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カテゴリ:トレーニングクラス
なんだか、寒いとほんとに家でじーっとしときたいですね~。
昨日は会社はお休みだったんですけど、頼まれていたジャーマンシェパードのプライベートレッスンに行ってまいりやした。 この犬7歳の大きなシェパードで、飼い主さんはお尻の骨を折るという事故に見舞われたとか・・・なんでも、犬が車から急に飛び出して飼い主を引っ張ったため、尻餅をついてしまい、手術をしたそうです。 話には聞いてましたが、問題はプレイドライブと、リードアグレッション、恐怖症は見た限り、大きな問題ではありませんでした。 私がその方の家に到着するなり、もう思いっきりシェパードに吠えられっぱなしですわ・・・飼い主さんは「NO!NO!」と連発・・・ま、いつものパターンですから、「ほっといてください」といいましたけどね。 よく生徒さんに言われるんですが、「あなたは本当に犬が好きなんですか?」って・・・私はそれくらい、犬には無関心なんです、トレーニング中は・・・ 犬が好きでたまらないからこそ、犬を触ったり、犬に近づいたり、声を掛けたりしないんですけど、どーもその辺がクールに見られてしまいます。 さて、プライベートでのカウンセリングを致しましたところ、飼い主さんはその事故のお陰で、走ることが恐怖になったとかで、散歩はもっぱら27歳の息子さんに任せてるということでした。 ジャーマンシェパードの前は、イングリッシュ・マスチフを飼っていたけど8歳で死んでしまったらしいです。 飼い主さんにウィッシュリストを作成してもらいましたところ、「落ち着いて一緒に散歩がしたい」「他の犬に襲い掛からないで欲しい」「全ての人やスケートボードに吠え掛かるのも辞めて欲しい」 「引っ張らないで歩きたい」という飼い主の要望でした。 犬を見た限りでは、とってもメローなシェパードで、想定外の犬でした。ただ、外に行くと兇変してましたけどね。 この家族の一番の間違いは、飼い主が犬の生活パターンにリズムを合わせてるということ、それと伸縮するリードを使ってるということ、それから、何ひとつコレクションをしてないということです。 飼い主がやって欲しくない行動を犬がとった場合、すべてが「NO!」という言葉・・・・ いいすっか?言葉は犬にはわかりませんよ。 私教えたことは、普通のリードを使うこと、ドアも壁もスクリーンも窓も、テーブルも全ては自分(人間のものである)という主張を犬にすること、それからペンチカラーをつけてたんですが、取り付け方の間違い。これだけです。 散歩へ行く前に、「ハンティングモード」を「お散歩モード」に切り替えてから散歩を始めないで、ハンティングモードで散歩を始めるから、途中で出くわす犬や人やスケボー全てに攻激体制になっちまうんですよ。 ハンティングモード・・・これは犬の仕事です。地面を嗅ぎまくり、何かを探しているような歩き方、「さあ、今から、狩にいくべ!」もしくは「さて、今から獲物を探しにいくべ!」というスイッチが入った状態で散歩をするから、問題が起きるんです。 「モードをお散歩モードに切り替えて、ジャーマン・シェパードのスイッチを切ってから散歩するようにしましょう!」と、ちょいと首輪を治し、リードでチョンチョンとしたら、はい、どーでしょう。 ジャーマンシェパードがシェパードである己のことを忘れ、まるでチワワのように私についてくるじゃありませんか・・・・ そして、しばし私がこの犬と散歩をしましたが、犬とすれ違っても、吠えることもしなければ、襲うことだってしないんです。 飼い主さんは「ち、ち、違います、うちの犬は普段、こんなに大人しくないんです!」って言うんですよね~。 これもいつものパターンですから、ここからがトレーニングなんです。 この飼い主さんがどう、家庭でパックリーダーになるか・・・ここを淡々と説明すること二時間・・・ 飼い主さんは、二時間の私の話に頷き、見事に意識革命ができました!犬を実際トレーニングしたのは20分程度でしたが、この二時間が私の本当の飼い主トレーニングなんです。 私が何を話したか・・・をここで書くと長くなりますんで、省略しますが、「子は親の鏡!犬も親の鏡!」ちゅーことですわ。 犬との気の結びつき(コネクション)がないと、いっくらオビディエンスをしても無駄!ってことです。 この飼い主、3回も違うトレーナーに犬を訓練してもらったらしいです。。。 だから私が自宅に行ったとき、開口一番「うちの犬はすべてのコマンドができる賢い犬です!」って言われました。 私は「あ、そりゃよろしおまんな~!」くらいで「はいはい・・・」って聞いてましたけど・・・ どんだけ芸達者であろうが、おまんまの為にやってるようじゃいかんのですわ・・・ なんだか今日は猛烈に眠くって、こまごまと書けませんけど、このシェパード、散歩中もリードのアグレッションもその日のうちになくなりました。 いいっすか~。犬に必要なものは、安心できるパックです。 信頼できるリーダーです。親分です。 とくにシェパードは、親分がいないパックの中では、不安で不安でどうしようもないんです。 っていうか、気合抜けするくらい簡単なお仕事でした・・ きっと、私が居なくても、きちんとやって行ってくれるでしょう。 またしても、「ミラクル!」って言われましたけど、私から言わせてもらえば、犬に引っ張られて腰の骨を折ってでも、まだ引っ張り散歩をさせてる方が、よっぽどミラクルなんですけどぉ~~~。 と毎回、ミラクル返しを感じておる今日この頃です・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.12.18 15:35:49
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