミリ(2ミリ山削り) セット長 自由長から3ミリのイニシャル バネ 20kg(筑波2000セット) 減衰値 TEN全抜きから2~5クリック、COMP全閉めから1~5クリック
自分の基本セットではCOMPは抜き抜きです。メーカー標準のセットは多分もっと閉めているはずですがサスそのものの特性として入りが硬い(と感じる)のはXです。実は硬いのではなくただ単にオイルの通路が狭くなっているのでバネの硬さではなく入るスピードが遅い=硬いとなるわけですから腰砕け感がないのであればサスというのはスッと入ってくれないとこちらも困るわけです。 でこれからは自分のウンチク。正しいかどうかは保障しませんが一応この概念で10年以上レースをやってきました。が、その1/3はSP250、1/3はF3、MPなので一度決まれば変えることはありませんでしたので結構あやふやです。F3やMPになってからはオーリンズにしたので弄りましたが傾向は変わりませんでした。 まずTENですが、ミニバイク用のサスのほとんどが閉める方向にあると思います。オーリンズの標準(TTXではないタイプ)なら全閉めから1クリックとか2クリック戻しで、かつその幅があまりにも大きいので困りました。その原因はミニ用はサイズ、車重からは考えられないバネの硬さにあると考えています。大型ついているバネの硬さと比べてみればその数値の大きさがわかりますね。(たぶん9kgとか10kgぐらいのはずです) このため必要以上にバネを閉め込む(イニシャルをかける)とバネの反発係数が上がり、押し戻そうとする力が強くなる結果TENをかけないとすぐに戻ってくるサスになってしまうわけです。これを解決するために、更に硬いばねを入れてイニシャルはかけない方向でセットし始めます。そうするとTENに余裕が出てきますがそれでも基本は閉める方向になりやすいです。大事なことは、イニシャルはあまりかけずに底付きはしないサスにすることです。 TENとCOMPの調整ですが、特にオーリンズを使っているとわかりやすいですね。COMPを全閉めすると、体重をかけてもサスが縮まりません。でもこれは硬くなっているのではなく入るスピードが遅くなっているだけです。ですから時間がたてば荷重が50kgなら同じ位置まで入るはずです。はずというのは、COMPを抜いていると勢いよく奥まで入るので全く同じ位置にはならないからです。でCOMPを抜いていくわけですがこれを抜きすぎると腰砕け感がでるようになります。ですから標準から緩める方向でセットし始めるのが基本ですが、逆に全抜きから3クリックづつぐらい閉めていくのも良いかと思います。ちなみにナイトロンでは全閉めも全開けもあまり差を感じませんでした。 TEN側ですがやはりオーリンズが分かりやすいです。全閉めすると縮んだサスが戻ってこなくなります。これで走るとおそらくタイヤが滑った時にハイサイドで飛ぶんじゃないかと思われます。その昔、初めてオーリンズをMC21入れて走ったら筑波の最終コーナーでぶっ飛びそうになりました。戻らないサスの怖さを体験した瞬間です。今でもその瞬間が脳裏に焼き付いてます。 ですから適度に戻ってくるが、しなやかな動きをするサスを作りたいということになります。戻りが早いサス(=抜けたサスやノーマル)だとどうなるかというと、リアに荷重をかけ続けられる人は良いのですがそれが苦手な人、前乗りな人は、旋回中から立ち上がりでリアが浮き上がってきたり、曲がらないマシンになったり、S字等の切り返しでマシンがぴょこんと戻ってくるサスになると思います。これではリズムよく切り返しができなくなります。 取り敢えず標準セットで走り、まずはある程度まで攻め込むのが大事だと自分も思います。その上で、知人のバイクに乗せてもらう、もしくは乗ってもらうのが良いでしょう。そうすると乗りやすい、乗りにくいというのが見えてきます。仮に乗りやすいならサスのセットはどう振っているのか?が参考になると思いますし、乗りにくいなら何が原因なのかを考え、もしいじらせてもらえるならいじってみるとその人の方向性や自分の方向性が見えてくるのではないでしょうか? なんでこんなことを書いているのかというと、耐久レースではこのサスセットが大きな難関になりやすいからです。どんなサスでも乗りまっせ!というスペシャルな方は良いのですがそうでない人もいるし、こだわる人もいるし、ノーマルじゃやだ(ダサいから??)という人もいます。最大公約数に合わせられるかがミソとなります。 http://www.honda.co.jp/HRC/technical/setting/suspension_s01/ 昔はHRCのマニュアルをよく読んでましたが、最近見なくなりましたね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[レース活動] カテゴリの最新記事
|
|